大伸化学は化学品事業の単一セグメントで事業を展開する。1952年創業以来、有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とし、塗料、インキ希釈剤、洗浄液等を幅広い産業分野に供給する。
競争優位性(Moat)は、約32,000種類の多品種少量・オーダーメイド生産能力である。顧客用途に対応したカスタマイズと石油缶1缶からの即納体制を確立し、高いスイッチングコストを形成する。全国約1,000社の販売代理店網は業界随一の規模を誇り、顧客ニーズを製品開発にフィードバックする。システム化された受注生産と完全コンピュータ化による統轄的コントロールシステムも強みである。有機溶剤ブレンドでここ数年来高いシェアを維持する。
大伸化学は1952年12月、シンナー製造販売を目的に設立する。1970年5月に越谷工場、1985年5月には西日本拠点として兵庫工場を設置し、東西二拠点体制を確立する。1995年10月に店頭登録、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。2022年10月には山崎梱包運輸株式会社を完全子会社化し、物流体制を強化する。
経営方針として、差別化できる新製品開発、生産性向上、販売体制強化を図り、強固な経営基盤確立を目指す。中長期戦略では、既存分野での新規需要獲得、剥離剤やエタノール関連製品、新溶剤マーケット開拓に注力し、生産・物流面の合理化を推進する。
成長ドライバーは、市場の多様な要望への対応と新規事業の育成である。環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの要望に応える個別研究開発を進める。環境規制厳正化に伴う自動車業界の水性塗料化再加速に対応し、VOCフリー・低減化水性洗浄剤の開発を進める。土木分野では、鋼構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」や塗膜剥離剤の開発を発端とした補修・点検分野での製品開発、グリセリン事業を育成する。研究開発では、環境対策、作業者安全性・危険性をテーマに溶剤の改善・開発、リサイクル化に注力し、再生可能エネルギーを基原料とした溶剤の採用も進める。
大伸化学は収益力向上と財務体質強化を経営目標の中心とする。2025年3月期末の現金及び現金同等物は6,371,465千円、有利子負債は0円で実質無借金経営を維持する。総資産25,196,175千円に対し純資産16,520,182千円、自己資本比率は約65.6%と健全な財務体質を維持する。設備投資は営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようキャッシュ・フロー管理を徹底する方針である。
大伸化学は株主の期待に応える経営を掲げ、業容拡大と収益重視の経営を行う。年間配当は直近3期で40.0円を維持する。
大伸化学は、有機溶剤ブレンドにおける長年のノウハウ、約32,000種類の多品種少量・オーダーメイド生産体制、全国約1,000社の強固な販売代理店網を競争優位性の源泉とする。これらは顧客ニーズにきめ細かく対応し、高いスイッチングコストを形成することで、安定的な顧客基盤と市場シェアを維持する。
今後の成長ドライバーは、環境規制強化を追い風とした環境配慮型製品(VOCフリー・低減化水性洗浄剤、再生可能エネルギー基原料溶剤)の開発・供給である。自動車業界に加え、土木分野など新たな市場への展開も注目される。リサイクルシステムによる使用済み溶剤の回収・再利用は、資源有効活用と環境貢献、顧客関係強化に寄与する。
リスクは、主原料である石油化学製品の市況変動や為替変動の影響である。これに対し、同社は複数取引先からの調達や生産・物流合理化で対応する。化学物質事業のため、法的規制強化もリスクとなるが、法令順守徹底と情報収集で対応する。生産拠点の分散や基幹システムのバックアップ体制は、自然災害等に対する事業継続性を高める。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 7.8B | 13.2倍 | 0.5倍 | 0.0% | 1,697.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 34.7B | 32.5B | 34.4B |
| 営業利益 | 799M | 826M | 1.3B |
| 純利益 | 588M | 627M | 956M |
| EPS | 128.6 | 137.1 | 209.0 |
| BPS | 3,610.8 | 3,502.0 | 3,375.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 坪 井 典 明 | 0.13% |
| 有限会社 坪井 | 0.12% |
| 光通信株式会社 | 0.07% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.05% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.04% |
| 大伸化学従業員持株会 | 0.03% |
| 丸善石油化学株式会社 | 0.03% |
| INTERACTIVEBROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 0.02% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.02% |
| 杉 浦 久 毅 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-09-26 | 光通信株式会社 | 7.75% | +0.74% |
| 2024-10-21 | 光通信株式会社 | 7.01% | +1.00% |
| 2024-04-23 | 光通信株式会社 | 6.01% | +1.01% |
| 2023-10-12 | 光通信株式会社 | 5.00% | +5.00% |
| 2023-09-07 | FMR LLC | 3.68% | (1.61%) |
| 2023-08-07 | FMR LLC | 5.29% | (1.06%) |
| 2023-07-07 | FMR LLC | 6.35% | (1.01%) |
| 2023-06-07 | FMR LLC | 7.36% | (1.06%) |
| 2023-03-23 | FMR LLC | 8.42% | (1.25%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-19 | TDNet | 人事 | 大伸化学 | 人事異動に関するお知らせ | — | — |
| 2025-11-12 | TDNet | 決算 | 大伸化学 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,570 | +3.82% |
| 2025-09-26 | EDINET | 大量保有 | 光通信株式会社 | 大量保有 7.75% | 1,645 | -1.34% |
| 2025-08-07 | TDNet | 決算 | 大伸化学 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,570 | -0.32% |
| 2024-10-21 | EDINET | 大量保有 | 光通信株式会社 | 大量保有 7.01% | — | — |
| 2024-04-23 | EDINET | 大量保有 | 光通信株式会社 | 大量保有 6.01% | — | — |
| 2023-10-12 | EDINET | 大量保有 | 光通信株式会社 | 大量保有 5.0% | — | — |
| 2023-09-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 3.68% | — | — |
| 2023-08-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 5.29% | — | — |
| 2023-07-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 6.35% | — | — |
| 2023-06-07 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 7.36% | — | — |
| 2023-03-23 | EDINET | 大量保有 | FMR LLC | 大量保有 8.42% | — | — |