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株式会社アイビー化粧品 (4918)

株式会社アイビー化粧品は、化粧品及び医薬部外品の訪問販売事業を展開する。全国242社の販売会社と企業理念・製品で結ばれた強固な信頼関係を基盤とし、創業以来の対面販売ノウハウと顧客ロックイン構造を競争優位性とする。開発研究所による多数の特許取得で技術的優位性を持ち、医薬品分野へのライセンス提供も視野に入れる。エイジングケア製品開発、海外展開、DX化を成長ドライバーとし、売上高増減が利益にレバレッジを効かせる収益構造を持つ。 [本社]東京都港区 [創業]1975年 [上場]1996年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社アイビー化粧品は、化粧品及び医薬部外品の製造販売を主たる事業とする。訪問販売事業の単一セグメントであり、全国242社(令和7年3月末現在)の販売会社と販売契約を結び、製品を出荷する。販売会社は営業所、ビューティマネージャー(BM)、アイビーメイツ(IM)を通じて顧客へ販売するビジネスモデルを構築する。当社は販売会社に対し、販社リファンドや経営指導料等の販売インセンティブを提供し、販売組織のモチベーション向上と売上達成への目標共有を図る。主力製品はスキンケアであり、基幹スキンケアシリーズは出荷数量・金額が比較的安定する一方、美容液を主とするスペシャルケアは新製品発売や流通在庫の影響を受けやすく、季節により売上高の変動が大きい特徴を持つ。

競争優位性として、第一に、販売会社との強固な信頼関係が挙げられる。当社と販売会社の間には資本関係及び人的関係はないが、企業理念と製品により強く結びつき、非常に強固な信頼関係を構築する。創業以来、人と人が直接出会い、コミュニケーションを取りながら製品やサービスを提供する訪問販売・対面販売を展開し、愛用者づくりと販売員づくりを重視する。この長年の活動で培われた対面販売のノウハウと顧客との関係性が、高いスイッチングコストと顧客ロックイン構造を形成する。

第二に、高い研究開発力と多数の特許取得による技術的優位性を持つ。開発研究所がお肌の研究を進め、貴重な特許を多数取得する。これらの特許は化粧品だけでなく医薬品分野まで請求項の範囲がとれており、今後医薬品会社へのライセンス提供を新たな収益源とする方針を掲げる。具体的には、『Nrf2活性化剤』、『MAO阻害剤』、『TGF-βシグナル伝達阻害剤』などの特許査定を得る。基礎研究分野では『有用素材の探索』に注力し、その成果を新製品に応用する。モンドセレクション金賞・最高金賞受賞製品を多数有する。

2. 沿革ハイライト

当社は1975年12月に設立され、1977年10月に株式会社アイビー化粧品へ商号変更し、化粧品の製造販売を開始した。1992年7月には埼玉県児玉郡美里町に「美里工場・開発研究所」を開設し、研究開発体制を強化する。1996年4月には日本証券業協会(現・東証JASDAQ)に株式を公開した。2015年4月には「老化防止用皮膚外用剤」の特許を取得するなど、技術革新を継続する。2022年4月には新市場区分「スタンダード市場」へ移行し、2023年8月より育毛剤「薬用スカルプケア ステムシグナル」の台湾市場への輸出を開始するなど、海外展開も推進する。

3. 収益・成長

当社のビジネスモデルは、売上に対する利益のレバレッジが高いという特徴を持つため、目標売上高の達成を最重要視する。新製品・強化製品の売上高比率が高く(令和7年3月期47.3%)、季節変動性が大きい。当社の売上高は販売会社への出荷額であるため、販売会社の仕入政策や流通在庫の状況が当社の業績に大きく影響を与えるリスクがある。当社は定期的なヒアリングにより販売会社の財務状況・在庫状況を把握し、過剰在庫防止策を講じる。

成長ドライバーとして、第一に、エイジングケアを軸とした高品質・高機能製品の開発推進が挙げられる。永遠の美のテーマ「ノーマライジング」の実現に向け、創業50周年(令和8年度)に向けた製品の研究開発を強化する。基幹レギュラー製品に加え、「レッドパワー セラム」や「ホワイトパワー セラム」等の強化製品の販売拡大を図る。第二に、医薬品分野への特許ライセンス提供や海外事業展開による新たな収益源の創出を目指す。育毛剤「ステムシグナル」の台湾市場への輸出を皮切りに、輸出相手国を増やす計画である。第三に、デジタル社会の進展に対応するため、業務のDX対応を進め、ビジネスモデルのDX化も重要な成長課題と認識する。第四に、訪問販売事業拡大に注力し、愛用者の増客、販売組織の増員を図るため、各種研修・イベントの開催や営業支援活動を強化する。化粧品業界全体は回復基調にあり、令和6年の年間化粧品販売金額は前年比7.3%増と、市場環境は追い風となる。

