Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大伸化学株式会社 (4629)

大伸化学は有機溶剤ブレンド専門の化学品メーカーである。塗料、インキ希釈剤、洗浄液等として約32,000種類の製品を供給する。顧客の用途に対応した多品種少量・オーダーメイド生産と石油缶1缶からの即納体制を強みとする。全国約1,000社の販売代理店網は業界随一の規模を誇り、有機溶剤ブレンドで高いシェアを維持する。環境対応製品開発や新規事業育成を成長ドライバーとする。 [本社]東京都港区 [創業]1952年 [上場]1995年

1. 事業概要と競争優位性

大伸化学は化学品事業の単一セグメントで事業を展開する。1952年創業以来、有機溶剤のブレンド(シンナー)を専門とし、塗料、インキ希釈剤、洗浄液等を幅広い産業分野に供給する。

競争優位性(Moat)は、約32,000種類の多品種少量・オーダーメイド生産能力である。顧客用途に対応したカスタマイズと石油缶1缶からの即納体制を確立し、高いスイッチングコストを形成する。全国約1,000社の販売代理店網は業界随一の規模を誇り、顧客ニーズを製品開発にフィードバックする。システム化された受注生産と完全コンピュータ化による統轄的コントロールシステムも強みである。有機溶剤ブレンドでここ数年来高いシェアを維持する。

2. 沿革ハイライト

大伸化学は1952年12月、シンナー製造販売を目的に設立する。1970年5月に越谷工場、1985年5月には西日本拠点として兵庫工場を設置し、東西二拠点体制を確立する。1995年10月に店頭登録、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。2022年10月には山崎梱包運輸株式会社を完全子会社化し、物流体制を強化する。

3. 収益・成長

経営方針として、差別化できる新製品開発、生産性向上、販売体制強化を図り、強固な経営基盤確立を目指す。中長期戦略では、既存分野での新規需要獲得、剥離剤やエタノール関連製品、新溶剤マーケット開拓に注力し、生産・物流面の合理化を推進する。

成長ドライバーは、市場の多様な要望への対応と新規事業の育成である。環境対応性、性能、安全性、リサイクル性などの要望に応える個別研究開発を進める。環境規制厳正化に伴う自動車業界の水性塗料化再加速に対応し、VOCフリー・低減化水性洗浄剤の開発を進める。土木分野では、鋼構造物の造膜型塩分低減剤「ソルトリッパーFM」や塗膜剥離剤の開発を発端とした補修・点検分野での製品開発、グリセリン事業を育成する。研究開発では、環境対策、作業者安全性・危険性をテーマに溶剤の改善・開発、リサイクル化に注力し、再生可能エネルギーを基原料とした溶剤の採用も進める。

4. 財務健全性

大伸化学は収益力向上と財務体質強化を経営目標の中心とする。2025年3月期末の現金及び現金同等物は6,371,465千円、有利子負債は0円で実質無借金経営を維持する。総資産25,196,175千円に対し純資産16,520,182千円、自己資本比率は約65.6%と健全な財務体質を維持する。設備投資は営業キャッシュ・フローの範囲内にて行うようキャッシュ・フロー管理を徹底する方針である。

5. 株主還元

大伸化学は株主の期待に応える経営を掲げ、業容拡大と収益重視の経営を行う。年間配当は直近3期で40.0円を維持する。

6. 注目ポイント

大伸化学は、有機溶剤ブレンドにおける長年のノウハウ、約32,000種類の多品種少量・オーダーメイド生産体制、全国約1,000社の強固な販売代理店網を競争優位性の源泉とする。これらは顧客ニーズにきめ細かく対応し、高いスイッチングコストを形成することで、安定的な顧客基盤と市場シェアを維持する。

今後の成長ドライバーは、環境規制強化を追い風とした環境配慮型製品(VOCフリー・低減化水性洗浄剤、再生可能エネルギー基原料溶剤)の開発・供給である。自動車業界に加え、土木分野など新たな市場への展開も注目される。リサイクルシステムによる使用済み溶剤の回収・再利用は、資源有効活用と環境貢献、顧客関係強化に寄与する。

リスクは、主原料である石油化学製品の市況変動や為替変動の影響である。これに対し、同社は複数取引先からの調達や生産・物流合理化で対応する。化学物質事業のため、法的規制強化もリスクとなるが、法令順守徹底と情報収集で対応する。生産拠点の分散や基幹システムのバックアップ体制は、自然災害等に対する事業継続性を高める。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W992 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
9.1B 11.2倍 0.5倍 2.3% 1,988.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 36.0B 34.6B 36.0B
営業利益 1.3B 1.2B 990M
純利益 810M 889M 720M
EPS 177.0 194.4 157.4
BPS 3,803.2

大株主

株主名持株比率
坪 井 典 明0.13%
有限会社 坪井0.12%
光通信株式会社0.07%
日本生命保険相互会社0.05%
株式会社三井住友銀行0.04%
大伸化学従業員持株会0.03%
丸善石油化学株式会社0.03%
INTERACTIVEBROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
杉 浦 久 毅0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-26光通信株式会社 7.75
2024-10-21光通信株式会社 7.01
2024-04-23光通信株式会社 6.01
2023-10-12光通信株式会社 5.0
2023-09-07FMR LLC 3.68
2023-08-07FMR LLC 5.29
2023-07-07FMR LLC 6.35
2023-06-07FMR LLC 7.36
2023-03-23FMR LLC 8.42

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet人事異動に関するお知らせ
2025-11-12TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-12TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-09-26TDNetHolding change by 光通信株式会社
2025-08-07TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-07TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2024-10-21TDNetHolding change by 光通信株式会社
2024-04-23TDNetHolding change by 光通信株式会社
2023-10-12TDNetHolding change by 光通信株式会社
2023-09-07TDNetHolding change by FMR LLC
2023-08-07TDNetHolding change by FMR LLC
2023-07-07TDNetHolding change by FMR LLC
2023-06-07TDNetHolding change by FMR LLC
2023-03-23TDNetHolding change by FMR LLC