Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社さくらケーシーエス (4761)

株式会社さくらケーシーエスは、金融・公共・産業向けにシステム構築、運用管理、機器販売の総合情報サービスを提供する。SMBCグループ、富士通グループとの50年超の緊密な関係が競争優位性である。情報セキュリティ・ITサービスマネジメント・事業継続に関する国際規格認証、自社データセンター保有により、サービス提供型ストックビジネスを強化する。デジタル化・DX化ニーズを成長ドライバーとし、デジタル基盤・SAPビジネス拡大、生成AI・ローコードツール導入による生産性向上を図る。 [本社]神戸市中央区 [創業]1969年 [上場]2000年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社さくらケーシーエスは、金融機関向けの「金融関連部門」、地方公共団体向けの「公共関連部門」、一般事業法人向けの「産業関連部門」の3つの報告セグメントを通じ、システム構築、システム運用管理、その他の情報サービス、システム機器販売を含む総合情報サービスを提供する。主力品目はアプリケーション・ソフトウェアの受託開発やパッケージソフトの開発・販売を行うシステム構築である。システム運用管理では、クラウドサービス、BPOサービス、ハウジングサービスなどのデータセンターサービスに加え、データ入力、印刷などのアウトソーシング事業を展開する。

当企業集団は、株式会社三井住友フィナンシャルグループ及び同社のグループ会社(SMBCグループ)において総合情報サービス会社と位置付けられ、SMBCグループ及び法人主要株主である富士通Japan株式会社を含む富士通グループを大口かつ安定した主要取引先とする。1971年9月の神戸銀行(現三井住友銀行)と富士通株式会社の資本・経営参加以来、50年以上にわたる緊密な関係が安定的な収益基盤と競争優位性を形成する。企画段階からシステム構築、システム機器販売、システム運用管理まで一貫した総合的な情報サービス提供は、顧客のスイッチングコストを高める。特に、BPOサービスは顧客の業務についてその企画・運営から人材の確保まで一貫して請け負うため、顧客ロックイン構造を構築する。

情報セキュリティに関する国際規格「ISO/IEC 27001」、ITサービスマネジメントシステムに関する国際規格「ISO/IEC 20000」、事業継続マネジメントシステムに関する国際規格「ISO 22301」の認証を取得し、個人情報保護対策としてプライバシーマークも取得する。これらの認証は、高度な情報管理体制とサービス品質を保証し、機密情報を扱う金融・公共分野における参入障壁となる。自社保有データセンターによるサービス提供は、安定したサービス提供能力とサービス提供型のストックビジネスを強化し、収益安定化に寄与する。大規模システム構築案件に対する「見積検討会」や「システム案件協議会」によるリスク管理強化、不採算案件の予兆段階での早期発見、専任組織の設置は、複雑化・大型化・短納期化する顧客要求に対応するノウハウ蓄積と品質管理能力を示す。

2. 沿革ハイライト

1969年3月、神戸市に「株式会社神戸コンピューターサービス」を設立する。1971年9月、株式会社神戸銀行(現株式会社三井住友銀行)と富士通株式会社が資本・経営に参加し、主要取引先との関係を確立する。1992年4月、商号を「株式会社さくらケーシーエス」に変更する。1998年10月、プライバシーマーク認定を取得し、1999年10月には神戸市に「アウトソーシングセンター(現データセンター)」を開設する。2000年6月、大阪証券取引所市場第二部に上場する。その後、情報セキュリティマネジメントシステム「ISMS」(現ISO/IEC 27001)認証(2002年9月)、ITサービスマネジメントシステム規格「ISO/IEC 20000」認証(2012年8月)、事業継続マネジメントシステム規格「ISO 22301」認証(2014年10月)を順次取得し、信頼性を高める。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場へ上場する。

3. 収益・成長

当企業集団は、2023年4月より中期経営計画(2023年4月~2026年3月)に取り組む。「情報セキュリティが確保され続けることを前提としたうえで、収益力の大幅な飛躍とその利益を源泉とした投資サイクルの確立によりサステナブルな成長を目指す」ことを基本方針とする。情報サービス産業における生産性向上や業務効率化、新たなビジネスモデル構築に向けたデジタル化及びDX化ニーズの継続を成長機会と捉える。

