Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ライオン株式会社 (4912)

ライオンは一般用消費財、産業用品、海外事業を展開する。口腔科学・界面科学を核とする研究開発力と「システマ」「キレイキレイ」等の強力なブランド群が競争優位性。マレーシア・シンガポールで衣料用洗剤「トップ」、タイでボディソープ「植物物語」が市場をリードし、アジア各地で「システマ」ハブラシが先行する。パーパス「より良い習慣づくり」のもと、オーラルヘルスケア領域を口腔機能へ拡張し、製品・サービス統合展開で成長を図り、グローバルR&D体制を強化する。 [本社]東京都台東区 [創業]1891年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

ライオングループは、一般用消費財、産業用品、海外事業を主軸に展開する。一般用消費財ではオーラルケア、ファブリックケア、リビングケア、薬品、ペット用品等を、産業用品では導電性材料、ゴム用添加剤、インフラ薬剤、業務用洗浄剤等を製造・販売する。海外事業はアジアを中心に一般用消費財の製造・販売を行う。

競争優位性(Moat)は、口腔科学、界面科学、製剤技術、合成技術を核とする長年の研究開発力に由来する。グローバルR&D体制を強化し、イノベーション創出力と製品開発スピードの向上を図る。「システマ」「キレイキレイ」「NANOX」「ソフラン」「CHARMY Magica」「スマイル」など、強力なブランドを多数保有し、これらは海外でも展開されアジア各地で浸透する。1891年の創業以来培われた製品開発、製造、販売のノウハウも強みである。

参入障壁は、大規模な設備投資と、消費者向け日用品市場における高いブランド認知と信頼の構築に要する時間と投資にある。品質管理体制としてISO9001、ISO14001認証を取得し、製品マネジメントシステムを実践する。

市場シェアでは、マレーシア・シンガポールで衣料用洗剤「トップ」ブランドが、タイのボディソープ市場では「植物物語」ブランドがそれぞれ市場をリードする。アジア各地で薄型・ワイドヘッドの「システマ」ハブラシが先行する。産業用品事業では、導電性材料「ケッチェンブラック」の応用研究や、エコタイヤ製造に必要なシリカ分散剤、液状防着剤が国内外で採用を拡大する。

ビジネスモデルは、一般用消費財が日用品であるため、継続的な購入が期待されるリカーリング収益の性質を持つ。パーパス「より良い習慣づくり」の実践により、顧客の生活に深く根差した製品・サービスを提供し、顧客の継続利用を促す。

2. 沿革ハイライト

1891年10月、初代小林富次郎が石鹸・燐寸の原料と石鹸の製造販売を開始する。1896年7月、「獅子印ライオン歯磨」の製造を開始する。1949年5月、ライオン歯磨株式会社とライオン油脂株式会社がそれぞれ東京証券取引所に上場する。1980年1月1日、両社が対等合併し、ライオン株式会社が発足する。2004年12月、中外製薬の一般用医薬品事業、韓国CJ Corp.の生活化学品事業を取得し、事業領域を拡大する。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げ、パーパス「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」の実践による事業成長を目指す。新中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」では「収益力の強靭化」をテーマに、事業ポートフォリオマネジメントの強化、経営基盤の強化、ダイナミズムの創出を基本方針とする。

成長ドライバーとして、最重点分野「オーラルヘルスケア」領域の口腔機能への拡張と、製品・サービスの統合的な事業展開を図る。グローバルR&D体制強化と海外事業での積極的な新製品投入や製品改良も成長を牽引する。バングラデシュ市場への参入や商品ラインアップ強化など、新市場開拓と製品投入を積極的に行う。産業用品事業では、電気自動車用二次電池向けカーボン開発や、エコタイヤ製造に必要なシリカ分散剤、液状防着剤の採用拡大、環境対応型製品の開発を進める。

サステナビリティ重要課題への取り組みとして、「健康な生活習慣づくり」と「サステナブルな地球環境への取組み推進」を掲げる。将来の成長に向けた戦略的投資として、3ヵ年で約1,500億円のキャッシュ獲得を想定し、その内約900億円を戦略的投資に投下することを想定する。

4. 財務健全性

最新期(2024年12月31日時点)の有利子負債は0円であり、実質無借金経営である。現金及び現金同等物は102,240百万円を保有する。総資産497,167百万円に対し純資産293,717百万円と、高い自己資本比率を維持する。営業活動によるキャッシュ・フローは43,660百万円と潤沢である。

5. 株主還元

キャッシュアロケーション方針として、累進配当を基本とし、12期連続の増配を目指す。投資の進捗等を踏まえ、自己株式の取得・消却を機動的に実施する。最新期(2024年12月31日時点)の年間配当は27.0円である。

6. 注目ポイント

「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」という経営ビジョンに基づき、オーラルヘルスケア領域を口腔機能へと拡張する戦略は、高齢化社会における新たな市場ニーズを捉える可能性を秘める。グローバルR&D体制強化と海外事業での積極的な製品展開は、海外市場での成長を加速させるドライバーとなる。産業用品事業におけるEV向けカーボン材料やエコタイヤ関連薬剤、環境対応型製品の開発は、サステナビリティへの貢献と新たな収益源の創出を両立させる。累進配当を基本とし12期連続増配を目指す株主還元方針は、安定的な投資リターンを重視する投資家にとって魅力的である。有利子負債ゼロの財務体質は、将来の戦略的投資やM&Aに対する高い柔軟性を示す。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VI9U | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
463.9B 21.3倍 2.2倍 0.0% 1,631.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 412.9B 402.8B 389.9B
営業利益 28.4B 20.5B 28.8B
純利益 21.2B 14.6B 21.9B
EPS 76.5 51.4 77.0
BPS 733.3 724.3 718.8

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.14%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.10%
JAPAN ACTIVATION CAPITAL I L.P.(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.04%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.01%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行) 0.01%
大日本印刷株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-07野村アセットマネジメント株式会社 5.48%+0.24%
2025-10-07野村アセットマネジメント株式会社 5.24%(0.53%)
2024-12-04野村アセットマネジメント株式会社 5.77%+0.72%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.54%(0.82%)
2024-06-05野村證券株式会社 5.05%+5.05%
2024-03-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.36%(2.16%)
2024-01-05株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.52%+1.37%
2023-11-07株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.15%(1.01%)
2023-08-21株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.16%+0.71%
2023-05-15株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.45%(0.78%)
2022-10-03株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.23%(0.67%)
2022-07-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.90%+1.51%
2022-06-22株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-06-20株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.39%(0.83%)
2022-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 3.59%(1.43%)
2022-02-21銀行等保有株式取得機構 4.45%(1.32%)
2022-01-31株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.22%+0.83%
2021-11-01株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.39%(0.94%)
2021-10-07株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2021-09-21株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.33%(0.71%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-16TDNetその他ライオン連結子会社2社の株式譲渡に伴う個別決算における特別利益の計上に関するお知らせ1,802+0.25%
2025-11-07EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.48%1,546+1.55%
2025-10-07EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.24%1,566+0.19%
2025-08-29TDNetその他ライオンインド共和国における連結子会社設立に関するお知らせ1,574+0.51%
2024-12-04EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.77%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.54%
2024-06-05EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.05%
2024-03-04EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.36%
2024-01-05EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.52%
2023-11-07EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.15%
2023-08-21EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.16%
2023-05-15EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.45%
2022-10-03EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.23%
2022-07-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.9%
2022-06-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-06-20EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.39%
2022-06-06EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 3.59%
2022-02-21EDINET大量保有銀行等保有株式取得機構大量保有 4.45%
2022-01-31EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.22%
2021-11-01EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.39%