Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

クリングルファーマ株式会社 (4884)

クリングルファーマは、大学発バイオベンチャーとして難治性疾患治療薬の研究開発を行う。HGFタンパク質をシーズとし、脊髄損傷急性期、ALS、声帯瘢痕等のパイプラインを開発する。自社開発・承認申請を基本に、販売提携や原薬供給を組み合わせるハイブリッド型事業モデルを採用する。HGF開発実施権と製造ノウハウ、製剤組成特許を日米欧加韓で保有し、脊髄損傷急性期は希少疾病用医薬品指定を受ける。難治性疾患市場での高い売上総利益率獲得を目指す。 [本社]大阪市北区 [創業]2001年 [上場]2020年

1. 事業概要と競争優位性

クリングルファーマは2001年設立の大学発バイオベンチャーであり、難治性疾患治療薬の研究開発に特化する。HGF(肝細胞増殖因子)タンパク質を創薬シーズとし、脊髄損傷急性期、ALS、声帯瘢痕、急性腎障害を主要パイプラインとして開発を進める。事業モデルは自社での医薬品製造販売承認申請を基本としつつ、販売提携や原薬供給を組み合わせるハイブリッド型を志向する。難治性疾患対象のため、希少疾病用医薬品指定による優遇措置を活用する。販売は高度医療機関中心で大規模流通網が不要、競合が少ないため販売コストを抑制し、高い売上総利益率を継続的に得る。

競争優位性(Moat)と参入障壁は、HGF発見者からの開発実施権許諾、組換えヒトHGFタンパク質の製造ノウハウ(特許出願せずノウハウとして管理)、日米欧加韓で取得済みの2種類の製剤組成特許、複数国で権利化済みの脊髄損傷治療薬剤特許により構築する。医薬品開発には薬機法に基づく厳格な規制と複雑な組換えタンパク質製造技術が必要であり、これらは高い参入障壁となる。脊髄損傷急性期は日米で希少疾病用医薬品に指定され、開発費用助成や優先審査の優遇措置を受ける。米国ドラッグマスターファイル登録により、提携会社への製造法開示なしで原薬販売が可能となる。難治性疾患市場の競合の少なさは、承認後の安定需要と高い粗利率に繋がる。

2. 沿革ハイライト

2001年12月、医薬品研究開発を目的に設立する。2005年5月、HGF開発実施権許諾を得て開発を開始する。2007年6月、GMP準拠のKP-100原薬量産製造方法を確立する。2019年9月、脊髄損傷急性期が厚生労働省により希少疾病用医薬品に指定される。2020年3月、東邦ホールディングスと卸売流通体制を、同年8月には丸石製薬と販売体制を構築する。2020年12月、東証マザーズ市場に上場する。2022年11月、声帯瘢痕の第Ⅲ相試験を開始する。2023年9月、脊髄損傷急性期第Ⅲ相試験を終了し、クラリス・バイオセラピューティクス社とHGF製造効率化に向けた協業を開始する。2024年2月、脊髄損傷急性期第Ⅲ相試験の速報結果を入手する。2025年6月、脊髄損傷急性期が米国で希少疾病用医薬品に指定される。

3. 収益・成長

研究開発段階にあり、継続的な売上計上には至らない。収益は契約一時金、マイルストーン、ロイヤリティ、製品販売(医薬品、原薬供給)で構成する。2025年9月期は売上高72,215千円、営業利益909,452千円、純利益916,255千円を計上する。

成長ドライバーは、脊髄損傷急性期、声帯瘢痕、ALS、急性腎障害の臨床パイプライン開発推進である。特に脊髄損傷急性期は追加臨床試験を経て製造販売承認を目指す。HGFの多様な生物活性を活かした新規適応症探索、海外販売拡大、他領域疾患応用により市場拡大を図る。クラリス・バイオセラピューティクス社へのHGF原薬供給、丸石製薬・東邦ホールディングスとの提携により市場アクセスと収益機会を確保する。政府の創薬ベンチャー支援策、早期承認制度等の活用も開発期間短縮と市場投入加速に寄与する。

4. 財務健全性

創薬バイオベンチャーの特性上、製品化に多額の資金と時間を要し、継続的な営業損失を計上する。2025年9月期末時点で有利子負債は0千円、現金及び現金同等物は991,296千円を保有する。研究開発促進には十分な資金投入が必要であり、増資、HGF原薬供給、事業提携による収益計上を通じ財務体質の強化を図る。

