Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社IDホールディングス (4709)

株式会社IDホールディングスは、システムマネジメント、ソフトウェア開発、ITインフラ、サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育の情報サービス事業を展開する。システムマネジメント分野では大規模・高品質サービスで高顧客満足度を獲得し、金融・公共・製造業等との直接契約が6割超を占める。長期サポートで蓄積した知識・経験、特許技術やID-VROPの研究開発が競争優位性となる。高付加価値領域へのシフトとグローバル展開を成長戦略とする。 [本社]東京都千代田区 [創業]1969年 [上場]1998年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社IDホールディングスは、当社、連結子会社12社および持分法適用会社1社で構成され、情報サービス事業を展開する。主要事業はシステムマネジメント、ソフトウェア開発、ITインフラ、サイバーセキュリティ・コンサルティング・教育、その他に分類する。当連結会計年度における売上比率は、ソフトウェア開発およびITインフラ業務が46.1%、システムマネジメント業務が41.6%を占める。

競争優位性(Moat)として、システムマネジメント分野における「他社にない大規模かつ高品質なサービス」の実現と「高い顧客満足度」の獲得を挙げる。金融、公共、製造業など多岐にわたる業界の顧客との直接契約が6割以上を占め、顧客のITシステムを長期にわたってサポートし続けることで、豊富な知識と経験を蓄積する。これは高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成し、安定的な収益基盤に寄与する。ISO9001に準拠した品質マネジメントシステム、PマークおよびISO27001の認証取得により、高品質なサービス提供体制を確立する。ブロックチェーンをはじめとする特許技術の活用拡大や、自社開発したバーチャルオペレーションセンター(ID-VROP)の継続的な研究開発も技術的優位性の一端を担う。国内外に多数のサービス拠点を保有し、中国、シンガポール、米国、ヨーロッパを中心にグローバル事業を展開する体制も強みである。

2. 沿革ハイライト

1969年10月、株式会社インフォメーション・ディベロプメントとして設立する。1998年11月に日本証券業協会に株式を店頭登録し、2004年12月にはジャスダック証券取引所(現東京証券取引所)に上場する。その後、市場第一部へ上場市場を変更し、2019年4月には会社分割による持株会社制へ移行、商号を株式会社IDホールディングスに変更する。この過程で国内外の子会社設立やM&Aを積極的に実施し、事業領域と地理的展開を拡大する。2025年4月1日には、連結子会社である株式会社インフォメーション・ディベロプメントを存続会社とし、株式会社IDデータセンターマネジメント、株式会社DXコンサルティング、株式会社ID AI Factoryの3社を吸収合併し、グループ全体でのサービス提供とシナジー創出を図る。

3. 収益・成長

当社グループは、労働人口減少に伴うAI・先端ITの利活用による自動化・省人化トレンド、およびサイバー攻撃激化によるセキュリティ対策需要の増大を経営環境と捉え、情報サービス業界における顧客からのIT投資拡大を見込む。

中期経営計画「Next 50 Episode Ⅲ "JUMP!!!"」(2026年3月期を初年度とする3か年計画)を策定し、「高収益モデルへのシフト」と「カルチャーの革新」を戦略テーマに掲げる。成長ドライバーとして、コンサルティング、ITインフラ、サイバーセキュリティを高付加価値の注力領域とし、人材のアップスキル、AI活用、ID-VROP、特許技術活用による新規ビジネス創出を目指すサービスポートフォリオ戦略を推進する。また、プロアクティブな営業アプローチによる顧客接点の確立、注力領域とのシナジーを重視したM&A戦略、日系企業の海外拠点サポートに注力するグローバル戦略を展開する。研究開発活動では、大規模言語モデル(LLM)のビジネス活用に特化したAI技術、マルチモーダルAI領域、自律型AIエージェント、ID-VROP、特許技術を活用した革新的サービス実現に取り組む。

