Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社中京医薬品 (4558)

株式会社中京医薬品は、家庭医薬品等の配置販売・小売販売、同業他社への卸販売、ミネラルウォーターの製造販売を行う。主力である配置販売は「富山の薬売り」の伝統を踏襲し、顧客宅に救急箱を配置し定期訪問で販売する。薬機法に基づく許認可が参入障壁となり、自社ブランド商品提供と定期訪問による顧客関係構築でスイッチングコストを高め、顧客ロックインを図る。売上高の60.8%を小売部門が占め、卸売・売水事業の育成を課題とし、新規顧客開拓やエリア拡大、本社屋建替等の成長投資を推進する。 [本社]愛知県半田市 [創業]1978年 [上場]1997年

1. 事業概要と競争優位性

中京医薬品は、家庭医薬品等販売事業(小売部門・卸売部門)と売水事業部門を展開する。小売部門は、常備配置薬、保健品、ドリンク、医療品、日用雑貨等を一般家庭に対し配置販売並びに小売販売する。この配置販売は「富山の薬売り」の伝統的商売形態を踏襲し、顧客宅に救急箱を配置し、社員が定期的に訪問し、使用された医薬品等だけを売上とする。卸売部門は、これらの商品をフランチャイズ加盟店や同業他社、一般流通市場へ卸販売する。売水事業部門は、ウォーターサーバーを無料でレンタルし、ミネラルウォーターの製造販売を行う。取扱商品のほとんどは自社ブランドとして外部に生産委託する。

競争優位性(Moat)として、配置販売事業は定期訪問を通じた長期的な顧客関係構築により、高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成する。医薬品の配置販売には薬機法に基づく配置販売業許可、卸売販売業許可、管理医療機器販売業届出、毒物劇物一般販売業登録など、各都道府県知事からの厳格な許認可が必要であり、これが新規参入障壁となる。長年培った飲料事業のノウハウと自社ブランド商品の提供も強みである。配置販売と売水事業は、継続的な商品供給を通じてストック型収益の獲得を目指すビジネスモデルである。

2. 沿革ハイライト

1978年5月、愛知県半田市に配置医薬品の販売を目的として設立する。同年、医薬品100%自社ブランド化の7ヶ年計画を開始する。1985年2月には配置医薬品販売のフランチャイズ事業を開始し、全国各地へ営業所を展開する。2000年6月に売水事業を開始し、2002年6月には売水事業半田製造工場を開設、2014年3月には鈴鹿製造工場も開設する。1997年8月に日本証券業協会(店頭市場)に株式を店頭上場し、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場に移行する。2024年2月には東京都に初めて進出する。

3. 収益・成長

直近の売上高は6,306,646千円、営業利益は106,030千円、純利益は45,148千円である。売上高に占める小売部門の割合は60.8%であり、単一事業への依存から脱却すべく、卸売部門と売水事業部門の育成に注力する方針である。

成長ドライバーとして、家庭医薬品等販売事業小売部門では、新商品やスポット商材による販売展開、事業カテゴリーの拡大・拡充、新規顧客開拓、サテライトオフィスの開設を進める。卸売部門では、PB商品の企画・開発・販売による収益性向上、OEM企画営業による新規直口座獲得、飲料事業ノウハウ活用、EC事業の拡大を図る。売水事業部門では、プッシュ型とプル型の戦略的活用による新規顧客開拓、新型サーバー等によるバリエーション拡充、異業種チャネル活用、新規OEM製造受注先の拡充を目指す。次なる成長に向けた投資として、ヘルス・ケア事業の顧客増加と営業エリア拡大、アクアマジック事業の新規顧客開拓と販売エリア拡大、本社屋および半田ウォーターショップの建替を図る。プラントのリニューアルと生産効率の向上も図る。

4. 財務健全性

直近の総資産は5,065,254千円、純資産は2,526,109千円である。現金及び現金同等物は1,077,466千円を保有し、有利子負債は1,274,460千円である。当事業年度の設備投資総額は42百万円である。

5. 株主還元

直近の年間配当金は5.0円、1株当たり当期純利益(EPS)は4.24円である。経営上の目標として、1株当たり当期純利益金額やROEの向上を重視する。

6. 注目ポイント

伝統的な配置販売モデルを基盤としつつ、ミネラルウォーター事業や卸売事業、EC事業など多角化を進める。薬機法等の法的規制下で事業を展開し、許認可が参入障壁となる。小売部門への高い依存度(60.8%)を課題と認識し、卸売・売水事業の育成を強化する方針である。人財育成、健康経営、ESG・SDGsへの取り組み、生成AIやITの活用など、企業価値向上のための適応を進める。経営環境としては、物価高、コスト増加、人手不足、サイバーセキュリティ対策、大規模災害への事業継続計画(BCP)策定など、多岐にわたる課題への対応が求められる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W8E8 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.4B 47.6倍 0.9倍 0.0% 202.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 6.3B 6.1B 5.7B
営業利益 106M 128M 60M
純利益 45M -27M 14M
EPS 4.2 -2.6 1.4
BPS 237.0 236.9 242.9

大株主

株主名持株比率
株式会社マサユキコーポレーション0.15%
山田 正行0.03%
早乙女 修司0.03%
JPモルガン証券株式会社0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
知多信用金庫0.02%
杉浦 直幸0.01%
中京医薬品従業員持株会(きずな会)0.01%
山田 正人0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-11-20株式会社マサユキコーポレーション 13.94%+1.55%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-05TDNet決算中京医薬2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)205+0.49%
2025-11-05TDNet決算中京医薬2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)210-2.38%
2025-08-05TDNet決算中京医薬2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)204+1.47%
2025-07-18TDNet人事中京医薬取締役に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ202-0.50%
2025-06-26TDNet人事中京医薬取締役に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ202+0.00%
2024-11-20EDINET大量保有株式会社マサユキコーポレーション大量保有 13.94%