Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社早稲田アカデミー (4718)

株式会社早稲田アカデミーは、小中高生向け進学学習指導を主軸に、未就学児向け幼児教室、医歯薬系専門予備校、海外日本人子女向け指導を展開する。首都圏中心に直営校舎を運営し、個別指導はフランチャイズも活用する。難関上位校への合格実績を源泉とするブランド力、特に高校受験市場で首都圏トップブランドの地位を確立する競争優位性を持つ。未就学児から大学受験まで一貫した教育サービス提供で顧客生涯価値最大化を図り、DX推進や個別指導校舎展開加速を成長ドライバーとする。 [本社]東京都豊島区 [創業]1979年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社早稲田アカデミーグループは、当社と6つの100%出資子会社で構成され、教育関連事業を主たる事業とする。当社は小学1年生から高校3年生までを対象とした進学学習指導を首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)で直営校舎展開するほか、年長生以上を対象とした英語教育を行う。個別指導部門はフランチャイズ方式での運営も行う。子会社は医歯薬系専門大学受験予備校、小中学生向け進学学習指導、未就学児向け幼児教室、海外日本人子女向け進学学習指導を提供する。

当社グループの競争優位性は「難関上位校への合格実績」を源泉とするブランド力にある。特に高校受験市場では、開成高校・早慶高校をはじめとする難関私国立高校への圧倒的な合格実績により、首都圏におけるトップブランドとしての地位を確立する。このブランド力は顧客からの大きな期待と信頼に繋がり、高い参入障壁を形成する。株式会社四谷大塚との提携塾契約による教材購入やカリキュラム準拠指導、及び当社独自のノウハウ(志望校別カリキュラム、教材開発等)も強みである。ビジネスモデルは通常授業に加え、春・夏・冬の講習会や夏期合宿・正月特訓等を実施し、収益を確保する。未就学児から大学受験まで一貫した教育サービス提供を強化し、「Life Time Value(顧客生涯価値)」の最大化を目指す。

2. 沿革ハイライト

1979年7月、株式会社早稲田大学院生塾として事業を開始し、1985年12月に株式会社早稲田アカデミーへ商号変更する。1990年代には埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県へと首都圏での事業展開を拡大する。1999年2月に日本証券業協会に株式を店頭登録し、2007年1月には東京証券取引所市場第二部へ上場、2012年12月には市場第一部銘柄に指定され、2022年4月にはプライム市場へ移行する。

事業面では、2001年3月に個別指導分野へ進出し、2002年2月には難関中学・高校受験特化ブランド「ExiV(エクシブ)」を開設する。M&A戦略により、2007年7月に株式会社野田学園、2015年8月に株式会社アカデミー(現:水戸アカデミー)、2018年1月に株式会社集学舎、2024年1月に株式会社幼児未来教育を完全子会社化し、事業領域を拡大する。海外展開として、2019年5月にWASEDA ACADEMY UK CO.,LTD、2019年7月にWASEDA ACADEMY USA CO.,LTD.を設立する。2023年9月には株式会社ナガセと東進衛星予備校ネットワーク・東進中学NET加盟契約を締結し、大学受験部門を強化する。

3. 収益・成長

学習塾・予備校業界は少子化による学齢人口減少という厳しい経営環境にある。しかし、当社グループが事業を展開する首都圏では学齢人口減少が緩やかであり、地域によっては低年齢層を中心に増加傾向も見られる。潜在顧客である難関上位校の志望者数は少子化の中にあっても安定的に推移する。当社グループは「合格実績戦略」を推進し、難関上位校への合格者数を毎年着実に伸長させることで、同業他社に対する競争力を高める。

成長ドライバーとして、大学受験部門における新たなサービス提供(東進衛星予備校ネットワーク・東進中学NETへの加盟)、未就学児対象の幼児教室運営への参入、個別指導ブランド「早稲田アカデミー個別進学館」の積極展開(早期の100校体制確立目標)を掲げ、顧客生涯価値の最大化を図る。コロナ禍を契機に需要が高まるオンライン教育やICTを活用した新規サービスの開発と提供も成長戦略の柱である。当連結会計年度の設備投資額は1,285百万円である。当社グループは、収益性の指標として「売上高経常利益率」を重視し、安定的に10%超となることを目標に経営効率の向上に努める。