4. 財務健全性

当社グループの財務状況は健全性を維持する。2025年3月期末の現金及び現金同等物は5,432,882千円、有利子負債は1,950,000千円である。2024年3月期末の現金及び現金同等物は5,680,881千円、有利子負債は2,550,000千円である。2023年3月期末の現金及び現金同等物は4,801,503千円、有利子負債は0円である。現金及び現金同等物は有利子負債を上回る水準を維持し、総資産に対する純資産の比率も高水準で推移しており、強固な財務基盤を構築する。

5. 株主還元

当社は、資本コストと株価を意識した経営を推進し、ROE(自己資本利益率)とROIC(投下資本利益率)の改善に努めてきた。今後も持続的に株主資本コストを上回るROEと、WACC(加重平均資本コスト)を上回るROICの実現を目指す。経営資源の戦略的な配分を行い、人的資本投資、研究開発投資、M&A投資などを推進し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図る。年間配当は、2023年3月期が45.0円、2024年3月期が50.0円、2025年3月期が70.0円と、継続的に増加傾向にある。

6. 注目ポイント

当社グループは、ITコンサルティング、ITインフラ、サイバーセキュリティといった高付加価値領域への事業シフトを明確に打ち出し、AIや特許技術を活用した新規ビジネス創出に注力する。システムマネジメント分野で培った大規模かつ高品質なサービス提供能力と、金融・公共・製造業における6割以上の直接契約による顧客基盤は、安定的な収益と成長の土台となる。人材不足が加速するIT業界において、人的資本投資戦略によるプロフェッショナル人材の育成と、M&A戦略による外部リソースの獲得は、競争力維持・強化の鍵を握る。グローバル展開の強化も、今後の市場拡大を取り込む重要な戦略である。2025年4月1日の主要子会社吸収合併による事業統合は、グループ全体のシナジー創出と効率化を促進し、中期経営計画の達成に向けた基盤を強化する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZBH | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
32.4B 13.2倍 2.3倍 0.0% 1,880.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 36.3B 32.7B 31.1B
営業利益 3.8B 2.8B 2.4B
純利益 2.4B 1.8B 1.4B
EPS 142.5 106.4 84.5
BPS 807.2 712.9 625.6

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
株式会社エイ・ケイ0.09%
PERSHING-DIV. OF DLJ SECS. CORP. (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.07%
ID従業員持株会0.05%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
みずほ信託銀行株式会社0.03%
TDCソフト株式会社0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.02%
舩越 朱美0.02%
丸林 香織0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-06-09カナメ・キャピタル・エルピー 7.05%+0.98%
2024-02-07カナメ・キャピタル・エルピー 6.07%+1.06%
2023-11-08株式会社みずほ銀行 0.00%N/A
2023-10-25カナメ・キャピタル・エルピー 5.01%+1.01%
2023-09-20カナメ・キャピタル・エルピー 5.01%+1.01%
2022-01-11株式会社みずほ銀行 0.01%N/A
2021-11-30株式会社みずほ銀行 0.01%N/A
2021-07-21三井住友DSアセットマネジメント株式会社 4.65%(1.09%)
2021-04-08株式会社みずほ銀行 0.01%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-20TDNetIRIDホールディングス2026年3月期 第2四半期 決算説明資料1,980+3.43%
2025-08-14TDNetIRIDホールディングス2026年3月期 第1四半期 決算説明資料2,376+2.31%
2025-06-16TDNet人事IDホールディングス(開示事項の変更)「代表取締役の異動を含む当社役員異動に関するお知らせ」の一部変更について2,241+2.59%
2025-06-09EDINET大量保有カナメ・キャピタル・エルピー大量保有 7.05%2,228-0.27%
2024-02-07EDINET大量保有カナメ・キャピタル・エルピー大量保有 6.07%
2023-11-08EDINET大量保有株式会社みずほ銀行変更
2023-10-25EDINET大量保有カナメ・キャピタル・エルピー大量保有 5.01%
2023-09-20EDINET大量保有カナメ・キャピタル・エルピー大量保有 5.01%
2022-01-11EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%
2021-11-30EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%
2021-07-21EDINET大量保有三井住友DSアセットマネジメント株式会社大量保有 4.65%
2021-04-08EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.01%