Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大塚ホールディングス株式会社 (4578)

大塚ホールディングスは、ヘルスケアを核に医療関連とニュートラシューティカルズ関連をコア事業として展開する。医療関連では、精神・神経、がん、循環器・腎領域で「顕在化しているが満たされない医療上のニーズ」に応える革新的な新薬開発に注力し、多額の研究開発投資と厳格な規制が参入障壁となる。ニュートラシューティカルズ関連では、ポカリスエット等の強力なブランドと医療関連で培ったサイエンス・ノウハウを活かし、グローバル展開を推進する。新製品群の上市と新規エリア拡大が成長ドライバーである。 [本社]東京都千代田区 [創業]2008年 [上場]2010年

1. 事業概要と競争優位性

大塚ホールディングスは、持株会社としてグループ戦略立案、経営モニタリング、共通サービス提供を担う。ヘルスケアを核に、医療関連、ニュートラシューティカルズ関連、消費者関連、その他事業を国内外で展開する。

医療関連事業は、大塚製薬、大鵬薬品工業等が医療用医薬品の製造販売・輸出を行う。精神・神経、がん、循環器・腎領域を重点領域とし、エビリファイ、レキサルティ、サムスカ/ジンアーク等の主要製品を扱う。研究開発は日本・米国を中心に行い、新薬臨床開発業務を委託する。医薬品開発には多額の研究開発投資と厳格な審査、長期プロセスを要し、高い参入障壁を形成する。M&Aも活用し、パイプラインを強化する。

ニュートラシューティカルズ関連事業は、大塚製薬を中心に、科学的根拠に基づき開発された医薬部外品、機能性食品、栄養補助食品等を製造販売する。ポカリスエット、オロナミンC、カロリーメイト、ネイチャーメイド等の強力なブランド製品を有する。医療関連事業で培われたサイエンス・ノウハウを活かし、健康維持・増進に貢献する独創的な製品の研究開発とグローバル展開を推進する。

消費者関連事業は、大塚食品がレトルト食品・飲料を製造販売し、海外でミネラルウォーターを展開する。その他事業では、化学製品、計測機器、包装、倉庫・運送を担う。

競争優位性(Moat)は、精神・神経、がん、循環器・腎領域に特化した革新的な新薬開発力、多額の研究開発投資(当連結会計年度296,422百万円)による技術的優位性、ポカリスエット等の強力なブランド力、医療関連事業のサイエンス・ノウハウをニュートラシューティカルズ関連事業に活用するシナジー、多様な事業ポートフォリオによるリスク分散と成長機会の創出にある。医薬品開発の厳格な規制、多額の設備投資、長年のノウハウ蓄積は高い参入障壁となる。

2. 沿革ハイライト

当社は2008年7月8日に株式移転により設立された。2010年12月15日には東京証券取引所市場第一部に上場する。設立以降、積極的なM&Aを通じて事業基盤を強化してきた。2009年にはニュートリション エ サンテ SAS、大鵬薬品工業を完全子会社化する。その後も米国アステックスファーマシューティカルズ Inc.、アバニアファーマシューティカルズ Inc.、デイヤフーズ Inc.、ビステラ Inc.、ボナファイドヘルス LLC、ジュナナ Inc.等を買収し、グローバル展開とパイプライン拡充を図る。

3. 収益・成長

当社グループは「Otsuka-people creating new products for better health worldwide」の企業理念のもと、2024年度から2028年度を対象とする第4次中期経営計画を推進する。この計画は「新規事業の拡大と次世代の成長を生み出す投資を促進~創造と成長の5年間~」と位置付けられ、医療関連事業とニュートラシューティカルズ関連事業をコア事業とする。2035年に向けた長期ビジョンでは、「地球環境」「女性の健康」「少子高齢社会」を重点課題と捉え、個別化医療やヘルスデータ活用、ライフステージに合わせた健康ソリューションの提案に取り組む。

