Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

サークレイス株式会社 (5029)

サークレイスは最先端ITテクノロジーを活用したDX推進支援と、海外駐在員管理SaaS「AGAVE」を展開する。AGAVEは460社以上・11,000ID超の導入実績を持ち、月額課金のリカーリング収益基盤を持つ。コンサルティング事業は導入から定着まで一貫支援し、生成AI活用やConsulTechで顧客ロックインを強化する。国内クラウド市場拡大を背景に、マルチクラウド対応やAI活用を成長ドライバーとする。 [本社]東京都千代田区 [創業]2012年 [上場]2022年

1. 事業概要と競争優位性

サークレイス株式会社は、Salesforce、Anaplan、ServiceNow、AWS、Microsoft等の世界最先端ITテクノロジーを活用した企業のDX推進支援と、自社SaaS型クラウドサービス「AGAVE」を展開する。2025年3月期より事業セグメントを「コンサルティング事業」と「アオラナウ事業」に再編した。

コンサルティング事業は、Salesforce、Anaplan、AWS、Microsoftを中核としたクラウド導入・運用支援に加え、生成AI活用を含む「AI & Data Innovation」、人材育成「エデュケーション」、営業・マーケティング・カスタマーサクセス支援「ConsulTech」など多層的サービスを提供する。2025年3月期売上高構成比は85%を占める。

SaaS「AGAVE」は海外駐在員管理に特化し、2025年3月末時点で460社以上・11,000ID超の導入実績を有する。月額課金のリカーリングビジネスとして安定した収益基盤を確立し、高い利用継続率を特徴とする。

アオラナウ事業はServiceNowを用いたITサービスマネジメント領域で、導入から定着まで一貫支援する。2025年3月期売上高構成比は15%を占める。

当社グループのビジネスモデルは、プロフェッショナルサービスと自社SaaSを両軸に据え、導入後の活用定着フェーズに重点を置くことで、継続的なストック収益の獲得を図る。

競争優位性(Moat)として、最先端ITテクノロジーに関する深い専門知識と、構想策定から成果創出まで一貫した伴走型支援による顧客ロックイン構造を構築する。Salesforce認定資格取得支援ではセールスフォース・ジャパンから表彰された講師が在籍し、専門人材育成力も強みとする。SaaS「AGAVE」は海外駐在員管理というニッチ市場において460社以上・11,000ID超の導入実績を有し、高い利用継続率により顧客のスイッチングコストを高める。

参入障壁は、特定のクラウドプラットフォームに関する高度な専門知識とノウハウの蓄積、及び優秀なIT人材の確保と育成能力にある。

2. 沿革ハイライト

2012年11月、株式会社パソナグループとTquila International PTE Ltd.の合弁会社として設立する。2013年3月Salesforce.com, Inc.の出資を受け入れ、同年4月Salesforce Consultingを開始する。2016年9月Anaplan Consultingを開始し、2018年11月には自社SaaS「AGAVE」の販売を開始する。2020年7月サークレイス株式会社へ社名変更し、2022年4月東京証券取引所グロース市場に株式を上場する。

事業拡大を加速させ、2023年8月アオラナウ株式会社を設立しServiceNow領域を強化する。2023年12月には「ConsulTech」の提供を開始する。SaaS「AGAVE」は2024年7月に契約ユーザーID数1万人を突破し、新機能も拡充する。

生成AI関連の新規事業も積極的に展開し、2024年12月Salesforceの自律型AIエージェント「Agentforce」導入・構築サポート、生成AIとMicrosoft Power Platform融合によるDX支援新規事業を開始する。2025年3月には株式会社パソナとAIエージェントBPOサービス「AIO」の提供を開始する。2024年8月大阪オフィスを開設し、地域基盤の拡大を図る。

3. 収益・成長

国内クラウド市場は、IDCの予測によると2028年までに年平均成長率(CAGR)16.3%で拡大し、2023年比で約2.1倍となる16兆6,285億円規模に達する。企業のDX、業務自動化、人材戦略見直しのニーズが高まり、IT投資の重点が「業務効率化」から「経営変革」へと移行する環境下で、当社グループのサービス需要は堅調に推移する。

