**1. 事業概要と競争優位性**
株式会社アジュバンホールディングスは、2021年9月21日付で純粋持株会社へ移行する。理美容室・エステティックサロン・ネイルサロン・アイラッシュサロン・美容クリニック等(サロン)向け化粧品の商品企画、研究開発、販売及びこれに附帯するサービス業務を営む。ECによる化粧品・医薬部外品の直接販売も行う。主要取扱品目はスキンケア、ヘアケア、育毛剤、MAPシステム(サロンの顧客管理、経営分析のためのクラウド型経営サポートシステム)、サロン向け業務用美容材料である。
競争優位性として、人間本来の力を引き出すことを基本方針とし、体液にも含まれる糖とミネラルを独自のバランスで配合、肌や髪のトラブル原因となる要素を極力取り除いた「安心・安全」な商品開発を行う。アレルギーやアトピー症状を持つ人が増加する市場環境において、消費者のナチュラル志向に対応する。サロン専売のカウンセリング販売にこだわり、サロン向けに商品の説明や販売知識・技術提供セミナーを実施し、サロンの店販力強化をサポートするビジネスモデルを構築する。医薬品医療機器等法に基づく製造販売業の許可を取得し、事業活動を行う。ファブレス企業でありながら、東京研究所(ヘアケア)、中央研究所(ヘアカラー、スキンケア、基礎研究)で自社処方化を推進し、大学やベンチャー企業などの外部研究機関と連携した共同研究も実施する。
**2. 沿革ハイライト**
1990年4月に㈲みずふれんどとして設立され、1992年3月に㈲アジュバン関西販売へ商号変更し、アジュバン化粧品の製造・販売を開始する。1995年10月に㈱アジュバン、1998年12月に㈱アジュバンコスメジャパンへ商号変更する。2012年12月に東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、2013年7月には香港にADJUVANT HONG KONG COMPANY LIMITEDを設立し海外展開を開始する。2021年9月に持株会社体制へ移行し、㈱アジュバンホールディングスに商号変更する。2023年3月には㈱シアー・プロフェッショナルを設立し、カラー剤等の業務用美容材料販売事業に進出する。2023年10月に東京証券取引所のプライム市場からスタンダード市場へ移行する。
**3. 収益・成長**
国内美容市場は、人口減少、少子高齢化の影響を受け、中長期的に横ばい、もしくは縮小することが予想される。当社グループは中期経営計画「2025-2027 NEXT」を策定し、再成長に向けた事業基盤の強化と変革を推進する。2030年度に業界シェア4%確保、連結売上高60億円以上、連結経常利益5億円以上、ROE8%以上、PBR2倍以上を中期ビジョンとして掲げる。
成長ドライバーとして、①「アジュバンサロン」契約制度解消による取引サロン数の抜本的増加と、店販特化型セミナー、ECサイト『ADJUVANT LINK』拡充、サロン向けアジュバンアプリ提供によるサロン店販力強化を図る。②業務用商材のカラー剤販売事業を重要戦略とし、店販事業とのシナジー効果による顧客層獲得を目指す。③海外市場の拡大と育成として、香港、韓国に加え、東南アジアなど新たな海外市場への展開を推進し、国内美容市場との補完関係を構築する。④M&Aも選択肢に入れた新規事業の育成により、バランスの取れた事業ポートフォリオ構築を図る。⑤『Re:>>>』シリーズに並ぶヒット商品開発や若年層向け開発、戦略性のある商品ポートフォリオの構築を進める。新スキンケアブランド「TOUQU to tone」やパウダー状美容液「Frevi」を発売し、パーソナライズケアへの対応を実現する。⑥研究開発の進化として、核となる研究テーマ選定、独自技術・成分開発、市場訴求力の高い商品開発に注力する。⑦サプライチェーンの最適化として、物流体系見直し、生産効率化、生産体制再構築、IT戦略強化によるコストパフォーマンス追求を図る。
**4. 財務健全性**
当社グループは、2025年3月20日現在、現金及び現金同等物を2,224,895千円保有する。有利子負債は0円であり、無借金経営を維持し、高い財務健全性を示す。総資産は5,292,024千円、純資産は4,178,925千円である。
**5. 株主還元**
2025年3月20日現在の年間配当金は12.0円である。中期経営計画において、2028年3月期にROE3.2%、2030年度にROE8%以上を目標として掲げ、株主価値向上への意識を示す。
**6. 注目ポイント**
国内美容市場の縮小傾向という厳しい経営環境下で、中期経営計画に掲げた成長戦略(取引サロン数拡大、カラー剤事業、海外市場展開、新規事業育成、新商品開発、研究開発強化)の実行力と成果が注目される。サロン専売のカウンセリング販売モデルを維持しつつ、新たな顧客層や市場を開拓できるかが鍵となる。無借金経営による安定した財務基盤は、今後の戦略的投資活動を支える強みとなる。研究開発の進化と新商品開発による競争優位性の維持・強化、そして2030年度中期ビジョン達成に向けた進捗が重要である。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 6.1B | 149.6倍 | 1.5倍 | 0.0% | 760.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4.1B | 4.4B | 4.4B |
| 営業利益 | 127M | -1M | 233M |
| 純利益 | 41M | -100M | 404M |
| EPS | 5.1 | -12.5 | 50.5 |
| BPS | 521.4 | 527.1 | 561.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社T・Nソリューション | 0.12% |
| 田中 昌樹 | 0.12% |
| 株式会社ボンニー | 0.12% |
| 中村 豊 | 0.10% |
| 田中 順子 | 0.03% |
| 宮澤 良彦 | 0.01% |
| アジュバン従業員持株会 | 0.01% |
| 株式会社イシダリンク | 0.01% |
| 石田 千恵 | 0.01% |
| 森内 真也 | 0.00% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-03-25 | 中村 豊 | 22.30% | +0.12% |
| 2024-03-25 | 田中 順子 | 15.11% | (0.01%) |
| 2023-07-24 | 田中 昌樹 | 11.68% | (1.05%) |
| 2022-07-05 | 中村 豊 | 22.18% | (0.83%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-16 | TDNet | 決算 | アジュバンHD | 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結) | 775 | +6.32% |
| 2026-01-16 | TDNet | IR | アジュバンHD | 2026年3月期 第3四半期決算説明資料 | 775 | +6.32% |
| 2025-10-17 | TDNet | 決算 | アジュバンHD | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 751 | +0.53% |
| 2025-07-18 | TDNet | 決算 | アジュバンHD | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 782 | -3.07% |
| 2025-07-18 | TDNet | IR | アジュバンHD | 2026年3月期 第1四半期 決算説明資料 | 782 | -3.07% |
| 2025-06-11 | TDNet | 不祥事・訂正 | アジュバンHD | (訂正)「新中期経営計画 2025-2027 NEXT 策定のお知らせ」の一部訂正に関するお知らせ | 752 | +0.27% |
| 2025-06-11 | TDNet | 事業計画 | アジュバンHD | 新中期経営計画 2025-2027 NEXT 策定のお知らせ | 752 | +0.27% |
| 2024-03-25 | EDINET | 大量保有 | 中村 豊 | 大量保有 22.3% | — | — |
| 2024-03-25 | EDINET | 大量保有 | 田中 順子 | 大量保有 15.11% | — | — |
| 2023-07-24 | EDINET | 大量保有 | 田中 昌樹 | 大量保有 11.68% | — | — |
| 2022-07-05 | EDINET | 大量保有 | 中村 豊 | 大量保有 22.18% | — | — |