Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社シーボン (4926)

株式会社シーボンは、スキンケア製品中心の化粧品・医薬部外品を自社工場で製造販売する。会員制「シーボン フェイシャリストサロン」では、購入会員に肌カウンセリングと東洋式トリートメント等のアフターサービスを提供し、顧客ロイヤルティを醸成する。ISO22716認証の自社工場と「肌と心を科学する」R&Dが技術的優位性を持ち、製販一体とアフターサービスによる顧客ロックイン構造が競争優位性となる。直営店舗販売が売上の93.9%を占める。 [本社]東京都港区 [創業]1966年 [上場]2009年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社シーボンは、スキンケア製品を中心とする化粧品及び医薬部外品の製造販売を行う。自社工場「生産センター」で製造した製品を、通信販売及び会員制「シーボン フェイシャリストサロン」で販売する。化粧品購入会員には、肌カウンセリング、スキンケアアドバイス、東洋式トリートメント等のアフターサービスを提供し、「美を創造し、演出する」企業理念を実現する。

同社の競争優位性(Moat)は、顧客ロックイン構造と技術的優位性にある。会員制サロンでのアフターサービスは、購入金額に応じたポイント付与とフェイシャルサービス提供を通じて、顧客の定期的な来店とリピート購入を促し、高い顧客ロイヤルティを醸成する。顧客管理システムにより、パーソナライズされたカウンセリングとサービス提供を可能にし、顧客のスイッチングコストを高める。技術的優位性として、自社工場「生産センター」は2024年2月に化粧品製造における品質・安全性に関する国際規格「ISO22716」(化粧品GMP)の認証を取得し、国際基準に基づいた品質管理を継続する。独自の品質マネジメントシステム「CB-QMS」も2024年4月より運用を開始する。研究開発においては「肌と心を科学する」をR&Dの軸とし、外部研究機関との連携や社内研究を通じて新たな皮膚科学理論を構築し、製品やサービスへ展開する。製販一体のビジネスモデルにより、顧客ニーズを迅速かつ精度よく製品開発に反映させる仕組みを持つ。参入障壁として、長年の会員制サロン運営で培ったノウハウ、顧客管理システム、自社工場・研究開発センターへの設備投資、直営店舗網が挙げられる。直営店舗販売が売上高の93.9%(2025年3月期)を占める。

2. 沿革ハイライト

1966年1月、シーボン化粧品株式会社を設立し、訪問販売を開始する。1986年8月、会員制サロン「シーボン・ビューティスタジオ」を導入し直営店舗展開を開始する。1994年10月、顧客管理システム「フェイシャルコンピュータ」を全店に導入する。1995年10月、生産子会社から営業を譲受し、シーボン栃木工場(現「生産センター」)とする。2009年9月、ジャスダック証券取引所に株式を上場し、2013年3月には東京証券取引所市場第一部に指定される。2014年4月、「研究開発センター」を竣工する。2017年4月、倩朋(上海)化粧品有限公司を設立し海外事業へ進出する。2024年2月、生産センターでISO22716認証を取得する。2024年9月、本社機能を港区六本木の「シーボンビル」に移転する。

3. 収益・成長

同社のビジネスモデルは、直営店舗での販売が売上高の93.9%(2025年3月期)を占め、会員制アフターサービスを通じて顧客の継続的な利用とリピート購入を促す。成長ドライバーとして、2024年3月期より開始した中期経営計画に基づき、「製品価値向上」「サロン価値向上」「新しい価値の創造」の3つの取り組みを推進する。「製品価値向上」では、R&Dの独自性強化と新たな皮膚科学理論構築、スターブランド・スターアイテム育成、新規事業・海外事業・OEM/ODM展開を図る。「サロン価値向上」では、新規顧客開拓強化、ロイヤルカスタマー醸成、店舗人員の定着率向上・新規採用拡大を実施する。「新しい価値の創造」では、ヘア事業の拡大や、海外事業における中国偏重見直しとアジア・欧州等への販路拡大を進める。市場環境としては、エイジングケア意識の浸透による高機能化粧品ニーズの高まりや、女性のライフスタイルの変化によるスキンケア製品ニーズの多様化がTAM拡大要因となる。売上高は8,498,973千円(2024年3月期)から8,838,895千円(2025年3月期)へ増加する。営業利益は29,399千円(2024年3月期)から171,019千円(2025年3月期)へ改善する。

4. 財務健全性

2025年3月期末の総資産は8,522,992千円、純資産は5,703,108千円であり、自己資本比率は約67.0%と高水準である。有利子負債は0千円であり、実質無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は2,653,637千円を保有する。当連結会計年度における設備投資総額は887,755千円であり、六本木本社ビル建替えや店舗設備の新設・改装等に充当された。

5. 株主還元

継続的な事業拡大を通じて企業価値と企業体力を高めることを経営目標とし、売上高、営業利益、経常利益の増額を目指す。年間配当は直近3期で10円(2023年3月期)、15円(2024年3月期)、20円(2025年3月期)と増加傾向にあり、安定的な配当政策を志向する。

6. 注目ポイント

事業リスクとして、感染症や自然災害による来店者数減少、集客活動の低下、販売チャネル整備の遅延、アフターサービスの質の低下、海外事業における政情不安が挙げられる。これらに対し、EC含む新たな販路獲得、Webマーケティング強化、新販売チャネル拡充、美容法エビデンス収集、共同研究によるサービス効果検証、予防法務・戦略法務体制構築等の対応策を講じる。内部リスクとして、基幹システムのレガシー化、個人情報漏洩、人材確保の難化、製品開発の不確実性、生産体制のキャパシティ不足、品質保証問題がある。これらに対し、基幹システム刷新、情報セキュリティ強化、柔軟な勤務制度や公正な評価制度による人材確保・定着、外部機関連携による製品開発、生産施設の点検・修繕・設備投資、ISO22716認証取得と品質評価基準設定、製品のトレーサビリティ確保等の対応策を講じる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5UC | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
5.7B 41.6倍 1.0倍 0.0% 1,325.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.8B 8.5B 8.5B
営業利益 171M 29M -145M
純利益 136M -26M -422M
EPS 31.8 -6.2 -98.5
BPS 1,331.5 1,321.6 1,333.7

大株主

株主名持株比率
犬塚 雅大0.17%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
シーボン従業員持株会0.03%
犬塚 公子0.02%
安田 亜希0.02%
望月 曉一0.02%
金子 靖代0.02%
永井 詳二0.01%
本村 善文0.01%
崎山 一弘0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-01-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.01%(1.01%)
2021-04-05株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.02%+5.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-05TDNetその他シーボン自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,288+0.23%
2026-02-05TDNet決算シーボン2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,288+0.23%
2026-02-05TDNetその他シーボン資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について1,288+0.23%
2026-02-05TDNetその他シーボン株主優待品の内容決定に関するお知らせ1,288+0.23%
2025-11-06TDNet決算シーボン2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,195-0.42%
2025-11-06TDNetその他シーボン業績予想と実績値との差異に関するお知らせ1,195-0.42%
2022-01-17EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.01%
2021-04-05EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.02%