4. 財務健全性

2025年3月期末時点の総資産は24,485,065千円、純資産は15,184,688千円である。現金及び現金同等物は7,166,960千円を保有し、有利子負債は0千円である。営業活動によるキャッシュ・フローは3,886,295千円、EBITDAは4,892,698千円である。これらの数値は、極めて健全な財務基盤と安定したキャッシュ創出能力を示す。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当金は1株あたり55.0円である。当社グループは、健全な財務基盤を維持しながら、成長への投資と株主還元とのバランスがとれた資金配分を行うことを課題と認識し、資金のより有効な活用を検討する方針である。

6. 注目ポイント

少子化という業界逆風に対し、首都圏での事業展開と難関上位校合格実績によるブランド力強化で差別化を図る戦略は、市場シェア維持・拡大の鍵となる。未就学児から大学受験までをカバーする「Life Time Value」最大化戦略は、顧客の長期的な囲い込みと安定収益化に貢献する可能性が高い。DX戦略による新規サービス開発や個別指導校舎の積極展開は、新たな成長機会を創出する。無借金経営と潤沢なキャッシュフローは、今後の成長投資や株主還元余力を示す。一方で、人材の確保・育成は継続的な課題であり、採用環境の変化や育成計画の遅延は業績に影響を及ぼすリスクがある。また、四半期ごとの収益変動があり、第1四半期の収益性が他の四半期と比較して低くなる傾向がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W4PN | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
38.4B 15.9倍 2.5倍 0.0% 2,021.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 35.1B 32.9B 30.7B
営業利益 3.5B 2.9B 2.4B
純利益 2.3B 2.1B 1.6B
EPS 127.0 112.8 82.3
BPS 821.7 753.9 664.6

大株主

株主名持株比率
株式会社ナガセ0.19%
河端  真一0.10%
英進館株式会社0.10%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
福山産業株式会社0.05%
株式会社明光ネットワークジャパン0.05%
早稲田アカデミー従業員持株会0.04%
株式会社学研ホールディングス0.03%
教育開発出版株式会社0.02%
株式会社ケーエスコーポレイション0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-08-30福山産業株式会社 5.02%(1.10%)
2024-06-03福山産業株式会社 6.12%(4.67%)
2023-08-23河端 真一 9.06%+1.00%
2023-06-26河端 真一 8.06%+1.01%
2022-01-19株式会社明光ネットワークジャパン 5.00%--
2022-01-17株式会社明光ネットワークジャパン 5.00%--
2021-07-27株式会社ナガセ 18.05%+1.08%
2021-07-21株式会社ナガセ 18.05%+1.08%
2021-07-05株式会社ナガセ 16.97%+1.04%
2021-06-10株式会社ナガセ 15.93%(2.18%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-25TDNetその他早稲アカ3月末基準日の株主優待商品の変更(電子化)に関するお知らせ2,029+0.94%
2026-02-04TDNet決算早稲アカ2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,056-3.99%
2025-08-01TDNet決算早稲アカ2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,594-0.27%
2024-08-30EDINET大量保有福山産業株式会社大量保有 5.02%
2024-06-03EDINET大量保有福山産業株式会社大量保有 6.12%
2023-08-23EDINET大量保有河端 真一大量保有 9.06%
2023-06-26EDINET大量保有河端 真一大量保有 8.06%
2022-01-19EDINET大量保有株式会社明光ネットワークジャパン大量保有 5.0%
2022-01-17EDINET大量保有株式会社明光ネットワークジャパン大量保有 5.0%
2021-07-27EDINET大量保有株式会社ナガセ大量保有 18.05%
2021-07-21EDINET大量保有株式会社ナガセ大量保有 18.05%
2021-07-05EDINET大量保有株式会社ナガセ大量保有 16.97%
2021-06-10EDINET大量保有株式会社ナガセ大量保有 15.93%