Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社MORESCO (5018)

MORESCOは特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料を製造・販売する。境界領域のニーズに応える「ユーザーのための研究開発」を理念とし、独自の分子構造設計と合成・精製ノウハウでオンリーワン製品を開発する。難燃性作動液で国内No.1、ダイカスト用油剤でリーディングカンパニーの地位を確立する。EV化、次世代HDD、半導体、環境規制対応、次世代有機デバイス、ライフサイエンス分野への新製品・新技術開発を成長ドライバーとし、日本、中国、東南/南アジア、北米でグローバル展開する。 [本社]兵庫県神戸市中央区 [創業]1958年 [上場]2003年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社MORESCOは、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料の製造・販売を主たる事業とする。当社グループは、当社、連結子会社15社、持分法適用関連会社1社により構成され、日本、中国、東南/南アジア、北米の4つの地域セグメントでグローバルに事業を展開する。

経営理念「ユーザーのための研究開発」をモットーに、モノとモノとの接点における摩擦や磨耗などの境界領域ニーズに応える。競争優位性として、独自の分子構造設計と合成・精製ノウハウにより、ハードディスク表面潤滑剤などのオンリーワン製品を開発する。ホットメルト接着剤では微量残存溶剤を除去するM-Zero™技術を、ライフサイエンス分野ではナノエマルジョン技術を保有する。難燃性作動液で国内No.1、ダイカスト用油剤でリーディングカンパニーの地位を確立する。ISO9001認証取得を含む厳しい社内品質保証体制を構築する。

研究開発スタッフは105名(従業員全体の13.2%)を擁し、日本を拠点にグローバル連携を図り、現地ニーズに合致した製品開発を推進する。生成AIやDXを導入し、開発効率化を目指す「モレスコ・インフォマティクス」の実現を図る。高付加価値製品の開発・販売を通じ、収益性改善を図るビジネスモデルを構築する。ノウハウ漏洩リスクがある場合は特許出願を控え、秘密保持のため実施記録を残し、先使用権による通常実施権を主張できるよう対処する。

2. 沿革ハイライト

1958年10月に松村石油株式会社の研究室を分離し設立する。1959年に特殊潤滑油・合成潤滑油、1962年に水グリコール型難燃性作動液、1965年に流動パラフィン・石油スルホネート、1986年にホットメルト型接着剤をそれぞれ製品化・量産開始する。

海外展開は1995年のタイを皮切りに、米国、インドネシア、中国、インド、メキシコと生産販売拠点を拡大する。事業譲受により、2009年に株式会社花野、2013年に日華化学株式会社、2023年にCROSS TECHNOLOGIES GROUP, INC.より事業を承継する。

株式は2003年11月に日本証券業協会に店頭登録し、2004年12月ジャスダック証券取引所に上場、2008年7月東京証券取引所市場第二部、2011年2月市場第一部銘柄に指定される。2022年4月プライム市場へ移行後、2023年10月スタンダード市場へ変更する。2009年9月には商号を株式会社松村石油研究所から株式会社MORESCOに変更する。

3. 収益・成長

当社グループは、第10次中期経営計画(2024~2026年度)において、2026年度の経営目標として売上高380億円、営業利益27億円、経常利益30億円、ROE8%水準、連結配当性向30%以上、MORESCO Green SX製品の売上比率40%を掲げる。

成長ドライバーとして、製品ポートフォリオの高度化を推進する。MORESCO Green SX製品の拡充とグローバル展開、半導体分野におけるPFASフリー潤滑剤の開発を進める。サーキュラーエコノミーへの対応では、2025年1月に広域認定事業者に認定される。

次世代事業の創出にも注力し、ライフサイエンス部門ではナノエマルジョン技術の商品化、オートファジー活性化薬の導出を進める。エネルギーデバイス材料事業では次世代太陽電池向けペロブスカイト用封止材の高性能化に注力する。水素社会に向けた水素透過率に特化した新装置も開発する。海外売上高は2025年2月期で14,479百万円、売上高に対する比率は42.1%に達する。

市場トレンドとして、自動車のEV化・軽量化、次世代ハードディスク、環境問題への意識の高まりに対応した製品開発を推進する。原料価格変動リスクに対しては、製品価格への転嫁、コスト削減、高付加価値製品への転換、グローバルレベルでの原料調達先の確保・使用原料の多様化により対処する。

4. 財務健全性

2025年2月期末の有利子負債は5,117百万円であり、2024年2月期末の6,105百万円から減少する。純資産は25,009百万円、総資産は38,297百万円である。

2025年2月期の営業キャッシュ・フローは2,751百万円、投資キャッシュ・フローは1,214百万円である。

全社的な取り組みとしてROIC指標での目標管理を行い、資本収益性の向上に努める。

5. 株主還元

第10次中期経営計画(2024年度~2026年度)において、連結配当性向30%以上を目標とする。

2025年2月期の年間配当金は45.0円である。

6. 注目ポイント

当社グループは、特殊潤滑油、合成潤滑油、ホットメルト接着剤、素材、エネルギーデバイス材料といった「境界領域」に特化した高機能化学品メーカーとして、ニッチ市場での支配的地位を確立する。難燃性作動液の国内No.1、ダイカスト用油剤のリーディングカンパニーとしての強固な基盤を持つ。独自の分子構造設計と合成・精製ノウハウ、M-Zero™技術、ナノエマルジョン技術は、技術的優位性を示す。

EV化、半導体、次世代ディスプレイ、ライフサイエンスといった成長市場への積極的な研究開発投資と、次世代事業創出の取り組みは、将来の成長ドライバーとなる。

サステナビリティ経営の推進とMORESCO Green SX製品の拡充は、環境規制の追い風を受け、企業価値向上に貢献する。生成AIやDXを活用した研究開発・製造プロセスの革新は、効率化と競争力強化に繋がる。

海外売上高比率が42.1%(2025年2月期)に達し、グローバル市場での事業拡大戦略は、今後の成長を牽引する重要な要素である。原料価格変動への価格転嫁能力もビジネスモデルの質を高める。

出典: 有価証券報告書 (2025-02) doc_id=S100VTZK | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.2B 17.0倍 0.8倍 0.0% 1,881.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 34.4B 31.9B 30.3B
営業利益 1.4B 1.2B 523M
純利益 1.0B 1.3B 615M
EPS 110.5 139.0 66.2
BPS 2,364.6 2,179.8 2,008.5

大株主

株主名持株比率
松村石油株式会社0.12%
コスモ石油ルブリカンツ株式会社0.05%
MORESCO従業員持株会0.05%
日本曹達株式会社0.04%
スターライト工業株式会社0.04%
株式会社みずほ銀行0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
大阪中小企業投資育成株式会社0.02%
島貿易株式会社0.02%
協同油脂株式会社0.02%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-28TDNet業績修正MORESCO業績予想および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ1,837+5.06%
2026-01-13TDNet決算MORESCO2026年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,528+14.73%
2025-12-12TDNetその他MORESCOグローバル生産体制の見直しに伴う中国子会社の解散に関するお知らせ1,399+0.43%
2025-10-14TDNet決算MORESCO2026年2月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,360-0.37%
2025-07-10TDNet決算MORESCO2026年2月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,244-0.40%
2025-06-27TDNetその他MORESCO譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,219+1.15%
2025-06-12TDNetその他MORESCO譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,228-0.08%