Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

東洋ドライルーブ株式会社 (4976)

東洋ドライルーブは、ドライルーブ製品の開発・製造・販売、及び自動車機器、電気・電子機器等へのコーティング加工、技術指導を行う。特性ある物質を配合する設計技術と安定分散技術を競争優位性とし、潤滑耐久性、低摩擦性、電気的特性等の機能性被膜を形成する。特に省エネ・環境保全関連の技術革新が顕著な自動車機器向け加工が増加する。HV・EV化対応の新機能製品開発、アジア市場深耕、国内子会社化を成長ドライバーとする。 [本社]東京都世田谷区 [創業]1962年 [上場]2008年

1. 事業概要と競争優位性

東洋ドライルーブは、ドライルーブ製品の開発・製造・販売、コーティング加工、技術指導を主業務とする。当社グループは当社、子会社6社、関連会社2社で構成される。二硫化モリブデン、フッ素樹脂、グラファイト等を主要成分とし、樹脂系結合剤を溶剤中に均一に分散させる配合技術・分散技術がコアとなる。コーティングにより機器の金属、プラスチック、ゴム等に潤滑耐久性、低摩擦性、非粘着性、電気的特性等の機能を持つ強固な被膜を形成する。主要顧客は自動車機器、光学機器、電気・電子機器、OA機器メーカー等であり、特に省エネ・環境保全関連の技術革新が顕著な自動車機器向け加工が増加する。

競争優位性として、特性ある複数の物質を配合し特異な機能被膜を開発する「配合設計技術」(発熱被膜(特許取得)等)と、微粒子等を安定的に分散させる「分散技術」を保有する。参入障壁は、独自開発のコーティング設備を提供し技術指導を行う点である。ISO9001認証取得により品質マネジメントシステムを確立する。顧客ニーズに対応する新製品開発能力を強化し、単独または共同での特許申請が増加する。

2. 沿革ハイライト

1962年7月、米国Drilube社の販売代理店として設立する。1975年4月、ドライルーブ製品の製造を開始し、1982年8月にはコーティング加工事業を開始する。国内では群馬、愛知に工場を設置し、2019年以降、長野ドライルーブ、大分ドライルーブ、株式会社真永を連結子会社化する。海外では2002年に中国の中山市三民金属処理有限公司に資本参加し、2004年には昆山三民塗頼電子材料技術有限公司を設立する。2008年には広州徳来路博科技有限公司を設立し、2010年にはタイ、2013年にはベトナムに子会社を設立し、アジア市場への展開を強化する。2008年2月、ジャスダック証券取引所に株式を上場する。

3. 収益・成長

経営方針として「省エネルギー」「環境保全」への貢献を掲げ、特殊機能被膜「ドライルーブ」を開発する。成長ドライバーは、自動車市場のHV・PHV・EV・FCVへの転換に対応したドライルーブ新機能製品の開発と営業展開である。新規分野開拓にも注力し、熱制御被膜、撥水撥油被膜、耐薬防錆被膜、光学用途被膜など8分類の製品ラインナップを揃える。アジア・グローバル戦略を推進し、東アジア及びアセアン市場の深耕を一層強化する。国内子会社化も進める。研究開発体制を強化し、顧客ニーズに柔軟かつ短納期で応える開発姿勢を基本とする。2025年6月期における研究開発費は114百万円である。生産性の向上を図るため、AIやカメラなどを搭載したロボット、IoT化および自動化を推進する。

事業リスクは、売上高の約55.2%を占める自動車関連業界への依存、価格競争、品質問題、顧客の要望・市場のニーズへの対応の遅れ、原材料市況変動、知的財産権侵害や係争、環境規制強化や新たな法的規制、アジア事業の地政学リスク、自然災害、人材確保・育成である。これらに対し、原価低減、新規顧客開拓、研究開発強化等で対処する。

4. 財務健全性

事業収益の安定確保と持続的成長のため、売上総利益率・営業利益率・経常利益率等を意識した経営を行う。研究開発体制強化と生産体制向上のための先行設備投資に備え、営業活動によるキャッシュ・フローの取得額増強を図る。良好な財務指標の維持に努め、健全な財務体質を堅持する。2025年6月期末の現金及び現金同等物は3,032,570千円、有利子負債は787,500千円である。純資産は10,372,294千円、総資産は12,818,551千円であり、自己資本比率は約80.9%と高い水準を維持する。

5. 株主還元

株主価値を向上させ、持続的成長を果たすことを中長期の経営戦略の中核とする。2025年6月期の年間配当は96円であり、2024年6月期57円、2023年6月期47円と比較して増加傾向にある。

6. 注目ポイント

東洋ドライルーブは、独自の配合設計技術と分散技術による機能性ドライルーブ被膜を強みとする。自動車の電動化や環境規制強化は、同社の「省エネルギー」「環境保全」貢献製品にとって追い風となる。アジア市場への積極展開と国内子会社化による事業基盤強化は、今後の成長を支える。高い財務健全性と安定したキャッシュ・フロー創出力は、持続的な技術革新と事業拡大を支援する。

出典: 有価証券報告書 (2025-06) doc_id=S100WR11 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.0B 2.8倍 0.2倍 0.1% 1,465.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.2B 4.7B 3.9B
営業利益 780M 655M 258M
純利益 703M 617M 333M
EPS 530.9 466.2 251.2
BPS 7,827.2 7,250.9 6,717.3

大株主

株主名持株比率
飯野 光彦0.23%
飯野 光俊0.08%
飯野 玲子0.08%
株式会社スター・ライツ・クリエイト0.08%
飯野 佐保里0.05%
株式会社TNNアドバイザーズ0.04%
株式会社ウベモク0.04%
川村 美也子0.03%
中野 香0.02%
宮下 英尚0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-31株式会社TNNアドバイザーズ 5.07%+0.07%
2025-04-24飯野光彦 38.08%(1.48%)
2025-01-07飯野 光俊 7.82%+1.01%
2025-01-07飯野 佐保里 5.06%+0.06%
2023-01-17飯野光彦 39.56%(0.74%)
2022-05-12飯野 光俊 6.81%+0.74%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-12TDNet配当・還元ドライルーブ剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ4,020+0.00%
2025-09-26TDNetその他ドライルーブ支配株主等に関する事項について4,300+2.33%
2025-09-26TDNet人事ドライルーブ役員人事に関するお知らせ4,300+2.33%
2025-09-16TDNetその他ドライルーブ資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)
2025-07-31EDINET大量保有株式会社TNNアドバイザーズ大量保有 5.07%4,035+0.62%
2025-07-11TDNet配当・還元ドライルーブ剰余金の配当(期末配当)に関するお知らせ4,000+0.38%
2025-04-24EDINET大量保有飯野光彦大量保有 38.08%3,320+0.15%
2025-01-07EDINET大量保有飯野 光俊大量保有 7.82%
2025-01-07EDINET大量保有飯野 佐保里大量保有 5.06%
2023-01-17EDINET大量保有飯野光彦大量保有 39.56%
2022-05-12EDINET大量保有飯野 光俊大量保有 6.81%