エーザイグループは、医薬品事業とその他事業(ライセンス、医薬品原料、業務サービス)で構成する。医薬品事業は医療用医薬品、一般用医薬品の研究開発・製造・販売を行い、日本、アメリカス、中国、EMEA、イーストアジア・グローバルサウスの5つの事業セグメントでグローバルに展開する。企業理念は、患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」である。この理念に基づき、人々の「健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」という社会善を効率的に実現し、長期的な企業価値の増大を目指す。中期経営計画「EWAY Future & Beyond」では、認知症を中心とする神経領域とがん領域に立脚したサイエンスとデータに基づくソリューションを創出し、他産業との連携によるhhcエコシステム構築を通じてhhc eco企業への進化を目指す。グローバルヘルス領域にも継続的に貢献する。
競争優位性として、Deep Human Biology Learning(DHBL)研究開発体制を構築し、ヒューマンバイオロジーエビデンスを最大限活用した創薬研究を実践する。特に、アルツハイマー病(AD)に代表される認知症を中心とした神経領域と難治性がんを中心としたがん領域にフォーカスする。AD領域におけるパイオニアとして、早期診断から治療、モニタリングまでの一連の診断・治療パスウェイを構築し、維持投与や皮下注オートインジェクター製剤の開発により利便性向上を図る。これは患者や医療機関にとってのスイッチングコストを形成する。先発医薬品の特許期間およびデータ保護期間が競争優位性の源泉となる。高品質な医薬品を安定供給するため、グローバル基準のGMPに準拠した製造・品質管理体制を構築し、世界の主要地域に自社工場を保有する。事業継続計画(BCP)に基づく安定供給体制の整備は、多額の設備投資と長年のノウハウ蓄積を要し、新規参入障壁となる。パートナーシップモデルやデジタルトランスフォーメーションも事業効率性・生産性向上に寄与する。
1936年11月、合資会社桜ヶ岡研究所として創業する。1941年12月に日本衛材株式会社を設立し、1944年12月に合併し「日本衛材株式会社」として新出発する。1955年5月、エーザイ株式会社に社名変更する。1961年9月、東京証券取引所市場第一部に上場する。1979年以降、シンガポール、米国、ドイツ、英国、中国、韓国、インドなど世界各地に拠点を設立し、グローバル展開を加速する。2007年以降、Morphotek, Inc.やMGI PHARMA, INC.を買収し事業基盤を強化する。2016年4月、EAファーマ株式会社を発足させる。2022年4月、東証プライム市場へ移行する。2025年5月、エコナビスタ株式会社を公開買付けにより連結子会社化する。
成長ドライバーは、早期AD治療薬レカネマブ(ブランド名:「レケンビ」)のグローバル展開である。米国、日本、中国、欧州、アジア等44の国と地域で承認を取得し、12カ国で申請中である。維持投与や皮下注オートインジェクター製剤(SC-AI)の申請を進める。プレクリニカルADを対象とするAHEAD 3-45試験(フェーズⅢ)が進行中である。抗MTBRタウ抗体「E2814」など、ADのDisease Continuumに基づく複数のプロジェクトも開発を進行する。血液バイオマーカーを用いたAβ蓄積のプレスクリーニングテストの拡大と確定診断の実装も推進する。
抗がん剤「レンビマ」(米メルク社と共同開発)は、単剤療法としての甲状腺がん、肝細胞がん、胸腺がん(日本)やペムブロリズマブとの併用療法による腎細胞がん、子宮内膜がん等の既存適応症における価値最大化に取り組む。ペムブロリズマブとの併用療法については、肝動脈化学塞栓療法併用肝細胞がん、食道がん、腎細胞がんを対象とした臨床試験が進行中である。次世代オンコロジー製品として、抗体薬物複合体「MORAb-202」、中分子治療薬「E7386」などの開発を進める。
グローバルヘルス領域では、リンパ系フィラリア症治療薬「DEC錠」をWHOに「プライス・ゼロ」で提供し、2025年3月末までに32カ国に25.2億錠を供給し、8カ国でLF制圧が達成された。マイセトーマ、結核、マラリアに対する新薬開発も推進する。
認知症エコシステムを通じて、認知症発症前の日常領域から発症後の医療領域までのソリューション提供を目指す。子会社Arteryex株式会社が健康管理サービス(パシャっとカルテ)を提供し、Theoria technologies株式会社が認知症関連情報ポータルサイト「テヲトル」やアプリ「ササエル」を運営する。エコナビスタ株式会社のSaaS型高齢者向け見守りシステム「ライフリズムナビ」により、MCIや認知症の早期検知や介護事業者の業務効率化への貢献を目指す。日本における「のうKNOW」(非医療機器)の活用や、中国のオンライン健康プラットフォーム「銀髪通」を通じたオンライン診療により、医療較差の是正とエコシステム拡大を図る。
当期における研究開発費は171,633百万円であり、売上収益比率21.7%である。
当連結会計年度末(2025年3月31日)の総資産は1,386,547百万円、純資産は841,417百万円である。現金及び現金同等物は265,561百万円を保有する。有利子負債は222,691百万円である。営業活動によるキャッシュ・フローは30,117百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは10,097百万円である。品質向上、製造原価低減、研究開発力強化のため、当期17,601百万円の設備投資を実施する。
当連結会計年度の年間配当金は160.0円である。
hhc理念に基づく経営戦略とhhcエコシステム構築は、医薬品事業の枠を超えた長期的な企業価値創造を目指す。認知症領域におけるレカネマブ(レケンビ)のグローバル展開と、維持投与・皮下注製剤の開発や適応拡大は、今後の成長を牽引する主要ドライバーとなる。がん領域におけるレンビマの価値最大化と、次世代オンコロジー製品の開発は、持続的な成長に貢献する。グローバルヘルス領域への貢献は、長期的なブランド価値向上に寄与する。デジタルトランスフォーメーション推進とエコシステム強化は、新たな収益機会創出に繋がる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 1389.4B | 29.1倍 | 3.4倍 | 0.0% | 4,764.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 789.4B | 741.8B | 744.4B |
| 営業利益 | 54.4B | 53.4B | 40.0B |
| 純利益 | 46.4B | 42.4B | 55.4B |
| EPS | 163.8 | 147.9 | 193.3 |
| BPS | 1,401.2 | 1,499.9 | 1,584.9 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.19% |
| 株式会社日本カストディ銀行 (信託口) | 0.11% |
| STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.07% |
| 日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社) | 0.02% |
| STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.02% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.02% |
| 公益財団法人内藤記念科学振興財団 | 0.01% |
| JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 0.01% |
| 株式会社埼玉りそな銀行 | 0.01% |
| HSBC HONG KONG-TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-11-05 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 7.91% | +0.09% |
| 2025-09-19 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 6.37% | +0.86% |
| 2025-09-18 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 7.82% | +0.57% |
| 2025-06-06 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー | 4.82% | (1.10%) |
| 2025-03-06 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 7.25% | +1.08% |
| 2025-02-05 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー | 5.92% | (1.08%) |
| 2024-09-03 | 銀行等保有株式取得機構 | 3.76% | (1.28%) |
| 2023-10-05 | 三井住友信託銀行株式会社 | 5.51% | (1.05%) |
| 2022-11-08 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.41% | (1.02%) |
| 2022-09-05 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー | 7.00% | (1.01%) |
| 2022-03-22 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピー | 8.01% | (1.12%) |
| 2021-11-05 | 三井住友信託銀行株式会社 | 6.56% | +1.18% |
| 2021-09-24 | 株式会社みずほ銀行 | 0.01% | N/A |
| 2021-06-22 | 日本生命保険相互会社 | 4.04% | (0.97%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-09 | TDNet | 決算 | エーザイ | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) | 4,563 | +5.98% |
| 2026-02-09 | TDNet | その他 | エーザイ | 2025年度(2026年3月期)第3四半期決算 参考資料 | 4,563 | +5.98% |
| 2026-02-09 | TDNet | 人事 | エーザイ | 執行役新体制に関するお知らせ | 4,563 | +5.98% |
| 2026-02-09 | TDNet | IR | エーザイ | 2025年度第3四半期 決算説明会資料 | 4,563 | +5.98% |
| 2026-02-06 | TDNet | その他 | エーザイ | 抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レケンビ」の売上収益(速報)について | 4,482 | +1.81% |
| 2025-11-05 | EDINET | 大量保有 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 大量保有 7.91% | 4,343 | +0.48% |
| 2025-10-30 | TDNet | その他 | エーザイ | 抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レケンビ」の売上収益(速報)について | 4,568 | +0.04% |
| 2025-09-24 | TDNet | 規制・法的 | エーザイ | 米国におけるレンバチニブに関する特許侵害訴訟の和解について | 5,241 | -1.66% |
| 2025-09-19 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 6.37% | 5,161 | +0.37% |
| 2025-09-18 | EDINET | 大量保有 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 大量保有 7.82% | 5,162 | -0.02% |
| 2025-07-31 | TDNet | その他 | エーザイ | 抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「レケンビ」の売上収益(速報)について | 4,273 | -0.51% |
| 2025-06-06 | EDINET | 大量保有 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー | 大量保有 4.82% | 3,948 | +0.91% |
| 2025-03-06 | EDINET | 大量保有 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | 大量保有 7.25% | 4,308 | -1.79% |
| 2025-02-05 | EDINET | 大量保有 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー | 大量保有 5.92% | — | — |
| 2024-09-03 | EDINET | 大量保有 | 銀行等保有株式取得機構 | 大量保有 3.76% | — | — |
| 2023-10-05 | EDINET | 大量保有 | 三井住友信託銀行株式会社 | 大量保有 5.51% | — | — |
| 2022-11-08 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.41% | — | — |
| 2022-09-05 | EDINET | 大量保有 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー | 大量保有 7.0% | — | — |
| 2022-03-22 | EDINET | 大量保有 | ウエリントン・マネージメント・カンパニー | 大量保有 8.01% | — | — |
| 2021-11-05 | EDINET | 大量保有 | 三井住友信託銀行株式会社 | 大量保有 6.56% | — | — |