Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ファンケル (4921)

株式会社ファンケルは、無添加化粧品と栄養補助食品の製造販売を主力事業とする。通信販売、直営店舗、卸販売のマルチチャネルで展開し、定期お届けサービスでストック型収益基盤を構築する。創業以来の「無添加」による「安心・安全」を絶対的価値とし、独自の品質基準と製販一体体制で競争優位性を確立。キリンホールディングスとの共同研究でシナジーを創出する。主力製品「マイルドクレンジングシリーズ」「カロリミットシリーズ」のカテゴリNo.1維持とシェア拡大を目指し、グローバル化と新領域・新製品開発を成長ドライバーとする。 [本社]神奈川県横浜市中区 [創業]1981年 [上場]1998年

1. 事業概要と競争優位性

ファンケルは、無添加化粧品と栄養補助食品の製造販売を主力とする。国内・海外で通信販売、直営店舗、卸販売のマルチチャネルを展開する。

競争優位性は、創業以来の「無添加」による「安心・安全」を絶対的価値とする製品開発力である。ファンケル化粧品は肌にストレスを与える成分を排除し、肌不調解消を軸に研究する。アテニア化粧品は「エイジングケアブランド」として独自ポジションを確立する。栄養補助食品は「体内効率設計」に基づき、効率的な働きを追求する。

研究開発体制は、総合研究所に博士号取得者を含む185名が在籍し、基盤技術から製品開発まで一貫して推進する。お客様の「声」を「ヤッホーシステム」で製品開発に活かす。キリンホールディングスとの共同研究でシナジーを創出する。

㈱ファンケル美健が製造を担い、製販一体体制を確立する。ISO・GMPを取り入れ、独自の厳しい品質基準で品質と安全性を確保する。返品・交換の無期限保証制度も顧客信頼の基盤となる。

参入障壁は、長年のノウハウ蓄積、大規模な研究開発投資、複数拠点生産体制、物流センターといった設備投資規模である。薬機法、食品衛生法、景品表示法などの法令遵守体制も新規参入障壁となる。定期お届けサービス「ファンケル定期便」は顧客ロックイン構造を形成する。

2. 沿革ハイライト

1981年8月、ジャパンファインケミカル販売㈱として設立、化粧品の通信販売を開始。1982年12月、無添加基礎化粧品の販売を開始した。1996年4月、化粧品製造を担っていた㈱ファンケル美研を吸収合併し、製販一体体制を確立、返品および交換の無期限保証制度を導入した。1998年11月に店頭登録、1999年12月には東証一部に上場する。2006年12月、全国47都道府県すべてに直営店舗を出店し、販売チャネルを強化した。2019年8月、キリンホールディングス㈱と資本業務提携契約を締結し、研究開発におけるシナジー創出を図る。2022年4月、東証プライム市場へ移行した。

3. 収益・成長

ファンケルグループは、2025年3月期を初年度とする第4期中期経営計画「再興2026」を公表し、国内外で持続的な成長を実現する基本方針を掲げる。2027年3月期には連結売上高133,000百万円、営業利益19,000百万円、ROE13.6%、ROIC13.6%の達成を目指す。

成長ドライバーとして、化粧品関連事業では、ファンケル化粧品のグローバルブランド化(肌不調解消、新領域チャレンジ)、アテニア化粧品のエイジングケア強化、BRANCHICの国内外成長を推進する。栄養補助食品関連事業では、ブランド育成、プレシニア・女性向け製品ポートフォリオ構築、中国及びアジア圏への展開拡大を基本方針とする。

販売チャネル戦略では、マルチチャネルの強みを最大化し、LTV向上を図る。主力製品「マイルドクレンジングシリーズ」「カロリミットシリーズ」のカテゴリNO.1維持とシェア拡大を目指す。