5. 株主還元

研究開発段階にあり、継続的な売上計上には至らないため、株主還元に関する具体的な方針は示されない。

6. 注目ポイント

脊髄損傷急性期治療薬の追加臨床試験成功と製造販売承認申請が、企業価値を大きく左右する。HGFの多様な生物活性は、広範な適応拡大の可能性を秘め、将来的な市場規模拡大と収益源多様化に期待される。日米希少疾病用医薬品指定、米国ドラッグマスターファイル登録、クラリス・バイオセラピューティクス社との協業によるHGF原薬製造効率化・拡大化は、グローバル市場での安定供給と収益確保の基盤を強化する。研究開発投資継続のための資金調達能力と、HGF原薬供給・事業提携による収益計上を通じた財務体質強化が、持続的成長の鍵となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XBJD | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.7B 2.1倍 379.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 72M 80M 69M
営業利益 -909M -818M -889M
純利益 -916M -756M -854M
EPS -133.9 -118.2 -158.5
BPS 182.3 306.9 363.4

大株主

株主名持株比率
日本全薬工業株式会社0.07%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510643 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.04%
CYBERDYNE株式会社0.03%
山田 哲夫0.03%
野村證券株式会社0.02%
高山 二郎0.02%
上田八木短資株式会社0.02%
丸石製薬株式会社0.01%
株式会社リプロセル0.01%
安達 喜一0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-18Evo Fund 15.35%(0.86%)
2025-12-03Evo Fund 16.21%(1.02%)
2025-10-16Evo Fund 17.23%(0.04%)
2025-10-15Evo Fund 17.27%(0.97%)
2025-09-24Evo Fund 18.24%(0.67%)
2025-08-22Evo Fund 18.91%(0.69%)
2025-08-08Evo Fund 19.60%+16.60%
2024-07-05東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社 3.07%(1.99%)
2024-02-19バークレイズ・バンク・ピーエルシー 4.59%(1.47%)
2024-01-29バークレイズ・バンク・ピーエルシー 6.06%(1.43%)
2024-01-15バークレイズ・バンク・ピーエルシー 7.49%(1.89%)
2023-12-27バークレイズ・バンク・ピーエルシー 9.38%(1.14%)
2023-12-21バークレイズ・バンク・ピーエルシー 10.52%(1.07%)
2023-12-11バークレイズ・バンク・ピーエルシー 11.59%(0.44%)
2023-12-06バークレイズ・バンク・ピーエルシー 12.03%(0.40%)
2023-12-01バークレイズ・バンク・ピーエルシー 12.43%(1.34%)
2023-11-28バークレイズ・バンク・ピーエルシー 13.77%(1.26%)
2023-11-21バークレイズ・バンク・ピーエルシー 15.03%(1.91%)
2023-11-14バークレイズ・バンク・ピーエルシー 16.94%(1.15%)
2023-11-01バークレイズ・バンク・ピーエルシー 18.09%(0.86%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18EDINET大量保有Evo Fund大量保有 15.35%397
2026-03-11TDNet業績修正G-クリングル2026年9月期業績予想の修正に関するお知らせ416-4.33%
2026-02-09TDNet決算G-クリングル2026年9月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)375+1.87%
2026-02-09TDNet特損・減損G-クリングル関係会社株式評価損(特別損失)の計上に関するお知らせ375+1.87%
2026-02-09TDNetIRG-クリングル2026年9月期第1四半期決算について(決算説明資料)375+1.87%
2026-01-13TDNetその他G-クリングル譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行の割当完了に関するお知らせ397+1.51%
2026-01-09TDNetその他G-クリングル声帯瘢痕に対するHGF(肝細胞増殖因子)の第III相臨床試験における最終症例の組入れ完了のお知らせ408-2.70%
2026-01-05TDNet資本政策G-クリングル第三者割当により発行された第16回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ392+0.00%
2025-12-24TDNet株主総会G-クリングル第24回定時株主総会における議決権行使結果に関するお知らせ378+0.53%
2025-12-23TDNet事業計画G-クリングル事業計画及び成長可能性に関する事項
2025-12-23TDNet人事G-クリングル取締役選任および代表取締役選定に関するお知らせ
2025-12-23TDNetその他G-クリングル譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行に関するお知らせ
2025-12-23TDNetその他G-クリングル本店移転に関するお知らせ
2025-12-03EDINET大量保有Evo Fund大量保有 16.21%391+1.28%
2025-11-26TDNetその他G-クリングル声帯瘢痕に対するHGF(肝細胞増殖因子)の第III相臨床試験における目標症例数への到達のお知らせ420-0.48%
2025-11-19TDNet株主総会G-クリングル定時株主総会の付議議案に関するお知らせ414-0.24%
2025-11-17TDNetIRG-クリングル2025年9月期 通期決算説明会 質疑応答について429-2.33%
2025-11-12TDNet決算G-クリングル2025年9月期決算短信〔日本基準〕(非連結)429+0.23%
2025-10-31TDNet資本政策G-クリングルストックオプション(新株予約権)の発行内容確定に関するお知らせ436-0.23%
2025-10-17TDNetその他G-クリングル肝細胞増殖因子(HGF)徐放性創傷治療剤の開発に関する京都大学との共同研究開始のお知らせ449+1.11%