Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

コタ株式会社 (4923)

コタは美容室向け頭髪用化粧品・医薬部外品の製造販売を単一セグメントで行う。美容師のカウンセリングを通じた「店販戦略」と、美容室の経営改善を無償支援する「旬報店システム」を軸としたコンサルティング・セールスが独自のビジネスモデルを形成する。高品質・高付加価値な美容室専売品を提供し、非正規販売対策でブランド価値を維持する。処方技術や頭皮のかゆみ軽減方法に関する特許も保有する。美容室経営の近代化をミッションとし、独自のビジネスモデルで市場成長率を上回る着実な成長を目指す。 [本社]京都府久世郡久御山町 [創業]1979年 [上場]2002年

1. 事業概要と競争優位性

コタは美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部外品の製造、販売を単一セグメントで展開する。製品は美容師が使用する「美容室専売品」であり、市販品と比べ品質及び付加価値が高い。主力ブランドはシャンプー・トリートメント等の「コタ アイ ケア」、整髪料の「コタスタイリング ベース」、カラー剤の「コタカラー モカレド」等である。販売ルートは当社から代理店に販売する「代理店ルート」と、当社が直接美容室に販売する「直販ルート」の2つを採用する。

競争優位性は独自のビジネスモデルに根差す。「トイレタリーの販売を中心とした店販戦略」は、美容室に来店した顧客に対し、美容師のカウンセリングを通じてヘアケアやヘアスタイルのアドバイスを行い、最適な製品を対面販売するものである。この戦略は美容室の客単価向上と顧客の再来店に繋がり、顧客ロックインとスイッチングコストを高める。業界全体への店販浸透には意識改革が必要であり、時間を要すると認識する。

「旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールス」は、当社の経営改善システムを導入した取引先美容室からの営業データを分析し、業績向上に向けた具体的な改善策を提案する等の経営アドバイスを無償で提供する(当社製品を全て使用することが前提)。これは業界で当社独自のビジネスモデルであり、同業他社が美容技術提案を主とするのに対し、当社は美容室の経営全般に関する指導を主とした経営志向の企画提案型営業活動を行う。これにより、強固な顧客関係を構築し、高い参入障壁と顧客ロックイン構造を形成する。

非正規販売対策も徹底する。当社製品は美容室でのカウンセリングを通じた対面販売を前提とするため、インターネットや小売店での非正規販売はブランド価値低下や美容室の店販モチベーション低下を招くリスクがある。当社は非正規販売対策委員会を設置し、監視・調査、法令違反の疑いがある場合は行政機関への相談等、毅然とした対応・措置を講じることで、ブランド価値と美容室との信頼関係を維持する。

研究開発では、アウトバストリートメント「コタクチュール ベース」の処方技術や、界面活性剤による頭皮の「かゆみ」軽減方法に関する特許を取得する。基礎研究も外部機関と連携し、エイジングケア製品開発等に応用可能な探索を進める。これらの特許技術や基礎研究力が、高品質・高付加価値製品を支える技術的優位性となる。

2. 沿革ハイライト

1979年9月、業務用頭髪化粧品の製造販売を目的として、京都府久世郡久御山町に小田製薬株式会社を設立する。2001年1月、商号を「コタ株式会社」へ変更する。2002年9月に大阪証券取引所市場第二部へ上場し、2014年3月には東京証券取引所市場第一部銘柄に指定される。2022年4月には東京証券取引所の市場区分の見直しによりプライム市場へ移行する。全国に支店や研修スタジオを設置し、2022年6月には研究開発施設「COTA KYOTO Lab」を竣工する。

3. 収益・成長

コタは「美容業界の近代化」を創業目的とし、「世の中の美容室を一軒でも多く近代経営に導く」こと、「世の中の女性を一人でも多く髪から美しくする」ことをミッションとする。旬報店システムを軸としたコンサルティング・セールスと、トイレタリーの販売を中心とした店販を戦術として、美容室の業績向上を図る。

美容業界の厳しい経営環境下、独自のビジネスモデルが追い風と認識する。高品質・高付加価値製品提供に加え、美容室との「経営の近代化」に向けた考え方を共有し、経営サポートを行うことで同業他社との差別化を図り、市場の成長率を上回りながら着実な成長を続ける。

