Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

高砂香料工業株式会社 (4914)

高砂香料工業は、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルをグローバルに製造・販売する。触媒的不斉合成やバイオ技術を核とする先端科学技術を競争優位性とし、光学活性香料「Chiraroma®」や再生可能原料由来「Sustainable Scent®」を展開する。医薬品中間体では連続フロー製造技術を確立する。海外市場の成長とSDGs貢献を意識した環境配慮型製品開発を推進する。 [本社]東京都大田区 [創業]1920年 [上場]1963年

1. 事業概要と競争優位性

高砂香料工業は、子会社39社及び関連会社1社でグループを構成し、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの製造・販売を主事業とする。フレーバーは飲料・菓子・調理加工食品等に、フレグランスは洗剤・香粧品・芳香剤等に、アロマイングリディエンツは香料素材に、ファインケミカルは医薬品中間体・触媒・有機電子材料等の精密化学品に利用される。日本、米州、欧州、アジアに展開し、海外売上高は年々増加傾向を示す。

競争優位性として、企業理念「香りを原点とする革新的な技術を通して、新しい価値を創造し続ける」を掲げ、先端科学技術を追求する。研究開発体制は8研究所体制を構築し、有機合成とバイオの研究機能を分離・集約した分子変換研究所及びバイオデザイン研究所を設立する。コア技術は触媒的不斉合成技術の応用であり、微生物発酵や酵素反応等の生化学的手法を活用し、光学活性香料「Chiraroma®」を製造する。また、従来の化石原料から植物由来や再生可能原料への切り替え「BIOSWITCH®」を推進し、生分解性・バイオベースドカーボン50%以上のアロマイングリディエンツ「Sustainable Scent®」のラインナップ拡充を図る。ファインケミカル部門は連続フロー製造技術を導入し、医薬品中間体の効率的製造法を確立する。自社開発の配位子(BINAP、SEGPHOS®等)や有機金属錯体触媒(Ru-MACHO®等)は自社使用及び顧客販売を行う。AIを活用した香料処方作成や、外部研究機関とのオープンイノベーションも推進する。研究開発費は総額17,664百万円を投じ、生産設備増強と研究開発機能強化に11,799百万円の設備投資を実施する。これらの高度な技術力、大規模な研究開発投資、グローバルな生産・販売ネットワークが参入障壁となる。同社は「日本発、アジア発の唯一のグローバル香料会社」であり、「トップクラスのグローバル香料会社」としての基盤強化を目指す。

2. 沿革ハイライト

1920年2月に高砂香料株式会社として設立され、香料製造販売を開始する。1951年2月に高砂香料工業株式会社へ商号変更する。1963年1月に東京証券取引所市場第二部に上場し、1969年8月には市場第一部に昇格する。1968年以降、米国、シンガポール、フランス、スペイン、ドイツ、中国、ブラジル、インド、インドネシアなど世界各地に現地法人を設立し、グローバル展開を推進する。2022年4月には東京証券取引所プライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

中期経営計画「New Global Plan-2 (NGP-2)」において、「海外の成長」「国内の収益性改善」「サステナブルな経営」の3つの基本方針を掲げる。海外売上高は年々増加傾向にあり、米州・アジアのフレーバー、欧州のフレグランス、欧米向け医薬品中間体の売上高が計画を上回り伸長する。成長ドライバーとして、欧米を中心とした天然嗜好への対応、プラントベース・フードへの取組み、Well-Being貢献を目指す香料機能性探索を推進する。新製品開発では、環境に配慮した生分解性アロマイングリディエンツや再生可能原料を利用した製品、ヒト型光学活性セラミド、冷温感剤、抗菌活性や消臭効果を持つ新規機能性素材の開発と拡販に注力する。国内の収益性改善のため、製品ポートフォリオの適正化、新領域の開拓、費用構造改革を図る。持続的な成長のため、Sustainability2030の実行、人的資本の価値最大化、SDGsへの貢献を意識した製品開発を推進する。

4. 財務健全性

2025年3月期末の連結総資産は262,174百万円、純資産は146,394百万円である。現金及び現金同等物は35,585百万円、有利子負債は58,067百万円を計上する。

5. 株主還元

2025年3月期の年間配当は240.0円である。自己株式を661,900株保有する。

6. 注目ポイント

同社は、気候変動、原料調達、グローバル事業展開、経済情勢・為替レートの変動、新製品の研究開発、販売、製品品質、災害・事故、情報セキュリティ、法令遵守、人材に関する多様なリスクを認識し、それぞれに対応策を講じる。特に、触媒的不斉合成技術やバイオ技術を核とする先端技術による競争優位性、海外市場の成長を追求するグローバル展開、SDGsやグリーンサステナブルケミストリーを重視したサステナビリティへの注力が、今後の企業価値向上における重要な要素となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W3K4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
113.3B 11.7倍 0.7倍 4.6% 1,124.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 240.0B 225.1B 225.0B
営業利益 11.0B 8.1B 8.5B
純利益 9.4B 9.5B 10.5B
EPS 96.4 97.7 107.7
BPS 1,573.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.10%
日本生命保険相互会社0.07%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.05%
BNP PARIBAS PARIS/2S/JASDEC FRENCH RESIDENTS(常任代理人 香港上海銀行)0.05%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
共栄火災海上保険株式会社0.04%
中江産業株式会社0.04%
高砂香料従業員持株会0.02%
株式会社紀陽銀行0.02%
J.P. MORGAN SE - LUXEMBOURG BRANCH 381639(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.26
2023-03-22三井住友信託銀行株式会社 4.7
2022-03-22三井住友信託銀行株式会社 6.05

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-26TDNet(訂正)「2026年3月期 決算説明会資料」の一部訂正について
2026-02-24TDNet公開買付けへの応募結果及び特別利益の計上額確定のお知らせ
2026-02-24TDNettender_offer: 公開買付けへの応募結果及び特別利益の計上額確定のお知らせ
2026-01-16TDNet公開買付けへの応募及び特別利益の計上(見込)に関するお知らせ
2026-01-16TDNettender_offer: 公開買付けへの応募及び特別利益の計上(見込)に関するお知らせ
2025-11-26TDNet2026年3月期 第2四半期(上期)決算説明会資料
2025-07-01TDNet神奈川県鎌倉市における土地取得に関するお知らせ
2025-06-19TDNet(訂正)「2025年3月期 決算説明会資料」の一部訂正について
2025-05-26TDNet2025年3月期 決算説明会資料
2025-05-16TDNet役員および執行役員の異動に関するお知らせ
2025-04-28TDNetstock_split: 株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
2025-04-28TDNet株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
2025-04-28TDNet当社取締役会の実効性評価の結果の概要について
2025-04-03TDNet投資有価証券売却益(特別利益)の計上額確定に関するお知らせ
2025-03-24TDNet資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応に関するお知らせ
2024-07-29TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2023-03-22TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2022-03-22TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社