Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社リボミック (4591)

株式会社リボミックは、アプタマー医薬の研究開発に特化するバイオベンチャーである。独自の「RiboART System Ⓡ 」を競争優位性とし、AI技術やDDS用アプタマー開発で技術的優位性を追求する。ライセンス・アウトによる契約一時金、マイルストーン、ロイヤルティー、共同研究収入で収益を獲得するビジネスモデルを展開する。自社臨床開発も推進し、umedaptanib pegol(RBM-007)は軟骨無形成症で希少疾病用医薬品指定を取得、前期第2相臨床試験で身長伸展速度の顕著な増加を確認した。滲出型加齢黄斑変性では臨床POCを獲得し、瘢痕化抑制効果による差別化を目指す。 [本社]東京都港区 [創業]2003年 [上場]2014年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社リボミックは、抗体に継ぐ次世代新薬であるアプタマー(核酸医薬の一種)に特化し、医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーである。企業理念は「Unmet Medical Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に応える」こととする。

競争優位性(Moat)は、独自の「RiboART System Ⓡ 」である。これはアプタマー創製に関する総合的な技術、知識、経験、ノウハウからなる創薬プラットフォームであり、特定の疾患や標的タンパク質に限定されない新薬シーズを創製する。

参入障壁として、アプタマー創薬の基盤技術であるSELEX法特許は失効しており、新規参入は容易であると認識する。当社はRiboART Systemに加え、AIを用いる新たなプラットフォーム技術として「RaptRanker」、「RaptGen」及び「大規模言語モデルを用いたアプタマーの結合活性予測手法の開発」を早稲田大学と共同開発する。また、細胞内取り込み可能アプタマーや脳内標的化アプタマー等のドラッグデリバリーシステム(DDS)用アプタマー開発も目標とし、技術的優位性の維持と参入障壁の構築を図る。

市場シェアについて、アプタマー創薬を行っている企業は、現時点では当社やドイツのBerlin Cures社、米国のIVERIC社が代表的であり、公開されている各社の開発ターゲットを見る限り、競合はほとんどない。「世界のアプタマー医薬品開発における主要な地位確立」を目標とする。

ビジネスモデルの質は、ライセンス・アウトによる契約一時金、開発進行に伴うマイルストーン収入、製品上市後のロイヤルティー、共同研究収入で構成される。比較的早期の研究開発段階でのライセンス・アウトにより早期収入を獲得し、適切な自社創薬品については自社で臨床開発に取り組む戦略をとる。製品上市後のロイヤルティーはストック型収益となるが、医薬品開発の成功確率は低いという不確実性を伴う。

2. 沿革ハイライト

2003年8月、東京大学医科学研究所の中村義一(現代表取締役社長)の研究成果を基に設立する。2005年3月、本社を東京都港区白金台に移転し、RNAアプタマーを利用した新規医薬品開発を本格化する。2014年9月、東京証券取引所マザーズに株式を上場する。海外展開として2017年8月にRIBOMIC USA Inc.を設立し、2020年3月には韓国AJU薬品株式会社との間でRBM-007の韓国・東南アジア地域におけるライセンス契約を締結する。2025年4月、軟骨無形成症治療薬候補RBM-007が日本で希少疾病用医薬品に指定された。

3. 収益・成長

創薬ベンチャーとして、ライセンス・アウトによる契約一時金、マイルストーン収入、製品上市後のロイヤルティー、共同研究収入を収益源とする。製品上市後のロイヤルティーはストック型収益となるが、開発成功の不確実性が高い。

成長ドライバーは、主要パイプラインの臨床開発進展と新規技術開発である。umedaptanib pegol(RBM-007)は、軟骨無形成症(ACH)において国内で前期第2相臨床試験を実施中である。低用量群(コホート1、5名中3名で身長伸展速度を確認、うち2名で+4.6cm、+3.3cm/年と顕著に増加)で身長伸展速度の顕著な増加を確認し、5名の身長平均伸展速度(+1.5cm/年)は既存薬ボックスゾゴ Ⓡ の身長平均伸展速度(+1.7cm/年)に相当する結果を示す。2025年4月には希少疾病用医薬品指定を取得する。既存治療薬ボックスゾゴ Ⓡ は毎日の投与が必要であり、より効果が強く、皮下注射の間隔が長く取れる新薬が望まれる。

滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)では米国で臨床POCを獲得した。安全性に問題はなく、治療歴のないwet AMD患者においては、umedaptanib pegolの投与により、劇的な治癒例を含め、視力や網膜厚の改善が確認された(TEMPURA試験)。抗VEGF標準治療歴のある患者では、umedaptanib pegol単剤投与及び併用投与において、aflibercept単剤投与を上回る臨床有効性は観察されなかったものの、afliberceptに対して非劣勢であり、症状の進行抑制が確認された(TOFU試験)。瘢痕形成抑制効果が確認され、既存の抗VEGF薬には瘢痕化抑制作用がないため、既存療法との重要な差別化ポイントとなり、“first-line”治療薬となる可能性を示唆する。

RBM-006(抗Autotaxinアプタマー)は増殖性硝子体網膜症(PVR)等を対象とし、ブタPVRモデルで網膜細胞の増殖抑制及び増殖膜形成抑制効果を確認した。東京大学医学部眼科学教室と眼科疾患に関する共同研究契約を締結する。

AI技術やDDS用アプタマー開発により、次世代アプタマー・テクノロジーを確立し、中長期的な成長基盤を強化する。当事業年度の研究開発費は667百万円である。

4. 財務健全性

2025年3月31日時点の総資産は3,185,842千円、純資産は3,043,632千円である。現金及び現金同等物は1,837,123千円を保有し、有利子負債は0千円である。先行投資段階にある創薬ベンチャーとして、有利子負債がなく、潤沢な現金を保有する健全な財務基盤を維持する。研究開発活動に必要な資金調達が課題であり、新株発行等による資金調達を行い財務体質の維持・強化を図る方針である。

5. 株主還元

提供された情報には、株主還元に関する具体的な記載はない。

6. 注目ポイント

株式会社リボミックは、独自の「RiboART System Ⓡ 」を競争優位性とするアプタマー医薬のリーディングカンパニーを目指す。主要パイプラインRBM-007は、軟骨無形成症で希少疾病用医薬品指定を取得し、臨床試験で既存薬に匹敵する効果を示唆する。滲出型加齢黄斑変性では臨床POCを獲得し、瘢痕化抑制効果による差別化が期待される。SELEX法特許失効後の競争環境において、AI技術やDDS用アプタマー開発で技術的優位性を追求する戦略は重要である。創薬事業特有の開発成功の不確実性や多額の先行投資はリスク要因だが、有利子負債ゼロで潤沢な現金を保有する健全な財務基盤と、共同研究・ライセンス活動、自社臨床開発の推進が今後の成長を左右する。小規模組織であり、特定の個人への依存リスクも存在する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0YJ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.4B 1.5倍 99.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高
営業利益 -1.1B -1.1B -1.8B
純利益 -1.0B -1.0B -1.7B
EPS -25.2 -28.7 -53.1
BPS 68.3 94.1 122.8