中長期的な経営戦略として、独自のビジネスモデルの推進による着実な成長を掲げ、新規旬報店の開拓及び既存旬報店の成長に注力する。エイジングケア製品開発に向けた基礎研究も成長ドライバーの一つである。人的資本の充実、ビジネスモデルの徹底、非正規販売対策の推進を対処すべき課題として認識する。

目標とする経営指標は売上高経常利益率15%以上、ROE10%以上である。2025年3月期の売上高経常利益率は21.4%、ROEは12.7%であり、目標値を上回る水準を維持する。

4. 財務健全性

コタは有利子負債を保有しない(2025年3月期0円)。現金及び現金同等物は3,167百万円(2025年3月期)を保有する。総資産14,877百万円に対し、純資産11,207百万円であり、自己資本比率は75.3%(2025年3月期)と高い水準を維持する。当事業年度に実施した設備投資額は300百万円である。

5. 株主還元

年間配当金は20.0円(2025年3月期)を実施する。自己株式は5,185千円(2025年3月期)を保有する。

6. 注目ポイント

コタは、美容室の経営改善を支援する独自のコンサルティング・セールスと店販戦略により、美容室との強固な関係性を構築し、高い顧客ロックインとスイッチングコストを実現する。非正規販売対策の徹底は、製品のブランド価値と美容室の信頼維持に重要である。特許取得を含む研究開発力は、高品質・高付加価値製品の源泉となる。美容業界の厳しい経営環境を成長機会と捉え、独自のビジネスモデルを徹底することで、市場成長率を上回る着実な成長を目指す。無借金経営と高い自己資本比率に裏打ちされた財務健全性も強みである。人的資本の充実とビジネスモデルの徹底を今後の課題として認識し、持続的な企業価値向上を図る。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZ8E | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
47.0B 30.5倍 3.5倍 0.0% 1,428.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 9.4B 9.1B 8.8B
営業利益 1.8B 1.9B 2.0B
純利益 1.3B 1.3B 1.6B
EPS 46.8 47.8 54.7
BPS 403.9 391.0 360.3

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
株式会社英和商事0.06%
小田 博英0.03%
斎藤 三映子0.03%
片山 正規0.02%
加藤 賢二0.02%
大成化工株式会社0.02%
小田 将博0.02%
西角 亜沙美0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-07-11小田 博英 8.63%(1.43%)
2024-06-19小田 博英 10.06%(0.25%)
2023-10-18小田 博英 10.31%(1.01%)
2023-01-19小田 博英 11.32%(1.34%)
2022-12-23小田 博英 12.66%(0.15%)
2022-08-05小田 博英 12.81%+1.34%
2022-02-03小田 博英 11.47%(2.14%)
2021-04-21小田 博英 13.61%(2.66%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNetその他COTA自己株式の消却並びに自己株式の保有及び消却の基本方針の決定に関するお知らせ
2026-03-19TDNet人事COTA代表取締役の異動に関するお知らせ
2026-03-19TDNet人事COTA人事異動及び組織変更に関するお知らせ
2026-01-30TDNet決算COTA2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,174+6.30%
2026-01-30TDNet資本政策COTA株式の分割及び株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ1,174+6.30%
2026-01-30TDNetその他COTA株主優待品の特別進呈に関するお知らせ1,174+6.30%
2025-11-05TDNet決算COTA2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)1,208-0.83%
2025-08-21TDNetその他COTA株主優待制度に関するお知らせ1,385+1.30%
2025-08-21TDNetその他COTA株主優待制度に関する補足説明資料1,385+1.30%
2025-07-31TDNet決算COTA2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,421+1.20%
2024-07-11EDINET大量保有小田 博英大量保有 8.63%
2024-06-19EDINET大量保有小田 博英大量保有 10.06%
2023-10-18EDINET大量保有小田 博英大量保有 10.31%
2023-01-19EDINET大量保有小田 博英大量保有 11.32%
2022-12-23EDINET大量保有小田 博英大量保有 12.66%
2022-08-05EDINET大量保有小田 博英大量保有 12.81%
2022-02-03EDINET大量保有小田 博英大量保有 11.47%
2021-04-21EDINET大量保有小田 博英大量保有 13.61%