Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ケミプロ化成株式会社 (4960)

ケミプロ化成は、紫外線吸収剤、電子材料等の化学品事業と木材保存薬剤のホーム産業事業を展開する。独自の技術開発力と高付加価値製品創出を強みとし、有機EL関連特許を保有、官学連携で新製品開発を推進する。化学品事業はOEM販売が主流で、主要顧客BASF社との供給基本契約により安定収益基盤を構築する。環境配慮型製品開発にも注力し、有機EL事業を成長ドライバーとするが、特定顧客依存リスクや原材料市況変動リスクを抱える。 [本社]兵庫県神戸市 [創業]1982年 [上場]1995年

1. 事業概要と競争優位性

ケミプロ化成は、紫外線吸収剤、電子材料等の化学品事業と木材保存薬剤のホーム産業事業を展開する。独自の技術開発力と高付加価値製品創出を強みとし、有機EL関連特許(出願中含む)を相当数保有し、官学連携で新製品開発を進める。ISO9001及びISO14001認証を取得。化学品事業はOEM販売が主流で、主要顧客BASF社との供給基本契約により安定収益基盤を構築するが、総売上高の約3割を同社に依存し、販売戦略による業績変動リスクを内包する。有機化学工業薬品製造ノウハウ、大規模設備投資、各種法的規制への対応力は参入障壁となる。

2. 沿革ハイライト

当社は1982年9月、有機化学工業薬品の製造・販売を目的に神戸市でケミプロ化成株式会社として設立された。1991年から1997年にかけ、複数の子会社を吸収合併し事業基盤を強化した。1995年8月に日本証券業協会に店頭登録し、1998年9月には大阪証券取引所市場第二部に上場する。1994年6月にISO9002、1999年1月にはISO14001を登録した。2007年には福島研究所、2015年には福島工場を竣工し、有機EL等の電子材料関連事業の拠点とする。2022年4月、東京証券取引所スタンダード市場に上場した。

3. 収益・成長

当社は2025年3月期を初年度とする第3期中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プランⅢ~Flexible for Sustainability~』を推進する。重点方針は「稼ぐ力の向上」「収益体質の強化」「持続可能性の追求」である。成長ドライバーとして、マーケットに訴求できる製品開発、新規事業展開、次期主力事業開発を掲げる。有機EL等の電子材料関連事業を将来の成長事業と位置付け、官学連携による製品開発改良活動を展開し、市場拡大局面でのシェア獲得を目指す。環境配慮型新規製品開発や受託製造製品拡充により、安定収益確保を図る。ホーム産業事業でも環境配慮型製品へのシフトを進める。中期経営計画の経営目標として、2027年3月期に経常利益率5%以上、自己資本利益率(ROE)7%以上、自己資本比率39%以上を掲げる。2025年3月期の実績は経常利益率1.79%、ROE2.68%、自己資本比率35.93%である。世界経済の不安定化や物価・コスト高止まりにより、2026年3月期の経常利益および当期純利益計画は下方修正された。

4. 財務健全性

当社の財務健全性は、中期経営計画において自己資本比率39%以上を目標とする。2025年3月期末の自己資本比率は35.93%である。利益確保と在庫削減による内部留保の充実、金融機関からの信任を前提とした資金調達可能枠の確保を通じて、強靭な財務基盤の構築を目指す。固定資産の減損会計適用による影響や繰延税金資産の回収可能性もリスクとして認識し、管理する。2025年3月期末の有利子負債は5,185百万円、現金及び現金同等物は2,132百万円である。

5. 株主還元

株主還元については、安定配当の継続を重視する方針を示す。安定配当の継続と内部留保の充実により、株主満足度の向上を目指す。2025年3月期の年間配当は3.5円である。

6. 注目ポイント

当社の注目ポイントは、将来の成長ドライバーである有機EL等の電子材料関連事業の進捗である。同事業は市場拡大が期待される一方、福島工場では稼働効率が上がらず営業損益が継続的にマイナスである。早期黒字化と投資回収が課題であり、官学連携による製品開発改良活動や受託製造製品取り込みによる稼働率向上が重要となる。化学品事業における主要顧客BASF社への高い依存度(総売上高の約3割)は、同社の販売戦略や市場環境の変化が業績に与える影響が大きい。第二、第三の柱となる事業確立、新規製品拡大、受託製造製品充実によるリスク分散が経営課題である。原材料市況変動、為替リスク、法的規制、大規模災害リスクも継続的なモニタリングを要する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZNV | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
11.3B 85.5倍 2.3倍 0.0% 682.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 9.7B 9.2B 9.8B
営業利益 402M 482M 358M
純利益 128M 126M 71M
EPS 8.0 7.8 4.4
BPS 297.4 293.0 284.8

大株主

株主名持株比率
株式会社ケアシステムズ0.21%
公益財団法人  福岡直彦記念財団0.17%
福岡 靖介0.11%
BASFジャパン株式会社0.08%
ケミプロ化成取引先持株会0.06%
株式会社みなと銀行0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.03%
富士工業株式会社0.02%
伊藤 象二郎0.02%
BNP PARIBAS LONDON BRANCH FOR PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACC FOR THIRD PARTY(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-16福岡靖介 7.30%(1.11%)
2026-02-09福岡靖介 7.30%(1.10%)
2026-02-05福岡靖介 8.41%(1.86%)
2024-07-08福岡靖介 10.27%+1.01%
2024-07-03福岡靖介 10.27%+1.01%
2024-05-02株式会社ケアシステムズ 20.86%--
2024-04-26株式会社ケアシステムズ 20.86%--
2024-01-26福岡靖介 9.26%+1.00%
2023-12-22福岡靖介 8.26%+1.00%
2023-08-17福岡靖介 7.26%+1.09%
2023-03-01福岡靖介 6.17%+1.09%
2023-02-28福岡靖介 6.17%+1.09%
2023-02-09福岡靖介 5.08%+5.08%
2022-11-24福岡靖介 1.07%+1.07%
2022-04-26竹内 真一 6.01%+1.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-16EDINET大量保有福岡靖介大量保有 7.3%887-3.83%
2026-02-10TDNet業績修正ケミプロ化成特別利益(投資有価証券売却益)の計上見込みおよび業績予想の修正に関するお知らせ908-2.31%
2026-02-10TDNet決算ケミプロ化成2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)908-2.31%
2026-02-09EDINET大量保有福岡靖介大量保有 7.3%934-2.78%
2026-02-05EDINET大量保有福岡靖介大量保有 8.41%922+11.71%
2026-02-05TDNetその他ケミプロ化成主要株主の異動に関するお知らせ922+11.71%
2025-11-10TDNet決算ケミプロ化成2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信 〔日本基準〕 (非連結)364-8.24%
2024-07-08EDINET大量保有福岡靖介大量保有 10.27%
2024-07-03EDINET大量保有福岡靖介大量保有 10.27%
2024-05-02EDINET大量保有株式会社ケアシステムズ大量保有 20.86%
2024-04-26EDINET大量保有株式会社ケアシステムズ大量保有 20.86%
2024-01-26EDINET大量保有福岡靖介大量保有 9.26%
2023-12-22EDINET大量保有福岡靖介大量保有 8.26%
2023-08-17EDINET大量保有福岡靖介大量保有 7.26%
2023-03-01EDINET大量保有福岡靖介大量保有 6.17%
2023-02-28EDINET大量保有福岡靖介大量保有 6.17%
2023-02-09EDINET大量保有福岡靖介大量保有 5.08%
2022-11-24EDINET大量保有福岡靖介大量保有 1.07%
2022-04-26EDINET大量保有竹内 真一大量保有 6.01%