Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

有機合成薬品工業株式会社 (4531)

有機合成薬品工業は、アミノ酸、化成品、医薬品のファインケミカル事業を展開する。アミノ酸、ビタミン原料、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物、医薬品原料・中間体等を製造販売する。叡智と技術を結集した「ものづくり」を基盤に、還元反応やバイオ反応等の戦略技術を応用。戦略物質を活用し、医薬・IT・ポリマー・機能性材料関連の新製品開発に注力する。医薬品分野の受託ビジネス拡充を図る。生産拠点は常磐工場に集約する。 [本社]東京都中央区 [創業]1947年 [上場]1962年

1. 事業概要と競争優位性

有機合成薬品工業は、アミノ酸、化成品、医薬品の製造販売を主たる業務とするファインケミカル事業を単一セグメントで展開する。アミノ酸、ビタミン原料、タイヤコード接着剤原料、農薬中間体、シリコン化合物、医薬品原料・中間体等を製造販売する。子会社ユーキテクノサービスは製造業務の請負を行う。

経営理念は「ファインケミカルに機軸を置き叡智と技術を結集した真の『ものづくり』に挑戦します」。競争優位性は、高付加価値な新製品創出に向けた研究開発活動に由来する。化成品分野では還元反応、グリニヤール反応、バイオ反応等といった戦略技術の応用と深化に取り組む。医薬品分野では、ジェネリック医薬品の原薬製造や、新薬(治験薬を含む)の原薬・重要中間体の受託製造を主な研究テーマとする。これらの研究開発を通じて、戦略物質であるピリジン・ピペリジン・キヌクリジン誘導体及び有機ケイ素化合物を活用し、医薬関連、IT関連、ポリマー関連、機能性材料関連の新製品開発に挑戦する。FSSC 22000認証も取得する。生産拠点は福島県いわき市の常磐工場に集約する。この技術的ノウハウと特定物質への特化は、参入障壁を形成する。

2. 沿革ハイライト

1947年11月、たばこ香料の生産を目的に有機合成工業株式会社を創立する。1962年7月に現社名である有機合成薬品工業株式会社に改称し、同年10月には東京証券取引所市場第二部に株式を上場する。1964年10月に常磐工場が稼動を開始し、1972年12月には東京研究所が完成する。常磐工場には多目的製造設備、医薬原薬生産設備、医薬品原薬・中間体設備を新設し、生産能力と技術力を強化する。2004年9月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定されるが、2022年4月にはスタンダード市場に区分変更となる。2025年6月には常磐工場にグリシン増産設備を新設する計画である。

3. 収益・成長

当社は2024年3月期を起点とする3カ年の中期経営計画を策定し、「主要製品の売上を拡大しながら、新製品を継続的に導入し、以て向こう10年間の成長に資する礎を築く」を基本方針とする。重点施策として、アミノ酸分野の事業構造改革、医薬品分野の受託ビジネス拡充、化成品事業の拡大・再構築を掲げ、収益力向上を図る。

中期経営計画では、2026年3月期に売上高15,000百万円、営業利益850百万円、ROA4.2%を目標とする。当事業年度の研究開発費は555百万円であり、高付加価値な新製品創出に注力する。設備投資額は3,201百万円で、品質改善や生産設備増強に充当し、アミノ酸製造設備の取得及び更新に1,666百万円を投じる。成長ドライバーは、新製品の継続的な導入、医薬品分野の受託ビジネス拡充、化成品事業の拡大・再構築、戦略物質を活用した新市場開拓である。

4. 財務健全性

2025年3月期(current)の総資産は26,871百万円、純資産は13,106百万円である。有利子負債は8,155百万円、現金及び現金同等物は973百万円である。ROA(総資産営業利益率)を経営目標値とする。

事業等のリスクとして、取引上位10社が売上高の65.7%を占める大口取引先への依存度、原材料価格の変動、食品添加物関係の価格競争激化、在庫の評価損、常磐工場への生産機能集中による自然災害リスク、シンジケートローンの財務制限条項抵触リスクを認識する。これらのリスクに対し、コストダウン、販売価格への転嫁、付加価値創出、在庫適正化、事業継続計画(BCP)策定等の対策を講じる。

5. 株主還元

当社は株主還元として配当を実施する。2025年3月期(current)の年間配当は1株当たり9.0円であり、前年度(prior1)の8.0円、前々年度(prior2)の7.0円から増配傾向にある。1株当たり純資産(BPS)は2025年3月期に608.38円、1株当たり当期純利益(EPS)は41.4円である。

6. 注目ポイント

ファインケミカル分野における技術とノウハウを基盤に、医薬品原料・中間体や高機能材料分野での新製品開発を成長ドライバーとする。中期経営計画における医薬品分野の受託ビジネス拡充や化成品事業の拡大・再構築は、今後の収益性向上に寄与する可能性がある。戦略物質を活用した医薬関連、IT関連、ポリマー関連、機能性材料関連への展開は、新たな市場機会を捉える重要な取り組みである。生産拠点の常磐工場への集中は効率性をもたらす一方で、自然災害リスクへの対応が継続的な課題となる。大口取引先への依存度が高いことから、顧客との良好な関係維持とリスク分散が重要である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZYG | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.1B 10.0倍 0.7倍 0.0% 416.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.1B 12.9B 12.8B
営業利益 1.2B 1.1B 897M
純利益 896M 776M 556M
EPS 41.4 35.6 25.5
BPS 608.4 569.6 526.0

大株主

株主名持株比率
ニプロ株式会社0.15%
長瀬産業株式会社0.05%
大鵬薬品工業株式会社0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
株式会社常陽銀行0.03%
住友商事ケミカル株式会社0.02%
ゼリア新薬工業株式会社0.02%
三菱UFJ信託銀行株式会社0.02%
あすか製薬株式会社0.02%
サンヨーファイン株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-02-18株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.81%(0.33%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.14%(0.50%)
2024-07-17住友化学株式会社 2.92%(3.38%)
2023-12-13住友化学株式会社 6.30%(1.02%)
2023-12-08住友化学株式会社 6.30%(1.02%)
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.64%(1.00%)
2023-06-05住友化学株式会社 7.32%--
2022-09-20株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.64%(1.96%)
2022-07-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 8.60%(1.00%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet人事有機薬役員人事に関するお知らせ
2026-02-26TDNetその他有機薬保土谷化学工業株式会社との協働のお知らせ480+1.04%
2025-09-30TDNetその他有機薬譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ286-1.75%
2025-08-15TDNetその他有機薬譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ270+1.11%
2025-07-17TDNetその他有機薬譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ263-1.14%
2025-02-18EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.81%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.14%
2024-07-17EDINET大量保有住友化学株式会社大量保有 2.92%
2023-12-13EDINET大量保有住友化学株式会社大量保有 6.3%
2023-12-08EDINET大量保有住友化学株式会社大量保有 6.3%
2023-10-16EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.64%
2023-06-05EDINET大量保有住友化学株式会社大量保有 7.32%
2022-09-20EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.64%
2022-07-04EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 8.6%