グローバル化の推進は不可欠な成長戦略であり、中国での越境EC強化に加え、新たな国への積極的な展開を進める。研究開発では、キリンホールディングスとの共同研究プロジェクトから創出された技術を応用した製品を毎年発売しており、シナジー効果の深化を図る。ITシステム面では、顧客の購買情報・行動情報を分析する「FIT3」システムの進化やERPシステムの再構築により、データドリブン経営の実現を目指す。

直近の業績(2024年3月期)は、売上高110,881百万円、営業利益12,570百万円、純利益8,833百万円を計上する。

4. 財務健全性

2024年3月31日時点の財務状況は、総資産110,728百万円に対し、純資産80,533百万円を計上する。有利子負債は0円であり、現金及び現金同等物は42,080百万円と潤沢な手元資金を保有し、極めて高い財務健全性を維持する。

5. 株主還元

2024年3月期の年間配当は34.0円を実施した。自己株式は9,193,800株を保有する。

6. 注目ポイント

ファンケルグループは、市場競争激化や消費者の購買行動変容といった事業環境の変化に対し、マルチチャネル戦略強化、新製品・サービス提供、グローバル化推進、SDGs取り組み、BCP実効性向上で対処する。特に、中国をはじめとするアジア市場でのグローバル展開加速と、キリンホールディングスとの共同研究による技術革新継続は、今後の成長を左右する重要な要素となる。ITシステム投資によるデータドリブン経営への移行も、持続的な成長を支える基盤となる。地政学的問題、広告表示規制、サイバー攻撃、品質問題、模倣品流通といったリスクへの継続的な対応も求める。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100TOV4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
363.7B 33.6倍 4.2倍 0.0% 2,790.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 110.9B 79.0B
営業利益 12.6B 6.4B
純利益 8.8B 4.4B
EPS 73.0
BPS 661.4

大株主

株主名持株比率
キリンホールディングス株式会社0.33%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.11%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI NON COLLATERAL NON TREATY-PB(常任代理人 BOFA証券株式会社)0.02%
MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.01%
CLEARSTREAM BANKING S.A.(常任代理人 香港上海銀行東京支店) 0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
野村證券株式会社0.01%
ファンケル従業員持株会0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-19キリンホールディングス株式会社 70.18
2024-08-22MY.Alpha Management HK Advisor 9.94
2024-08-13MY.Alpha Management HK Advisor 8.94
2024-07-19MY.Alpha Management HK Advisor 7.94
2024-07-17MY.Alpha Management HK Advisor 5.09
2023-04-20野村證券株式会社 4.95
2023-03-03野村證券株式会社 5.12
2023-02-20野村證券株式会社 6.98
2023-02-03野村證券株式会社 5.09
2022-12-05野村證券株式会社 5.33
2022-11-18野村證券株式会社 7.01
2022-11-07野村證券株式会社 5.89
2022-10-06野村證券株式会社 5.1
2022-09-21野村證券株式会社 5.0
2022-08-19野村證券株式会社 5.33
2022-06-22ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 1.55
2022-06-07ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 5.9
2022-06-07野村證券株式会社 4.11
2022-05-20ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社 7.43
2022-05-18野村證券株式会社 6.87

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2024-09-19TDNetHolding change by キリンホールディングス株式会社
2024-08-22TDNetHolding change by MY.Alpha Management HK Advisors 
2024-08-13TDNetHolding change by MY.Alpha Management HK Advisors 
2024-07-19TDNetHolding change by MY.Alpha Management HK Advisors 
2024-07-17TDNetHolding change by MY.Alpha Management HK Advisors 
2023-04-20TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2023-03-03TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2023-02-20TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2023-02-03TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-12-05TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-11-18TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-11-07TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-10-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-09-21TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-08-19TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-06-22TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2022-06-07TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2022-06-07TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2022-05-20TDNetHolding change by ティー・ロウ・プライス・ジャパン株式会社
2022-05-18TDNetHolding change by 野村證券株式会社