成長ドライバーとして、2022年10月に新設した「デジタル基盤事業部」を起点としたデジタル基盤ビジネスの飛躍的拡大、情報セキュリティビジネスの安定的な拡大、自社ソリューションの強化・拡充、新技術の習得による新たな事業領域の拡大を図る。特に、当面成長が見込まれる「SAPビジネス」にリソースを積極投入する方針を示す。また、生成AIやローコードツールの導入効果を見極め、開発現場や社内間接業務の生産性向上に繋げることで、ものづくり力の強化を図る。新規顧客開拓や既存顧客深耕による顧客基盤の拡大、事業ポートフォリオの再構築にも取り組む。経営指標としては、ROE(自己資本利益率)3.5%~4.0%を目標とし、安定配当の基本方針を堅持しつつ配当性向30~40%を目安とする。

4. 財務健全性

当企業集団は、自己資本比率70%以上の堅持により健全な財務体質を維持する目標を掲げる。経営成績等の急激な変動に備え、内部留保の充実及び十分な現預金残高の確保に努める。直近の財務データでは、有利子負債が0円であり、強固な財務基盤を保持する。

5. 株主還元

株主還元については、配当性向30~40%を目安とした安定配当を基本方針とする。株主価値及び資本効率重視の観点からROEを経営指標として重視する。

6. 注目ポイント

株式会社さくらケーシーエスは、SMBCグループ及び富士通グループとの長年にわたる強固な関係性を基盤に、金融・公共・産業分野でシステム構築から運用管理まで一貫した総合情報サービスを提供する。情報セキュリティ・ITサービスマネジメント・事業継続に関する国際規格認証と自社データセンター保有は、高い顧客ロックインと参入障壁を形成する。サービス提供型ストックビジネス強化により収益安定化を図る。今後の成長は、デジタル化・DX化ニーズを背景としたデジタル基盤ビジネス、SAPビジネスへの注力、および生成AI・ローコードツール導入による生産性向上と開発力強化に期待される。有利子負債ゼロの健全な財務体質と安定配当方針も特徴である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0Q9 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
15.0B 13.1倍 0.8倍 0.0% 1,341.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 22.5B 22.8B 23.6B
営業利益 1.4B 1.1B 993M
純利益 1.1B 895M 748M
EPS 102.3 79.9 66.9
BPS 1,773.9 1,712.7 1,592.4

大株主

株主名持株比率
株式会社三井住友銀行0.29%
三井住友ファイナンス&リース株式会社0.18%
富士通Japan株式会社0.14%
さくらケーシーエス従業員持株会0.07%
水元 公仁0.02%
SMBCコンサルティング株式会社0.01%
グローリー株式会社0.01%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.01%
日本生命保険相互会社0.01%
兵庫トヨタ自動車株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-05-08富士通Japan株式会社 13.84%+8.84%
2024-05-08富士通Japan株式会社 13.84%--
2024-05-07富士通Japan株式会社 13.84%+8.84%
2021-04-07富士通Japan株式会社 13.84%+8.84%
2021-04-05富士通株式会社 0.00%(13.84%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13TDNet業績修正さくらKCS配当予想の修正(増配)に関するお知らせ1,279+9.30%
2026-03-13TDNet人事さくらKCS組織変更及び人事異動に関するお知らせ1,279+9.30%
2026-01-29TDNet決算さくらKCS2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,271-4.09%
2025-09-30TDNet人事さくらKCS人事異動に関するお知らせ1,457-4.67%
2025-07-31TDNet決算さくらKCS2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,520-2.43%
2025-06-27TDNetその他さくらKCS支配株主等に関する事項について1,299+6.24%
2024-05-08EDINET大量保有富士通Japan株式会社大量保有 13.84%
2024-05-08EDINET大量保有富士通Japan株式会社大量保有 13.84%
2024-05-07EDINET大量保有富士通Japan株式会社大量保有 13.84%
2021-04-07EDINET大量保有富士通Japan株式会社大量保有 13.84%
2021-04-05EDINET大量保有富士通株式会社変更