4. 財務健全性

当社の財務健全性は、当事業年度末(令和7年3月期)の自己資本比率が69.2%であり、目標とする60.0%をクリアする。これにより、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断する。資金調達面では、当事業年度に新株予約権の権利行使により189百万円を調達し、新規融資も71百万円を得る。当事業年度末の現金同等物は577,937千円、有利子負債は211,344千円である。経営重要指標(KPI)として、棚卸資産回転期間(当事業年度約9.4ヶ月、目標6.0ヶ月)の適正化や、売上高経常利益率(当事業年度14.4%、目標15.0%)の目標達成に努める。

5. 株主還元

当社は現在無配である。しかし、当事業年度末の自己資本比率が復配の目安としていた50%を超え69.2%となったため、次事業年度における復配を目指し取り組む方針を示す。A種優先株式に対する優先配当を順次行っていく予定であり、将来のビジネス環境変動に備えた内部留保を行いながら、A種優先株式、普通株式とも復配できるよう努める。

6. 注目ポイント

訪問販売化粧品市場は縮小傾向にあり、生活様式の変化に伴う販売活動の変化や離客、若年層の新規顧客・販売員獲得、インターネットを用いた購買ニーズへの対応が重要な課題となる。当社はこれらの課題に対し、ビジネスモデルのDX化や販売組織の再構築で対応を図る。また、新製品・強化製品の売上高に占める比率が高く、季節変動性が大きいことから、売上高の平準化が課題となる。医薬品分野への特許ライセンス提供や海外事業展開は、新たな収益源として今後の成長を牽引する可能性を秘める。東証スタンダード市場の上場維持基準は令和7年3月時点で全項目適合する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W69G | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.4B 158.2倍 1.5倍 386.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.9B 2.7B 2.9B
営業利益 423M 187M -18M
純利益 43M 160M -385M
EPS 2.4 26.1 -85.2
BPS 259.3 246.7 201.5

大株主

株主名持株比率
株式会社白銀社0.19%
株式会社ブリーズ0.04%
アイビー化粧品取引先持株会0.03%
安藤 英基0.02%
白銀 恵美子0.02%
安藤 英雄0.02%
白銀 浩二0.02%
アイビー共栄会0.02%
楽天証券株式会社0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-07三田証券株式会社 3.52%(2.34%)
2025-09-19三田証券株式会社 5.86%(1.00%)
2025-06-20三田証券株式会社 6.86%(2.81%)
2025-03-17三田証券株式会社 9.67%(11.27%)
2024-10-23三田証券株式会社 20.94%(5.65%)
2024-09-30三田証券株式会社 26.59%(2.26%)
2024-08-29三田証券株式会社 28.85%+12.35%
2023-07-24三田証券株式会社 16.50%(1.38%)
2022-03-14三田証券株式会社 17.88%+12.88%
2021-11-19三田証券株式会社 0.90%(4.26%)
2021-11-05三田証券株式会社 5.16%(2.13%)
2021-07-07三田証券株式会社 7.29%(2.25%)
2021-07-05三田証券株式会社 9.54%(3.05%)
2021-06-28三田証券株式会社 12.59%(1.20%)
2021-06-02三田証券株式会社 13.79%(1.09%)
2021-04-09株式会社ブリーズ 4.64%(1.07%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-18TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の行使完了および月間行使状況に関するお知らせ432-0.93%
2026-02-10TDNet決算アイビー令和8年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)385-1.04%
2026-02-02TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ368+0.54%
2026-01-05TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ344+1.45%
2025-12-01TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ335-1.19%
2025-11-11TDNet決算アイビー令和8年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)334+2.40%
2025-11-04TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ333-1.80%
2025-10-07EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 3.52%357-0.56%
2025-09-30TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ360-5.00%
2025-09-24TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の大量行使に関するお知らせ353-0.57%
2025-09-22TDNet業績修正アイビー業績予想の修正に関するお知らせ339+4.13%
2025-09-19EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 5.86%338+0.30%
2025-09-01TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ313+1.60%
2025-08-06TDNet決算アイビー令和8年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)335-8.36%
2025-07-01TDNet資本政策アイビー第三者割当による第5回新株予約権(行使価額修正条項付)の月間行使状況に関するお知らせ331+0.00%
2025-07-01TDNet配当・還元アイビー優先株式に係る剰余金の配当に関するお知らせ331+0.00%
2025-06-20EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 6.86%350-4.29%
2025-03-17EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 9.67%253-0.40%
2024-10-23EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 20.94%
2024-09-30EDINET大量保有三田証券株式会社大量保有 26.59%