中外製薬グループは医薬品事業を単一セグメントとして展開する。国内では当社が製造した医薬品を特約店を通じて販売し、製造・研究開発業務の一部を子会社等に委託する。海外では欧州、台湾、中国、米国、シンガポールに拠点を持ち、販売統括、輸入販売、研究開発活動を行う。中外ベンチャー・ファンド・エルエルシーを通じてスタートアップへの投資活動も行う。
最大の競争優位性は、世界有数の製薬企業であるロシュとの戦略的アライアンスである。当社は日本市場におけるロシュ・グループの唯一の医薬品事業会社であり、自社創製品の後期開発や販売でロシュのグローバル・プラットフォームを活用する。このビジネスモデルは高い生産性を実現し、自社創薬に資源を集中することを可能にする。
独自のサイエンス力と技術力に基づく革新的な創薬力も強みである。これまで6品目/9つのプロジェクトで米国食品医薬品局(FDA)から「画期的治療薬」に指定されるなど、その創薬力は世界的に高い評価を得る。医薬品の研究開発は不確実性が高く、多大な投資と長期間のノウハウ蓄積が必要であり、知的財産権による保護も相まって高い参入障壁を形成する。当社は低分子・抗体医薬に加え、アンメットメディカルニーズを満たす中分子技術の開発に注力し、生成AIを含むデジタル技術を活用して研究開発プロセスの効率化を図ることで、競争優位性をさらに高める。
当社は1925年3月、上野十蔵が中外新薬商会を創業し、医薬品の輸入販売を開始した。1943年3月に株式会社に組織変更し、中外製薬株式会社に商号を変更。1956年3月には東京証券取引所に株式を上場した。
研究開発体制を継続的に強化し、綜合研究所、富士御殿場研究所、中外ライフサイエンスパーク横浜を建設した。グローバル展開も積極的に推進し、台湾、英国、米国、シンガポール、中国、ドイツに子会社を設立した。
2002年10月、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドとの戦略的アライアンスに基づき、中外製薬株式会社と日本ロシュ株式会社が合併し、ロシュ・ホールディング・リミテッドが親会社となる。このアライアンスは事業基盤を大きく強化した。
近年では、2023年7月にスタートアップへの投資活動を行う中外ベンチャー・ファンド・エルエルシー(米国)を設立し、外部連携を強化する。
当社グループはイノベーション創出による企業価値向上を重視し、革新的な新薬創出に経営資源を優先配分する。長期投資効率指標としてCore ROICを重点管理し、安定的な利益成長を目指す。
2021年に成長戦略「TOP I 2030」を策定し、「R&Dアウトプット倍増」「自社グローバル品毎年上市」を目標に掲げる。この戦略は「世界最高水準の創薬の実現」と「先進的事業モデルの構築」を二つの柱とし、「5つの改革」を具体策として推進する。
創薬改革では、既存技術の革新に加え、中分子など新たなモダリティへの挑戦、国内外アカデミアやスタートアップとの連携、中外ベンチャー・ファンドによる投資を通じて創薬機会を拡大する。
開発改革では、臨床開発力とヒト予測力の融合による適切・迅速な判断、複数の適応症での同時開発、デジタル技術やリアルワールドデータ(RWD)活用による臨床試験変革を図る。
製薬改革では、世界水準の製薬技術追求、デジタル・ロボティクス活用による生産技術力強化、CMOなど外部パートナーとの協働を通じたデュアルサイト戦略により、安定供給とグローバル水準の品質実現を目指す。宇都宮工場や藤枝工場での製造棟建設など、設備投資を継続的に実施する。
Value Delivery改革では、患者中心の迅速なエビデンス創出と革新的な顧客エンゲージメントモデル確立(マルチチャネル戦略)を追求する。
成長基盤改革では、人的資本の強化を進める。
世界人口増加と各国高齢化進展に伴い医薬品への期待・ニーズは一層高まり、TAM拡大の要因となる。VBHC(Value Based Healthcare)の進展により「真に価値あるソリューションだけが選ばれる」傾向が強まることは、革新的な医薬品を提供する当社グループにとって追い風となる。
当連結会計年度におけるCoreベースの研究開発費は1,769億円(前年同期比8.7%増)、売上収益研究開発費比率は15.1%と、研究開発への積極的な投資を継続する。
当社グループは財務の健全性を維持する。提供された財務データによると、2024年12月31日時点の有利子負債は0円であり、実質無借金経営を継続する。これは、限られた資源をイノベーションに集中投資できる体制を支える基盤となる。
一次情報に株主還元方針に関する具体的な記述がないため、記載しない。
中外製薬は、ロシュとの強固な戦略的アライアンスを基盤とし、独自のサイエンス力と技術力に裏打ちされた世界的に評価される創薬力を有する。この競争優位性を活かし、「TOP I 2030」成長戦略のもと、中分子技術やデジタル技術といった次世代技術への積極的な投資と外部連携を強化することで、持続的な成長を目指す。アンメットメディカルニーズに応える革新的な新薬を継続的に創出し、世界の医療と人々の健康に貢献するとともに、無借金経営による安定した財務基盤が、長期的なイノベーション投資を可能にする。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 13251.1B | 29.9倍 | 7.1倍 | 1.7% | 7,892.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 321.7B | — | 1257.9B |
| 営業利益 | 158.8B | — | 598.8B |
| 純利益 | 115.4B | — | 434.0B |
| EPS | 70.1 | — | 263.7 |
| BPS | — | — | 1,105.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ROCHE HOLDING LTD(常任代理人 西村あさひ法律事務所) | 0.61% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.09% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.03% |
| STATE STREET BANK ANDTRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| STATE STREET BANK WESTCLIENT-TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.01% |
| NORTHERN TRUST CO.(AVFC)SUB A/C AMERICAN CLIENTS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) | 0.01% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| 住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行) | 0.01% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-31 | TDNet | 支配株主等に関する事項について | — | — | ||
| 2026-03-26 | TDNet | 投資単位の引下げに関する考え方及び方針等について | — | — | ||
| 2026-03-23 | TDNet | 脊髄性筋萎縮症および顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーに対するGYM329(emugrobart)の開発 | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | 株式報酬制度の改定に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | 剰余金の配当に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | 2025年12月期連結決算〔IFRS〕補足資料 | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | 2025年12月期決算短信〔IFRS〕(連結) | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | dividend: 剰余金の配当に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | earnings: 2025年12月期決算短信〔IFRS〕(連結) | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | earnings: エフ・ホフマン・ラ・ロシュの2025年度決算発表について | — | — | ||
| 2026-01-29 | TDNet | エフ・ホフマン・ラ・ロシュの2025年度決算発表について | — | — | ||
| 2025-12-30 | TDNet | (開示事項の経過)レナリスファーマ株式会社の完全子会社化及び吸収合併完了に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-12-18 | TDNet | 経口GLP-1受容体作動薬オルホルグリプロンに関するEli Lilly社の発表について | — | — | ||
| 2025-11-18 | TDNet | 完全子会社(レナリスファーマ株式会社)の吸収合併に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-10-24 | TDNet | tender_offer: レナリスファーマ株式会社の完全子会社化に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-10-24 | TDNet | earnings: 2025年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | — | — | ||
| 2025-10-24 | TDNet | 2025年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | — | — | ||
| 2025-10-24 | TDNet | 2025年12月期第3四半期連結決算〔IFRS〕補足資料 | — | — | ||
| 2025-10-24 | TDNet | レナリスファーマ株式会社の完全子会社化に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-10-23 | TDNet | エフ・ホフマン・ラ・ロシュの2025年第3四半期の販売実績について | — | — |