Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ペルセウスプロテオミクス (4882)

ペルセウスプロテオミクスは、東京大学LSBM由来の蛋白質発現・抗体作製技術を基盤に、がん等疾患の治療用抗体医薬品を研究開発する。独自の蛋白質発現技術、ファージ抗体ライブラリ、スクリーニング技術、シングルBセルスクリーニング法で高機能抗体を効率的に取得し、物質特許を競争優位性とする。創薬は製薬企業への導出による契約一時金、マイルストーン、ロイヤリティが収益源。抗体研究支援や研究用試薬販売も手掛ける。世界のバイオ医薬品市場成長を背景に、医療ニーズの高い抗体医薬品開発を推進する。 [本社]東京都中央区 [創業]2001年 [上場]2021年

1. 事業概要と競争優位性

ペルセウスプロテオミクスは、東京大学LSBM由来の蛋白質発現・抗体作製技術を基盤に、がん及びその他疾患の治療用抗体医薬品を研究開発する。医薬品事業の単一セグメントで、創薬、抗体研究支援、抗体・試薬販売を展開する。

競争優位性は、LSBM開発の蛋白質発現技術により、従来作製困難な標的蛋白質の免疫を可能にし、高親和性抗体を効率的に取得する点にある。多様なファージ抗体ライブラリと独自の抗体スクリーニング技術(ICOS法)、シングルBセルスクリーニング法を保有し、高機能シーズ抗体を取得する。これらの抗体技術とシーズ探索技術の融合、抗体の物質特許が事業のベースとなる。独自の遺伝子増幅用配列による抗体遺伝子配列解析技術、ヒトナイーブ抗体ライブラリのH鎖多様性向上も強みである。東京大学発のネットワークとアカデミア連携も競争優位性となる。高度な技術的ノウハウ、独自のライブラリ、特許、アカデミアネットワークが参入障壁を形成する。

2. 沿革ハイライト

2001年2月、東京大学LSBMの技術を基盤に設立する。2002年10月、研究用試薬販売を開始。2006年9月、中外製薬へグリピカン3抗体(PPMX-T001)を導出する。2009年1月、富士フイルムが親会社となるが後に解消。2011年1月、放射性同位体標識カドヘリン3抗体(PPMX-T002)を富士フイルムに導出する。2014年12月、トランスフェリン受容体抗体(PPMX-T003)が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のプログラムに採択される。2019年1月、名古屋ラボを開設。2019年11月、自社治験(PPMX-T003)を開始。2021年6月、東京証券取引所マザーズ市場に上場する。2022年3月、PPMX-T002及びPPMX-T004の富士フイルムとの実施許諾契約を解除し、自社開発を推進する。2023年3月、アグレッシブNK細胞白血病(ANKL)を対象とした医師主導第I/II相試験の治験計画届を提出し承認される。

3. 収益・成長

創薬事業の収益モデルは、製薬企業への医薬品候補導出による契約一時金、開発進捗に応じたマイルストーン、上市後のロイヤリティ収入で構成される。これは成功すれば長期的なストック型収益が期待できるビジネスモデルである。抗体研究支援では、生産量にフレキシブルに対応し、アカデミアや製薬企業とのネットワークを広げる。抗体・試薬販売では、核内受容体抗体全48種類やPTX3 ELISAキット、ADC研究用抗体試薬を世界の研究者に向けて販売する。

成長ドライバーとして、世界のバイオ医薬品市場は年々拡大し、2026年には約5,489億ドルに達すると予測される。2024年度の世界の医薬品売上高上位10品目のうち、抗体医薬品は5品目を占め、市場は成長基調にある。機能性の高い抗体を独自技術で作製し治療薬として開発するほか、Armed抗体(放射性同位体や抗がん剤結合抗体)の研究開発も行う。既存パイプライン(PPMX-T002, T003, T004)の開発を着実に進め、導出による収益改善と新たな医薬品候補の継続的開発を目指す。大学研究機関との共同研究による次期パイプライン探索研究、新技術導入も積極的に行う。抗体研究支援メニュー拡充、抗体・試薬販売の新製品投入、論文・企業使用例訴求により売上増を図る。

