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株式会社インテリジェント ウェイブ (4847)

株式会社インテリジェント ウェイブは、金融機関向け決済領域のシステム開発・保守を主力とし、情報セキュリティ事業を展開する。決済領域では、自社開発パッケージソフトウェアを基盤に、決済ネットワーク接続・認証、カード不正利用検知システム等を提供。長年の技術蓄積と専門的知見、顧客との長期安定関係が競争優位性となる。クラウドサービスも展開し、月額利用料によるストック型収益を志向。DNPグループとの連携強化と新規領域への多角化で持続的成長を図る。 [本社]東京都中央区 [創業]1984年 [上場]2001年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社インテリジェント ウェイブは、情報サービス業を主軸に、金融業界向け事業と情報セキュリティ事業を展開する。金融業界向け事業では、クレジットカード会社、銀行、証券会社を主要顧客とし、各種業務システムの開発および保守を行う。主力の決済領域では、決済ネットワーク接続・認証システム、カード不正利用検知システム、加盟店管理業務システムなど、自社開発のパッケージソフトウェアを基盤としたシステムをオンプレミス型およびクラウド型の両形態で提供する。これまでに蓄積した技術力を活かし、放送分野を含む新規領域への事業展開も推進する。情報セキュリティ事業では、企業の内部情報漏えい対策自社製品の開発・販売に加え、サイバーセキュリティ関連製品の販売および保守サービスを幅広い企業・組織に提供する。

競争優位性として、金融業界向け決済領域における長年の技術蓄積と専門的知見、自社開発パッケージソフトウェアを基盤としたシステム提供を挙げる。特定の機能分野のシステム開発に強みを持ち、専門的知見と実績によって顧客からの信頼を獲得し、長期的な安定関係を構築する。コア技術である高速・大量のデータ通信及び分析・処理技術も強みとなる。クレジットカード情報保護の国際基準PCI DSSを取得し、厳格なセキュリティ要件に対応する。参入障壁は、金融機関向けシステム開発における高度なノウハウと実績、規制対応の厳格さ、および大規模な初期投資を伴うクラウドサービス事業の特性に起因する。クラウドサービス事業は月額サービス利用料によるストック型収益モデルであり、顧客との複数年契約を通じて投資回収の確実性を高める。

2. 沿革ハイライト

1984年12月、東京都港区新橋にてコンピュータ機器の輸出入、販売、ソフトウェア開発等を目的として設立する。2001年6月に日本証券業協会に店頭上場し、2004年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。2010年4月には大日本印刷株式会社による公開買付けにより同社の子会社となる。その後、市場変更を経て、2022年4月には東京証券取引所プライム市場に移行する。

3. 収益・成長

ビジネスモデルは、金融機関向けシステムの開発・保守、自社開発パッケージソフトウェアの提供、およびクラウドサービス事業を柱とする。

成長ドライバーとして、2025年6月期から始まる3カ年中期経営計画「Transformation for the Future」を策定し、2030年代を見据えた事業の多角化と持続的な成長基盤づくりに取り組む。「決済」「セキュリティ」「データ通信・分析基盤(新領域)」の3つの領域に注力し、保有ソリューションの価値最大化と成長施策を推進する。DNPグループとの連携を強化し、それぞれの顧客基盤を活用しながら事業競争力の強化を図る。決済領域における電子マネーの普及、インターネットショッピングの拡大、モバイル端末を利用したクレジットカード決済の一般化といった社会的・技術的変化を新たな事業機会と捉える。クレジットカード業界の再編によるシステムの大規模化は、1件あたりの発注規模拡大につながる可能性を秘める。技術の“変革”として、コア技術である高速・大量のデータ通信及び分析・処理技術を中心に、先端技術やDXとの融合を図り、既存製品・サービスの付加価値向上と新規事業創出を目指す。

中期経営計画では、最終年度となる2027年6月期に売上高190億円、営業利益28.5億円(営業利益率15.0%)、ROE17.0%以上を目標とする。直近の2025年6月期実績は、売上高15,596,131千円、営業利益1,848,368千円、純利益1,349,786千円を計上する。

4. 財務健全性

2025年6月期末時点の財務状況は、総資産18,690,605千円に対し、純資産9,475,383千円となる。有利子負債は0円であり、無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は6,422,975千円を保有する。当事業年度における設備投資は、主にクラウドサービス事業に伴うソフトウェアに1,328,366千円、サーバ機器等に272,755千円を実施した。

5. 株主還元

2025年6月期の年間配当金は35.0円とする。中期経営計画では、最終年度となる2027年6月期にROE17.0%以上を目標に掲げ、企業価値向上と株主還元を両立させる方針を示す。

6. 注目ポイント

主力である決済領域では、電子マネーの普及やインターネットショッピングの拡大、モバイル決済の一般化といった社会的・技術的変化が進展し、異業種からの新規参入による競争激化が懸念される。クレジットカード業界の再編動向は、顧客数の減少や発注規模の変化を通じて業績に影響を及ぼす可能性がある。クラウドサービス事業は大規模な初期投資を伴い、投資回収の確実性確保が重要となる。IT人財の獲得競争激化や破壊的技術革新のリスクも存在し、FEPシステム市場での技術的優位性維持が課題となる。親会社である大日本印刷株式会社が議決権の50.77%を保有しており、少数株主にとって不利益な行動のリスクに対し、特別委員会で検討を行う。DNPグループとの連携強化によるシナジー最大化が今後の成長を左右する重要な要素となる。情報セキュリティ対策やシステム開発における品質管理、人財育成など、事業リスクへの適切な対応が持続的成長に不可欠となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WP1M | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
25.8B 19.0倍 2.7倍 0.0% 980.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.6B 14.5B 13.4B
営業利益 1.8B 2.0B 1.6B
純利益 1.3B 1.4B 1.2B
EPS 51.5 54.2 44.3
BPS 361.9 352.3 334.8

大株主

株主名持株比率
大日本印刷㈱0.51%
安 達 一 彦0.09%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人)モルガン・スタンレーMUFG証券㈱0.04%
インテリジェントウェイブ従業員持株会0.02%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.02%
溝 田 久 子0.01%
JPモルガン証券㈱0.01%
西 野 秀 樹0.01%
㈱三菱UFJ銀行0.01%
小 林 弘 二0.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-04TDNet決算IWI2026年6月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)940+2.13%
2026-02-04TDNet配当・還元IWI剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ940+2.13%
2025-11-05TDNet決算IWI2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,040-7.02%
2025-09-24TDNetその他IWI支配株主等に関する事項について1,099-0.09%
2025-08-20TDNet人事IWI代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ1,066-0.38%
2025-08-06TDNet決算IWI2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)1,126-3.55%
2025-08-06TDNet配当・還元IWI剰余金の配当に関するお知らせ1,126-3.55%