Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社トーセ (4728)

株式会社トーセは、ゲームソフトやモバイルコンテンツの企画・開発・運営を受託する独立系デジタルコンテンツ開発企業である。ディベロッパー専業として質・量トップクラスの人的基盤と、常にアップデートされる開発技術・知見に裏打ちされた高い開発品質を競争優位性とする。国内最大級の開発体制で企画から運営までワンストップ提供し、他社と差別化する。家庭用ゲーム機向け開発を主軸とし、非ゲーム領域(教育、メンタル・ウェルビーイング、IP活用)での新規ビジネス創出、AI含む先端技術研究で事業拡大を図る。 [本社]京都府長岡京市 [創業]1979年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社トーセは、ゲームソフトやモバイルコンテンツの企画・開発・運営を受託するデジタルコンテンツ開発企業である。事業セグメントは、家庭用ゲーム機、スマートフォン、アーケード向けのゲームソフト開発・運営受託を主とする「ゲーム事業」と、非ゲーム領域におけるデジタルコンテンツの企画・開発、ソリューションサービス提供、新規ビジネス創出を行う「その他事業」で構成する。中国に連結子会社を有し、フィリピンの子会社は清算手続き中である。

同社は特定の資本系列に属さない独立系ディベロッパーとして、ゲームソフトメーカーやコンテンツプロバイダなど幅広い顧客に対し、企画提案から開発、運営まで一貫したサービスを提供する。競争優位性として、ディベロッパー専業で質・量ともにトップクラスの人的基盤を構築し、その開発人財が常にアップデートしてきた開発技術と知見に裏打ちされた高い開発品質を強みとする。企画から開発・運営までワンストップで提供できる国内最大級の開発体制を擁し、長年にわたり培ったノウハウや企画力によって他社との差別化を図る。これらの人的基盤、技術力、ノウハウ蓄積は高い参入障壁を形成する。収益は主に受託契約に基づくが、開発したタイトルの販売に応じて分配されるレベニューシェアも発生し、原価を伴わない収益源となる。

2. 沿革ハイライト

1979年11月、株式会社東亜セイコーより分離独立し、業務用ゲーム機の開発販売を開始する。1983年4月、家庭用ゲーム分野へ戦略転換し、ファミコン用ソフト開発に着手した。1993年11月、中国上海に現地法人を設立し、海外での開発体制を構築する。1999年8月、大阪証券取引所第二部及び京都証券取引所に株式上場を果たし、2001年8月、東京証券取引所第一部に指定された。2000年1月、携帯通信端末用コンテンツ事業に進出し、2014年3月、SI事業推進室を創設し、ビジネス系ソフトウェアやシステムインテグレーションの受託開発など非ゲーム分野へ事業領域を拡大した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

同社の成長ドライバーは、主にゲーム事業における高性能プラットフォーム向けゲームやリメイクタイトルなどの開発強化と、非ゲーム領域での新規ビジネス創出である。ゲーム事業では、国内スマートフォンゲーム市場の競争激化を受け、家庭用ゲーム機向け開発を優先する方針を採る。Nintendo Switch 2の普及を見込み、対応ソフト開発の活発化に対応するため、マルチプラットフォーム展開や既存タイトルの適応に取り組む。グローバル市場の高い需要を取り込む余地も大きいと認識する。

非ゲーム領域では、エンタテインメント性を持つ多様なコンテンツサービスがグローバルで拡大するビジネス機会を捉え、教育関連分野やメンタル・ウェルビーイング分野、IP活用を含む幅広いエンタテインメント領域で、社会課題やニーズに応える製品・サービス開発を進める。

研究開発活動では、AIに関連した研究開発を基礎的・実用的な両面から推進し、ゲーム等のデジタルコンテンツの品質向上と開発業務効率化を目指す。主要な家庭用ゲーム機等の各種プラットフォームや開発エンジン、スマートフォン・タブレット端末の新機能に関する研究も継続し、先端の開発ニーズに応える技術力向上を図る。

直近では、2026年8月期に複数の主要開発プロジェクトが終盤を迎え、新しいプロジェクトの立ち上げが重なる見通しである。レベニューシェアは減少傾向にあり、スマートフォンゲームの運営は縮小傾向にある。その他事業では新規ビジネス創出に向けた市場調査や研究開発への投資フェーズとなるため、減収減益を予想する。

4. 財務健全性

同社は、2025年8月31日時点で有利子負債が0円であり、無借金経営を維持する。設備投資は自己資金で賄う方針である。2025年8月期の現金及び現金同等物は1,361,922千円、総資産は7,836,334千円、純資産は6,161,896千円である。

5. 株主還元

同社は、2025年8月期において年間配当金25.0円を実施する。

6. 注目ポイント

中期的な課題として、開発技術の継続的な高度化と生産性の最大化に取り組む。AIを含む先端技術やハイエンド開発の知見を継続的に取り込み、AI活用やDX推進で業務効率化を図る。また、人的資本の拡充と組織の最適化を重視し、社内教育の充実、キャリア採用の強化、職場環境の改善、報酬・評価制度のアップデートを通じて従業員エンゲージメント向上を図る。建替えを進める長岡京新オフィスビルを活用し、クリエイティブな開発を促進する職場環境を構築する。

事業リスクとしては、市場動向や技術革新の速度、競合他社の出現、開発期間の長期化、人財確保の困難さ、情報セキュリティ、地政学リスクなどが挙げられる。特に、特殊技術を持つ人財の獲得競争激化や流出は、同社の業績に大きな影響を与える可能性がある。

出典: 有価証券報告書 (2025-08) doc_id=S100X5JM | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.0B 19.3倍 0.8倍 0.0% 638.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 6.6B 4.6B 5.8B
営業利益 690M -522M 488M
純利益 250M -261M 499M
EPS 33.0 -34.4 65.8
BPS 807.8 797.4 861.5

大株主

株主名持株比率
株式会社S-CAN0.16%
株式会社シン0.05%
株式会社京都銀行0.04%
戸 田 智 之0.03%
齋 藤   茂0.03%
齋 藤 真 也0.03%
齋 藤 一 枝0.03%
齋 藤 千 恵 子0.02%
川 合  満0.01%
谷  明 憲0.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-08TDNet決算トーセ2026年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)676-2.37%
2026-01-08TDNetIRトーセ2026年8月期 第1四半期決算説明資料(解説付)676-2.37%
2025-11-17TDNet決算トーセ(訂正・数値データ訂正)「2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について631+0.48%
2025-10-23TDNetIRトーセ2025年8月期 決算説明 質疑応答集644+0.47%
2025-10-23TDNet配当・還元トーセ剰余金の配当に関するお知らせ644+0.47%
2025-10-17TDNetIRトーセ2025年8月期 決算説明資料(解説付)640+0.31%
2025-10-16TDNetIRトーセ2025年8月期 決算説明資料641-0.16%
2025-10-09TDNet業績修正トーセ2025年8月期通期連結業績予想値と実績値との差異に関するお知らせ685-5.69%
2025-10-09TDNet決算トーセ2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)685-5.69%
2025-07-17TDNetIRトーセ2025年8月期 第3四半期決算説明 質疑応答集665+0.90%
2025-07-10TDNet業績修正トーセ通期業績予想の修正に関するお知らせ680+0.74%
2025-07-10TDNet決算トーセ2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)680+0.74%
2025-07-10TDNetIRトーセ2025年8月期 第3四半期決算説明資料(解説付)680+0.74%
2025-06-30TDNetその他トーセ固定資産の取得(新オフィスビル建設)に関するお知らせ667+0.30%