Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本オラクル株式会社 (4716)

日本オラクルは、米国オラクル・コーポレーション製品の国内販売と関連サービス提供を主業務とする。ITシステム構築・運用に利用されるソフトウェア、ハードウェア、クラウドサービスを展開する。クラウドサービスとライセンスサポートが売上高の大部分を占め、ストック型ビジネスモデルを構築する。システム構築に必要なプラットフォームからアプリケーション、ハードウェアまでをクラウド・オンプレミス両環境で提供する総合的ポートフォリオが強み。ミッションクリティカル領域での採用実績も競争優位性。ガバメントクラウド認定OCI、ソブリンクラウド、AI推進を成長戦略とする。 [本社]東京都港区 [創業]1985年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

日本オラクルは、米国オラクル・コーポレーションを実質的な親会社とし、同社製品の国内販売と関連サービス提供を主業務とする。独自の研究開発活動は行わない。ITシステム構築・運用に利用されるソフトウェア、ハードウェア、クラウドサービスを展開する。

第40期(2025年5月期)の売上高構成比率は、クラウドサービス23.5%、ライセンスサポート42.7%であり、これらを合わせたクラウドサービス&ライセンスサポートが66.2%を占める。クラウドライセンス&オンプレミスライセンス18.5%を含めると、クラウド&ライセンスが84.6%と高い割合を占め、ストック型収益を基盤とするビジネスモデルを構築する。

競争優位性として、システム構築に必要なプラットフォーム製品、業務アプリケーション、ハードウェアまでを、クラウド・オンプレミスいずれの環境においても展開可能な総合的製品ポートフォリオを有する。ソフトウェア・ライセンス製品は、高度なセキュリティ、可用性、高速処理性能が求められるミッションクリティカル領域で広く採用され、高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成する。Oracle Cloudのテクノロジーを顧客のオンプレミス環境でも利用できるハイブリッドクラウド対応力も強みである。

2. 沿革ハイライト

1985年10月、リレーショナルデータベース管理システム「Oracle」等のソフトウェアプロダクト販売と関連サービス提供を目的として、東京都新宿区に日本オラクル株式会社を設立する。1990年10月に本格的な事業活動を開始し、1999年2月、日本証券業協会に株式を店頭登録する。2000年4月、東京証券取引所市場第一部に株式を上場する。2008年9月、東京都港区に本店を移転する。2010年6月、ハードウェア・システムズ部門を新設し、サーバー、ストレージ製品等の販売や関連サービス等の提供を開始する。

3. 収益・成長

「ITの新しい価値を創造し、お客様の成功と社会の発展に貢献する」ことを基本理念とする。中長期経営戦略は、お客様企業の基幹システムのクラウド移行と積極的なデータ活用によるビジネス成長支援である。

重点施策として、「日本のためのクラウド提供」と「お客様のためのAI推進」を掲げる。Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を活用し、ミッションクリティカル・システムのモダナイゼーションと生成AI活用を推進する。大規模AIモデル作成を高速・低コストで実現するGPU環境、セキュアな生成AIサービス、AIエージェントサービス、AI向けデータプラットフォーム等の提供を強化する。

ガバメントクラウドに認定されたOCIを活用し、日本全国の地方自治体のデジタル化および生成AI活用を支援することで、日本政府が推進するガバメントクラウドに貢献する。また、「Oracle Alloy」を活用し、日本企業(パートナー)から提供される日本初のソブリンクラウドを展開し、地政学リスクや経済安全保障リスクに対応するデータ主権および運用主権の要件に対応する。

ハイブリッドクラウド環境やマルチクラウド環境、AIが組み込まれたApplication Cloud (SaaS) の提供を通じて、顧客のITコスト構造変革とAI技術享受を支援する。これらの施策実現のため、パートナーとの連携をさらに強化する。

4. 財務健全性

2025年5月期末の有利子負債は0.0円であり、実質無借金経営を維持する。同期間の現金同等物は666億16百万円を保有し、高い流動性を確保する。資金の管理・運用は、高格付の有価証券への投資および高格付の金融機関への資金預入等に限定し、安全性と流動性の確保を図る。

5. 株主還元

売上高、営業利益および1株当たり純利益(EPS)の増加により、継続的な企業価値の向上と株主への利益還元を実現することを目指す。2025年5月期の年間配当は190.0円である。

6. 注目ポイント

当社は米国オラクル・コーポレーションの製品・技術、クラウド事業戦略、AI戦略に大きく依存する。親会社の製品・サービス提供ポリシー変更、新製品投入遅延、重大な欠陥・瑕疵発生、ロイヤルティ料率変更は経営成績に影響を与える可能性がある。

情報サービス産業における競争激化、価格低下圧力、競合他社の競争優位な新製品投入や戦略的提携は、当社の競争力や市場占有率に影響を及ぼす可能性がある。

クラウドサービスにおけるシステム障害や情報漏洩リスク、特定の売上セグメント(クラウド&ライセンス)および間接販売(パートナーモデル)への依存も注目すべき点である。事業継続、発展、成長のためには、高い専門性を備えた人材の採用、育成、維持が重要な経営課題となる。将来の企業買収・合併の可能性も存在する。

出典: 有価証券報告書 (2025-05) doc_id=S100WK81 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1181.2B 19.4倍 7.2倍 0.0% 9,206.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 263.5B 244.5B 226.9B
営業利益 86.8B 79.8B 74.4B
純利益 60.7B 55.6B 52.0B
EPS 474.0 434.2 406.0
BPS 1,278.3 1,496.5 1,217.0

大株主

株主名持株比率
ORACLE JAPAN HOLDING,INC.(常任代理人 SMBC日興証券株式会社)0.74%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.04%
THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%
SMBC日興証券株式会社0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5050010.01%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 5052340.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 5051030.01%
日本証券金融株式会社0.00%
STATE STREET BANK AND TRUST CLIENT OMNIBUS ACCOUNT OM02 5050020.00%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-23TDNet決算日本オラクル2026年5月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)
2025-12-23TDNetその他日本オラクル2026年5月期(FY26)第2四半期(中間期)業績補足資料
2025-09-25TDNet決算日本オラクル2026年5月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)16,230-6.16%
2025-09-25TDNetその他日本オラクル2026年5月期(FY26)第1四半期 業績補足資料16,230-6.16%
2025-09-25TDNet人事日本オラクル取締役辞任および人事異動に関するお知らせ16,230-6.16%
2025-08-22TDNet人事日本オラクル人事異動に関するお知らせ15,780-0.41%
2025-08-22TDNet人事日本オラクル執行役員および理事の人事異動に関するお知らせ15,780-0.41%
2025-08-22TDNetその他日本オラクル支配株主等に関する事項について15,780-0.41%
2025-07-22TDNet配当・還元日本オラクル剰余金の配当に関するお知らせ16,330-0.37%
2025-07-10TDNet人事日本オラクル役員の異動に関するお知らせ16,500-0.91%