日本精蝋グループは、当社と連結子会社2社、非連結子会社2社で構成する。ワックスの専業メーカーとして、石油ワックス、各種ワックス及び重油の製造・加工・販売を主たる事業とする。
当社は国内唯一のワックス専業メーカーであり、独自の技術と永年蓄積されたノウハウを競争優位性とする。多種多様かつ高品質のワックス製品を提供し、分子蒸留装置による高度精製技術や乳化分散技術を強みとする。これは高い参入障壁を形成する。永年の技術蓄積と需要家へのきめ細かなサービス提供、新用途開拓、新製品開発への取り組みは、顧客ロックイン構造を構築する。ビジネスモデルの質として、原料転換とワックス収率を意識した工程管理により重油生産量を削減する。ワックス製品の高付加価値化と更なる脱重油を進めることで、収益構造の改善を図る。
1951年2月、新会社を設立する。1963年7月、東京証券取引所市場第二部に上場した。1984年1月、減圧蒸留装置を完成させる。2008年4月、茨城県稲敷郡につくば事業所を新設し、テクノワックス株式会社を設立する。2014年3月、タイ王国にNippon Seiro(Thailand)Co.,Ltd.を設立し、海外での事業展開を開始する。2017年9月、徳山工場に分子蒸留設備を竣工する。2021年6月、研究・試験棟を稼働させる。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行する。
当社グループは、技術革新、環境問題、省エネルギーの観点から、情報化社会、環境問題、快適生活に対応する新製品の創出・提供を目指す。これはTAM拡大要因となる。
2025年を「基盤強化期」と位置付け、以下の施策を実施する。原料選択、工程改善によるワックス収率向上と重油生産量削減に取り組む。国内唯一のワックスメーカーとして、新規高付加価値ワックスへの開発・販売に注力する。サプライチェーンの最適化を追求すると共に、徳山工場、つくば事業所において、これからの成長戦略、新たな柱となる開発製品に必要な設備投資を行う。これらは新市場・新製品の開拓とTAM拡大要因となる。
研究開発活動では、SDGs推進やカーボンニュートラル実現に効果がある、植物由来ワックス等のサステナブル素材の開発に取り組む。米糠由来のライスワックスを核とした開発を進め、付加価値の高い化粧品用途やタイヤ向けワックスの開発を顧客と連携して行う。また、石油系溶剤の削減に寄与する水分散ワックスエマルジョン製品の開発を積極的に進める。脱フッ素や脱プラスチックの動きに対応し、高融点ワックスを活用した加圧乳化型エマルジョンやサステナブル素材の乳化技術開発に注力する。当社の乳化分散技術を活かした特殊ワックスのエマルジョン製品開発は高級インキ分野での採用実績を増やす。さらに、非石油系原料からなる合成ワックスの活用推進を図り、石油系ワックスと合成ワックスのベストミックスによる製品群の開発を進める。当社の分子蒸留装置による高度精製技術を生かした高融点合成ワックスの高機能化開発を継続し、分子蒸留事業の更なる拡大を目指す。これらの取り組みは、規制追い風と新製品開発による成長ドライバーとなる。
2025年度の連結業績予想は、売上高21,300百万円、営業利益1,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益790百万円を見込む。
2024年12月期(current)の総資産は29,725百万円、純資産は5,673百万円である。有利子負債は2024年12月期18,235百万円、2023年12月期20,083百万円、2022年12月期0百万円と推移する。営業キャッシュフローは2024年12月期2,943百万円、2023年12月期1,410百万円を計上する。投資キャッシュフローは2024年12月期149百万円、2023年12月期495百万円である。棚卸資産削減による財務体質改善を図る。
2024年12月期の配当は、会社法第461条に定める分配可能額がないことから無配とする。2025年12月期の配当も分配可能額の確保が見通せないため、無配継続を予想する。当社は早期復配を目指す方針を示す。
国内唯一のワックス専業メーカーとしての地位は、長年のノウハウ蓄積と独自の技術に裏打ちされた強固な競争優位性、高い参入障壁を示す。特に分子蒸留技術や乳化分散技術は、高機能・高付加価値製品開発の基盤となる。
環境問題への対応は重要な成長ドライバーである。植物由来ワックス、水分散ワックスエマルジョン、合成ワックスの活用推進は、SDGsやカーボンニュートラルといった規制の追い風を受け、新市場開拓と需要創出に繋がる。脱フッ素・脱プラスチック対応の水分散エマルジョンは紙コート用途等での市場拡大が期待される。
ビジネスモデルの転換として、重油生産量の削減とワックス収率向上、高付加価値ワックスへの集中は、収益性の改善と事業リスクの低減に寄与する可能性がある。
財務基盤の再構築は喫緊の課題である。無配継続は財務課題を示すが、棚卸資産削減や事業モデル転換による構造改革を通じて、早期復配と財務体質改善を目指す方針に注目する。
原材料価格変動リスクは引き続き注視が必要である。原料油価格が原油価格市況に連動するため、市況変動が業績に与える影響は大きい。供給元多様化や高付加価値化による影響緩和策の進捗が重要となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 6.1B | 3.0倍 | 0.9倍 | 0.0% | 272.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 22.0B | 21.7B | 38.5B |
| 営業利益 | 2.2B | -552M | -2.0B |
| 純利益 | 1.8B | -1.2B | -2.4B |
| EPS | 90.0 | -61.9 | -119.9 |
| BPS | 287.3 | 191.6 | 273.2 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 伊藤忠商事株式会社 | 0.10% |
| 株式会社西京銀行 | 0.05% |
| 安藤パラケミー株式会社 | 0.04% |
| 山九株式会社 | 0.04% |
| 清水 潔 | 0.03% |
| 株式会社山口銀行 | 0.03% |
| 三菱UFJ信託銀行株式会社 | 0.03% |
| 楽天証券株式会社 | 0.03% |
| 松井証券株式会社 | 0.02% |
| 高城 裕 (常任代理人 三田証券株式会社) | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-11-06 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 | 51.78% | (11.43%) |
| 2025-05-23 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 | 63.21% | (5.02%) |
| 2023-12-05 | ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 | 68.23% | +63.23% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-16 | TDNet | 決算 | 日精蝋 | 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結) | 260 | +8.85% |
| 2026-02-16 | TDNet | IR | 日精蝋 | 2025年12月期 決算説明資料 | 260 | +8.85% |
| 2026-01-29 | TDNet | 人事 | 日精蝋 | 取締役の異動に関するお知らせ | 196 | +0.51% |
| 2025-11-27 | TDNet | 人事 | 日精蝋 | 組織変更および執行役員等の異動のお知らせ | 190 | -0.53% |
| 2025-11-06 | EDINET | 大量保有 | ジャパン・インダストリアル・ソリューショ | 大量保有 51.78% | 187 | +0.53% |
| 2025-10-30 | TDNet | 人事 | 日精蝋 | 執行役員の異動に関するお知らせ | 190 | -1.58% |
| 2025-10-08 | TDNet | その他 | 日精蝋 | 資本性劣後ローンの期限前弁済に関するお知らせ | 193 | +0.52% |
| 2025-05-23 | EDINET | 大量保有 | ジャパン・インダストリアル・ソリューショ | 大量保有 63.21% | 189 | +0.00% |
| 2023-12-05 | EDINET | 大量保有 | ジャパン・インダストリアル・ソリューショ | 大量保有 68.23% | — | — |