大株主

株主名持株比率
楽天証券株式会社0.06%
NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW (常任代理人 野村證券株式会社)0.02%
全薬工業株式会社0.01%
中村義一0.01%
UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%
湯浅英之0.01%
松井証券株式会社0.01%
大和証券株式会社0.01%
株式会社SBI証券0.01%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-12-17Evo Fund 24.93%+0.07%
2025-12-16Evo Fund 24.86%(0.98%)
2025-12-05Evo Fund 25.84%(0.35%)
2025-11-18Evo Fund 26.19%(0.67%)
2025-09-12Evo Fund 26.86%(0.96%)
2025-09-09Evo Fund 27.82%(0.56%)
2025-09-04Evo Fund 28.38%+0.14%
2025-09-02Evo Fund 28.24%(0.66%)
2025-08-28Evo Fund 28.90%(1.04%)
2025-08-19Evo Fund 29.94%+0.56%
2025-08-18Evo Fund 29.38%+26.38%
2025-01-22SMBC日興証券株式会社 2.81%(4.34%)
2025-01-10SMBC日興証券株式会社 7.15%(0.71%)
2024-12-06SMBC日興証券株式会社 7.86%(1.88%)
2024-08-28SMBC日興証券株式会社 9.74%(1.02%)
2024-08-15SMBC日興証券株式会社 10.76%(1.24%)
2024-07-31SMBC日興証券株式会社 12.00%(2.47%)
2024-07-24SMBC日興証券株式会社 14.47%(1.03%)
2024-07-09SMBC日興証券株式会社 15.50%(3.76%)
2024-04-23SMBC日興証券株式会社 19.26%(0.15%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNetその他G-リボミック軟骨無形成症治療薬(umedaptanib pegol)の国内第III相臨床試験治験申請のお知らせ95
2026-03-17TDNet資本政策G-リボミック第三者割当による第18回新株予約権乃至第20回新株予約権(行使価額修正条項付)に係る資金使途変更に関96-1.04%
2026-03-17TDNet資本政策G-リボミック第三者割当による第15回新株予約権(行使価額修正条項付)及び第17回新株予約権(行使価額修正条項付)96-1.04%
2026-03-10TDNetその他G-リボミック軟骨無形成症治療薬(umedaptanib pegol)国内第II相臨床試験主要評価項目に関する総括100+8.00%
2026-02-16TDNetその他G-リボミック軟骨無形成症治療薬umedaptanib pegolに対する令和7年度希少疾病用医薬品等試験研究助成82+0.00%
2026-01-16TDNet不祥事・訂正G-リボミック(訂正)2026年3月期第2四半期決算説明会資料の一部訂正のお知らせ88+5.68%
2026-01-16TDNetその他G-リボミックAIでRNAアプタマー創薬を効率化する新技術「RaptScore」の開発と論文発表のお知らせ88+5.68%
2025-12-18TDNetその他G-リボミック三菱商事ライフサイエンス株式会社との共同研究開発に伴う化粧品原料候補「抗好中球エラスターゼアプタマー74+1.35%
2025-12-17EDINET大量保有Evo Fund大量保有 24.93%73+1.37%
2025-12-16EDINET大量保有Evo Fund大量保有 24.86%77-5.19%
2025-12-15TDNet資本政策G-リボミック当社の従業員に対する譲渡制限付株式としての新株式発行の払込完了に関するお知らせ76+1.32%
2025-12-15TDNetその他G-リボミックリードファーマ株式会社とのアプタマーを利用した薬剤送達技術を用いた中枢神経疾患治療薬の創出に関する共76+1.32%
2025-12-15TDNet業績修正G-リボミック業績予想の修正に関するお知らせ76+1.32%
2025-12-11TDNetその他G-リボミック監査等委員会設置会社への移行に関するお知らせ78+0.00%
2025-12-10TDNet資本政策G-リボミック第三者割当により発行された第18 回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使、月間行使状況及び権利77+1.30%
2025-12-09TDNetその他G-リボミックリボミックと学校法人慈恵大学及び学校法人関西医科大学との光免疫療法に関する共同研究契約締結のお知らせ74+4.05%
2025-12-05EDINET大量保有Evo Fund大量保有 25.84%77-5.19%
2025-12-01TDNet資本政策G-リボミック第三者割当により発行された第18回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ82-2.44%
2025-11-28TDNet資本政策G-リボミック第三者割当により発行された第18回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使に関するお知らせ85-3.53%
2025-11-26TDNetその他G-リボミックキング・アブドラ国際医療研究センターとのMOU終了のお知らせ83+1.20%