Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社クリップコーポレーション (4705)

株式会社クリップコーポレーションは、教育(学習塾)、スポーツ(サッカー教室)、飲食(弁当宅配)事業を展開する。会員ビジネスを中核とし、安定的なストック型収益モデルを構築する。教育事業では「体験と学習」を軸に農業体験を拡充し、個別訪問による提案で他塾との差別化を図る。新規拠点開設、M&A、新規事業開拓を成長ドライバーとし、少子化下の市場停滞に対応する。 [本社]愛知県名古屋市千種区 [創業]1981年 [上場]1998年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社クリップコーポレーションは、連結子会社6社と関連会社1社により構成され、教育事業、スポーツ事業、飲食事業(弁当宅配)を主要事業として展開する。教育事業では学習塾を運営し、スポーツ事業ではサッカー教室を、飲食事業では弁当宅配事業を行う。その他、バスケット教室、農業、不動産事業等も手掛ける。一部教室は指導代理店に運営を委託する。

当社グループは「会員ビジネス」を事業の中核とし、安定的な収益基盤を構築するビジネスモデルを持つ。教育事業では、個別指導学習塾が増加する中で、「体験と学習」の考え方に基づき農業体験等を拡充する。また、各家庭への個別訪問による提案で他塾との差別化を図り、「知識→体験→知恵」の実現を目指す。これは独自の教育ノウハウとサービス力による競争優位性となる。その他事業の柱構築においても、現金商売、リピーターを含む会員ビジネス、エンドユーザー対象、当初設備投資の安価さを基本とする。顧客の信頼・信用を得るための営業力とサービス力の継続的強化を重視する。

2. 沿革ハイライト

当社は1981年5月に株式会社湯浅教育システム中部として設立され、コンピュータ学習機器販売を開始した。1982年7月に学習塾事業を、1994年6月にスポーツ事業(サッカー教室)、1996年2月に飲食事業に参入する。1997年1月に株式会社クリップコーポレーションに改称した。1998年9月に日本証券業協会に株式を店頭登録し、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場した。M&Aを積極的に活用し、2004年9月に株式会社螢雪ゼミナール、2017年12月に有限会社アクシス、2023年2月に株式会社セア教育研究所を買収し、教育事業を強化する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。

3. 収益・成長

当社グループは、少子化による市場停滞が続く学習塾業界において、成長と収益確保を目指し、以下の基本戦略を掲げる。第一に「新市場の開拓」として、学習塾・スポーツクラブの新規拠点開設、M&Aの検討、新規事業への取組を推進する。教育事業では新規教室の積極出店、スポーツ事業では新規スクールの出店・生徒募集を徹底する。飲食事業ではエリア拡大と顧客数増加による増収を図る。M&Aは企業グループ成長の一つの考え方と認識し、広く案件収集と積極的な対応を行う方針である。第二に「固定費の削減」、第三に「収支第一主義」を掲げ、経営効率の向上を図る。

2023年3月期の売上高は3,038,094千円、営業利益は1,829千円、経常利益は42,693千円、親会社株主に帰属する当期純利益は75,274千円である。

4. 財務健全性

当社グループは、自己資本の充実による財務体質の安定と強化を図ることを経営方針の一つとする。自己資本利益率10%以上の達成を目標とする。2023年3月期末時点の総資産は5,479,347千円、純資産は4,798,967千円である。現金及び現金同等物は2,140,452千円を保有し、有利子負債は209,984千円である。当連結会計年度の設備投資総額は67百万円であり、教育事業の教室新設に59百万円を充てるなど、成長に向けた投資を継続する。

5. 株主還元

当社は、株主に対する利益還元としての配当金の確保を重視する。2023年3月期の年間配当金は1株当たり45.0円である。これは、将来の設備投資に資する内部留保の確保とのバランスを考慮し、安定的な配当を継続する方針を示す。

6. 注目ポイント

当社グループの注目ポイントは、少子化という逆風下の教育市場における差別化戦略とM&Aを組み合わせた成長戦略である。教育事業の「体験と学習」を軸とした独自性は、顧客のスイッチングコストを高め、顧客ロックインに繋がる可能性を秘める。会員ビジネスを中核とする事業モデルは、安定的な収益基盤を提供する。M&Aによる事業規模拡大と新規事業開拓は、TAM(Total Addressable Market)拡大のドライバーとなり得る。一方で、少子化による長期的な市場縮小リスク、他社競合、学習指導要領変更に伴う教材変更費用、賃貸物件の出店・退店リスク、サッカー教室の会場利用におけるトラブルリスク、生徒情報管理リスク等、事業運営上の課題も認識する。これらのリスクを管理しつつ、差別化戦略とM&Aを成功させ、自己資本利益率10%以上の目標を達成できるかが、今後の成長を測る上で重要となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100R1SJ | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.0B 0.7倍 0.1% 878.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.0B 3.0B 2.9B
営業利益 2M 46M 176M
純利益 -75M 88M 107M
EPS -20.9 23.9 29.1
BPS 1,332.2 1,401.4 1,389.7

大株主

株主名持株比率
株式会社平和堂0.27%
日本駐車場開発株式会社0.11%
株式会社十六銀行0.04%
井 上 信 氏0.03%
井 上 紀 美0.03%
井 上 正 憲0.03%
株式会社あいち銀行0.03%
岡 田 高 志0.03%
クリップコーポレーション従業員持株会0.02%
株式会社名古屋銀行0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-16日本駐車場開発株式会社 9.05%+1.01%
2025-01-07日本駐車場開発株式会社 8.04%+1.00%
2023-12-05日本駐車場開発株式会社 7.04%+5.04%
2023-11-21日本駐車場開発株式会社 7.04%+2.04%
2023-09-25FMR LLC 4.88%(1.28%)
2023-08-07FMR LLC 6.16%(2.72%)
2023-06-07FMR LLC 8.88%(1.12%)
2023-03-10井上 憲氏 21.83%(0.68%)
2023-02-03井上 憲氏 21.83%(0.68%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-10TDNetその他クリップ特定子会社の異動に関するお知らせ827-0.48%
2025-09-16EDINET大量保有日本駐車場開発株式会社大量保有 9.05%818+0.00%
2025-09-09TDNetその他クリップ主要株主の異動に関するお知らせ820+0.24%
2025-01-07EDINET大量保有日本駐車場開発株式会社大量保有 8.04%
2023-12-05EDINET大量保有日本駐車場開発株式会社大量保有 7.04%
2023-11-21EDINET大量保有日本駐車場開発株式会社大量保有 7.04%
2023-09-25EDINET大量保有FMR LLC大量保有 4.88%
2023-08-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.16%
2023-06-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 8.88%
2023-03-10EDINET大量保有井上 憲氏大量保有 21.83%
2023-02-03EDINET大量保有井上 憲氏大量保有 21.83%