成長ドライバーは、医療関連事業における抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」等の『コア2』製品、持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ/アシムトファイ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」等の売上増加である。ニュートラシューティカルズ関連事業では、「ポカリスエット」や「ネイチャーメイド」を中心に全カテゴリーが成長し、売上収益、事業利益ともに過去最高を記録する。後期開発パイプラインでは、IgA腎症を対象としたシベプレンリマブのグローバルフェーズⅢ試験中間解析で主要評価項目を達成し、フェニルケトン尿症を対象とするrepinatrabit/JNT-517をジュナナ社買収により獲得する。これらの新製品群の上市と、新規エリアへの積極的な展開が今後の成長を牽引する。また、3,000億円規模の研究開発投資を継続し、新製品・新サービスの事業領域拡大・深化を実現する。当連結会計年度の売上収益は2,329,861百万円、事業利益は430,463百万円、研究開発費は314,233百万円である。

4. 財務健全性

当社グループは「過去最高水準の安定的な財務状況」を背景に、積極的な成長投資を継続する。当連結会計年度末(2024年12月31日)の総資産は3,739,251百万円、純資産は2,733,580百万円である。現金及び現金同等物を426,173百万円保有し、有利子負債は80,000百万円に留まる。資本コストを意識した経営を実践し、ROIC、ROEによる業績管理を行う。

5. 株主還元

第4次中期経営計画において「株主還元の充実」を掲げる。当連結会計年度の年間配当金は120.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、健康の維持・増進から病気の診断・治療までを担う「トータルヘルスケア企業」として、社会課題解決を通じた持続的成長を目指す。精神・神経、がん、循環器・腎領域における革新的な新薬創出と、医療関連事業で培ったサイエンス・ノウハウを活かしたニュートラシューティカルズ関連事業のグローバル展開が、今後の成長を支える。積極的な研究開発投資とM&A戦略により、事業領域の拡大と深化を図り、Well-beingに貢献する新たな価値創造を推進する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VJ30 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
6361.1B 23.2倍 6.0倍 1.2% 11,715.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 630.3B 2520.0B 2468.9B
営業利益 126.3B 360.0B 479.4B
純利益 98.3B 265.0B 363.1B
EPS 186.3 504.9 685.1
BPS 5,894.2 1,941.1

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.16%
野村信託銀行㈱ 大塚創業家持株会信託口0.10%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.05%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.03%
大塚グループ従業員持株会0.02%
㈱阿波銀行0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.02%
大塚アセット㈱0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)0.01%
㈱メディパルホールディングス0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-05野村證券株式会社 967.0
2025-12-02野村アセットマネジメント株式会社 4.82
2025-10-07野村證券株式会社 5.22
2025-09-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.56
2025-06-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.04
2024-09-20野村證券株式会社 5.02
2023-04-05ブラックロック・ジャパン株式会社 6.08
2022-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 5.04
2022-03-23大塚 一郎 10.34
2021-03-31大塚ホールディングス株式会社

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-01TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-27TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-03-27TDNet大塚製薬のTranscend Therapeutics社買収について
2026-03-27TDNet大塚製薬のTranscend Therapeutics社買収について
2026-03-05TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-02TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ
2026-03-02TDNet自己株式の取得状況に関するお知らせ
2025-12-02TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-11-26TDNet世界初のAPRIL抗体 「VOYXACT(シベプレンリマブ)」が成人のIgA腎症治療薬として米国FD
2025-10-07TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-09-22TDNet(開示事項の経過)持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)の完了に関するお知らせ
2025-09-22TDNetブレクスピプラゾールの成人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)効能追加承認申請について米国FDAから
2025-09-19TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
2025-08-26TDNet(開示事項の変更)「持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」の一部変更について
2025-07-29TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2025-07-29TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2025-07-25TDNet(訂正)「持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」の一部訂正について
2025-07-25TDNet持分法適用関連会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ
2025-07-22TDNetブレクスピプラゾールの成人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)効能追加承認申請における米国FDA諮問
2025-06-19TDNetHolding change by 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社