Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

サカタインクス株式会社 (4633)

サカタインクスは、印刷インキ、印刷用機材、機能性材料を日本、アジア、米州、欧州でグローバル展開する。1896年創業の技術力と情報力を基盤に「競争力と独自性を有した世界三大インキメーカー」を目標とする。主力のパッケージ関連インキは生活必需品を支え中長期的な需要増が見込まれ、環境配慮型製品開発を推進。機能性材料ではインクジェットインキやカラーフィルター用顔料分散液がデジタル化進展で市場拡大し、新規領域にも挑戦する。 [本社]大阪府大阪市 [創業]1896年 [上場]1961年

1. 事業概要と競争優位性

サカタインクスグループは、当社、子会社28社、関連会社8社で構成される。主要事業は印刷インキ、印刷用機材、機能性材料である。印刷インキ事業では、フレキソ、グラビア、メタル、新聞、オフセットインキ等を日本、アジア、米州、欧州の各市場で生産・販売する。印刷用機材事業は日本市場向けに印刷製版用材料及び関連機器の仕入・販売を行い、印刷インキ事業と一体的に管理する。機能性材料事業では、インクジェットインキ、トナー、カラーフィルター用顔料分散液、機能性コーティング剤等を日本、アジア、米州、欧州で生産・販売する。

同社は「競争力と独自性を有した世界三大インキメーカー」を目標に掲げ、技術力と情報力を駆使する。1896年の創業から129年にわたるノウハウ蓄積と、グローバルな生産・販売体制が競争優位性の基盤である。当連結会計年度の研究開発費は5,023百万円を計上する。印刷インキ事業では、石油化学材料削減、水性化、バイオマス化、モノソルベントインキ、脱墨・脱離用プライマー、無溶剤UVインキ、電子線(EB)硬化型インキ等の環境配慮型製品開発を推進する。機能性材料事業では、樹脂合成技術や分散・加工技術を駆使し、ディスプレイ高画質化・消費電力削減に貢献するカラーフィルター用顔料分散液や、産業用インクジェットインキの開発に注力する。これらの高度な技術力と大規模な研究開発投資は、化学品製造における参入障壁を形成する。印刷インキは生活必需品の供給を支える事業であり、顧客の継続的な購入が見込まれるリカーリング収益の要素を持つビジネスモデルである。

2. 沿革ハイライト

1896年11月、個人商店阪田インキ製造所として大阪市で創業し、新聞インキの製造販売を開始する。1961年10月大阪証券取引所市場第二部へ上場。1987年10月に商号をサカタインクス株式会社に変更する。1987年4月以降、スペイン、米国、インドネシア、マレーシア、インド、中国、ベトナム、フランス、ブラジル、バングラデシュなどへM&Aと子会社設立を通じた積極的なグローバル展開を推進する。2022年4月、東京証券取引所プライム市場へ移行した。

3. 収益・成長

同社グループは、長期ビジョン『SAKATA INX VISION 2030』に基づき事業拡大と収益力強化を図る。成長ドライバーは、印刷インキ事業におけるパッケージ関連インキの需要増加と、機能性材料事業の市場拡大である。パッケージ関連インキは生活必需品の供給を支え、経済成長や人口増加に伴い中長期的に需要が増加すると予想される。環境配慮型製品を軸としたサステナブルな製品展開と事業構造改革を進める。

機能性材料事業では、インクジェットを中心としたデジタル印刷の用途拡大や、デジタルデバイスの高度化に伴う画像表示材料の高品質化により市場拡大を見込む。衣食住をターゲットとした新市場への拡大や、画像表示材料の拡販と新分野への展開を行う。さらに、「環境/バイオケミカル」「エナジーケミカル」「エレクトロニクスケミカル」「オプトケミカル」の4つの注力分野を定め、オープンイノベーションを通じて新規事業領域への挑戦を加速させる。気候変動対策としての環境規制強化や脱プラスチック等の環境対応ニーズの高まりは、環境配慮型製品開発の追い風となる。