4. 財務健全性

有利子負債はゼロである。現金及び現金同等物は、直近の会計年度で1,667,921千円、その前年度で1,541,419千円、2期前で2,444,934千円を保有する。自己資本比率は、直近の会計年度で78.75%、その前年度で82.56%、2期前で93.37%と高水準を維持する。研究開発先行型ビジネスモデルのため、多額の研究開発費用が先行して必要となる。新規提携先の確保、研究開発助成金の獲得、資本市場からの資金調達により、研究開発資金の調達に努める方針である。

5. 株主還元

提供情報に株主還元に関する具体的な記載はない。年間配当金もJSONデータでnullである。

6. 注目ポイント

医薬品開発は成功確率が低く、多額の研究開発投資と長期間を要する。臨床試験の遅延・中止、副作用、承認不確実性、計画外の追加資金リスクが存在する。抗体医薬品市場の競争激化、技術革新への対応遅れ、規制・政策変更、薬価引き下げ、人材確保、外部委託先依存、特許の権利化不確実性もリスク要因である。

一方で、成長するバイオ医薬品・抗体医薬品市場を背景に、独自の抗体技術とアカデミアネットワークを活かしたパイプライン開発の進捗が期待される。自社臨床試験推進によるパイプライン価値向上と早期導出、Armed抗体など新技術領域への展開も注目される。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W5TI | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.6B -3.0倍 2.3倍 0.0% 155.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 135M 135M 120M
営業利益 -744M -772M -826M
純利益 -718M -758M -905M
EPS -48.2 -50.9 -63.4
BPS 66.9 91.7

大株主

株主名持株比率
三菱UFJキャピタル株式会社0.02%
楽天証券株式会社0.02%
富士フイルム株式会社0.02%
東京短資株式会社0.02%
株式会社SBI証券0.01%
宮川 亮0.01%
日本証券金融株式会社0.01%
株式会社キースジャパン0.01%
モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社0.01%
山口 晴輝0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-19野村證券株式会社 7.24
2026-03-16マッコーリー バンク リミテッド 8.15
2026-03-13マッコーリー バンク リミテッド 10.77
2026-03-11マッコーリー バンク リミテッド 1.0
2026-02-25マッコーリー バンク リミテッド 19.44
2026-01-09マッコーリー バンク リミテッド 20.36
2025-07-04株式会社SBI証券 4.11
2025-06-19株式会社SBI証券 5.21
2025-06-05株式会社SBI証券 5.03
2025-05-08株式会社SBI証券 5.06
2025-04-21株式会社SBI証券 6.88
2025-03-06株式会社SBI証券 4.65
2025-02-20株式会社SBI証券 5.1
2024-11-21株式会社SBI証券 4.35
2024-10-21株式会社SBI証券 5.3
2024-09-05株式会社SBI証券 4.54
2024-08-21株式会社SBI証券 5.24
2024-07-22バークレイズ・バンク・ピーエルシー 0.83
2024-07-05バークレイズ・バンク・ピーエルシー 5.18
2024-07-04株式会社SBI証券 3.63

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-01TDNetアグレッシブNK細胞白血病治療薬(PPMX-T003)の開発に対する 令和8年度医療研究開発推進事業
2026-04-01TDNet行使価額修正条項付新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-03-31TDNet2026年3月期業績予想に関するお知らせ
2026-03-19TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-16TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-03-13TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-03-11TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-03-10TDNet行使価額修正条項付新株予約権の大量行使に関するお知らせ
2026-03-09TDNet行使価額修正条項付新株予約権の大量行使に関するお知らせ
2026-03-02TDNet行使価額修正条項付新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-02-25TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-02-02TDNet行使価額修正条項付新株予約権の月間行使状況に関するお知らせ
2026-01-09TDNetHolding change by マッコーリー バンク リミテッド
2026-01-05TDNet第三者割当による第29回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行に係る払込完了に関するお知らせ
2025-12-17TDNet第三者割当による第29回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び新株予約権買取契約の締結に関するお
2025-12-17TDNet資金調達に関するご説明
2025-12-01TDNetPPMX抗体ライブラリの利活用を目的としたEurus社との共同研究契約締結のお知らせ
2025-11-25TDNet2026年3月期第2四半期決算説明会書き起こし記事公開のお知らせ
2025-11-18TDNet2026年3月期第2四半期決算説明会資料
2025-11-05TDNetPPMXとあすか製薬、新規抗体医薬創出を目指し共同研究契約を締結