中期経営計画2026(CCC-Ⅱ)では、2023年実績から2026年計画で売上高2,283億円から2,700億円(18.3%増)、営業利益113億円から180億円(59.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益74億円から127億円(71.6%増)を目指す。セグメント別では、印刷インキ(アジア)が27.3%増、印刷インキ(米州)が18.2%増、機能性材料が45.2%増と、海外市場と機能性材料が成長を牽引する計画である。当連結会計年度の設備投資は総額9,744百万円であり、グローバル生産体制の強化を図る。

4. 財務健全性

2024年12月31日時点の連結総資産は221,470百万円、純資産は119,221百万円である。自己資本比率は約53.8%と健全な水準を維持する。有利子負債は32,998百万円である。資本コストを意識した経営を基本とし、収益力強化や成長戦略への投資と資本の最適配分を進める。

5. 株主還元

株主還元については、積極的かつ安定的な配当と機動的な自己株式の取得を方針とする。目標として、総還元性向50%以上またはDOE(株主資本配当率)2.5%のいずれか高い方を掲げる。2024年12月期の年間配当金は70円である。

6. 注目ポイント

サカタインクスは、129年の歴史とグローバルな事業展開を背景に「世界三大インキメーカー」を目標とする。デジタル化と環境規制強化に対応し、パッケージ関連インキの需要堅調と機能性材料の市場拡大を成長ドライバーとする戦略は注目に値する。環境配慮型製品開発や新規事業領域への積極的な研究開発投資とオープンイノベーションは、将来の競争優位性を確立する上で重要である。資本コストを意識した経営と、総還元性向50%以上またはDOE2.5%を目標とする株主還元方針も評価できる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VH7T | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
127.2B 9.7倍 1.0倍 4.3% 2,348.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 68.1B 276.0B 257.7B
営業利益 4.2B 17.0B 15.2B
純利益 3.3B 11.8B 11.6B
EPS 67.7 241.8 235.3
BPS 2,425.4

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)0.12%
JP MORGAN CHASE BANK 385632 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.07%
住友生命保険相互会社0.07%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
サカタインクス社員持株会0.03%
株式会社りそな銀行0.03%
有限会社神戸物産0.03%
BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.03%
株式会社朝日新聞社0.02%
神戸道雄0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-06野村證券株式会社 6.03
2026-01-22ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 7.11
2026-01-09ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 7.32
2025-12-18野村證券株式会社 6.03
2025-03-21野村證券株式会社 6.04
2025-02-06野村證券株式会社 6.71
2024-11-22ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 8.21
2024-08-15ニュートン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社 4.26
2024-05-30ニュートン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社 5.39
2024-04-11ニュートン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社 6.86
2023-10-12ニュートン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会社 7.82
2023-06-21野村アセットマネジメント株式会社 5.53
2023-03-17BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会 8.84
2022-11-04野村證券株式会社 7.03
2022-06-16BNYメロン・インベストメント・マネジメント・ジャパン株式会 9.87
2022-06-07ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 9.27
2022-05-23東洋インキSCホールディングス株式会社
2022-01-20野村アセットマネジメント株式会社 5.96
2021-12-07ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 7.74
2021-11-19野村アセットマネジメント株式会社 6.05

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-29TDNet自己株式の消却完了に関するお知らせ
2026-03-26TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-03-19TDNet自己株式取得の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2026-03-19TDNetbuyback: 自己株式取得の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2026-03-03TDNetbuyback: 自己株式取得の取得状況に関するお知らせ
2026-03-03TDNet自己株式取得の取得状況に関するお知らせ
2026-02-20TDNetearnings: (訂正・数値データ訂正)「2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一
2026-02-20TDNet(訂正・数値データ訂正)「2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について
2026-02-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-01-22TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2026-01-09TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2025-12-18TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-11-26TDNet売出価格等の決定に関するお知らせ
2025-11-17TDNetearnings: 2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中
2025-11-17TDNet2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)
2025-11-17TDNet株式の売出しに関するお知らせ
2025-09-29TDNetbuyback: 自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2025-09-29TDNet自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
2025-09-26TDNet持株会社体制への移行に関する検討開始のお知らせ
2025-09-02TDNetbuyback: 自己株式の取得状況に関するお知らせ