成長ドライバーとして、コンサルティングサービス領域の拡大と稼働率やプロジェクトの生産性向上を掲げ、マルチクラウド対応を強化する。カスタマーサクセス領域の再構築として、柔軟なサービス提供体制への転換を進める。「ConsulTech」サービスの拡大と新規収益源の創出も重点的に育成する。SaaS製品「AGAVE」については、BPOパートナーとの連携強化や海外給与対応機能の拡充を通じて、事業基盤化を図る。

2025年3月期の売上高は3,804,013千円、営業利益は203,634千円を計上する。売上高構成比はコンサルティング事業が85%、アオラナウ事業が15%である。

4. 財務健全性

2025年3月期末時点の現金及び現金同等物は833,354千円に対し、有利子負債は14,570千円であり、実質的に無借金に近い財務体質を維持する。営業活動によるキャッシュ・フローは220,289千円、投資活動によるキャッシュ・フローは197,635千円を計上する。堅調なキャッシュ・フロー創出能力と低水準の有利子負債により、高い財務健全性を示す。

5. 株主還元

当社は事業拡大過程にあり、将来の事業拡大に向けた投資等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながるとの考えから、創業以来配当を実施していない。今後においては、事業基盤の状況や内部留保の充実状況及び当社を取り巻く事業環境を勘案し、配当実施を検討するが、現時点において配当実施可能性及びその実施時期等については未定である。

6. 注目ポイント

当社グループが優先的に対処すべき課題は、優秀なIT人材の確保と育成である。専門領域において、非IT人材も含めた採用と短期間での実務配属を可能にする育成スキームを強化する。AI関連資格取得支援や社内トレーナー制度の導入により、高度人材の社内循環を促進する。

事業ポートフォリオの進化と価値提供の高度化も重要課題であり、従来の業務支援領域に加え、「ConsulTech」サービスの展開、ServiceNow分野への進出、AWS、Microsoft、Databricksなどの主要クラウド・データプラットフォームを活用したWeb・データ・生成AI関連領域への拡張を進める。SaaS製品「AGAVE」においては、BPO連携や海外給与対応機能の強化を通じて、継続収益性の高い事業基盤の構築を進める。

顧客・地域基盤の拡大と社会的インパクトの創出も推進し、全国展開を強化するとともに、自治体や大手企業との連携による生成AIの社会実装を目的とした「AIハッカソン」などの共創型イベントも継続的に実施する。

事業リスクとしては、特定技術領域への依存、AI等の技術革新に伴うビジネスモデルの変化、人材獲得競争の激化が挙げられる。これらに対し、データドリブン経営、新規事業投資、AI技術と人材の相補的活用、戦略的採用と教育強化で対応する。主要株主である株式会社パソナグループ(33.14%保有)及びTQUILA LIMITED(31.99%保有)との関係性も注視すべき点である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W5G6 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.1B 8.9倍 2.4倍 0.0% 714.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.7B 4.5B 4.6B
営業利益 570M 266M 350M
純利益 350M 207M 230M
EPS 79.9 47.6 52.9
BPS 291.5

大株主

株主名持株比率
株式会社パソナグループ0.33%
TQUILA LIMITED(常任代理人 大和証券株式会社)0.32%
佐藤 司0.03%
INTERACTIVE BROKERS LLC0.03%
佐藤 潤0.02%
劔持 和宏0.01%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
伊東 大介0.01%
植田 正和0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-01-19セールスフォース・インク 4.83
2023-01-13セールスフォース・インク 4.83
2022-12-01セールスフォース・インク 5.92
2022-04-19セールスフォース・インク 7.8
2022-04-15テキーラ リミテッド 33.9
2022-04-13テキーラ リミテッド 33.9
2022-04-13株式会社パソナグループ 35.12

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-12TDNetearnings: 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-12TDNet2026年3月期 第3四半期 決算説明資料
2026-02-12TDNet2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-18TDNet代表取締役会長兼社長による当社株式取得(契約締結)に関するお知らせ
2025-11-13TDNet2026年3月期 第2四半期 決算説明資料
2025-11-13TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-13TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-12TDNet2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-08-12TDNet2026年3月期 第1四半期 決算説明資料
2025-08-12TDNetearnings: 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-06-27TDNet支配株主等に関する事項について
2025-05-30TDNet事業計画及び成長可能性に関する事項
2025-05-13TDNetearnings: 2025年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNet法人税等調整額の計上に関するお知らせ
2025-05-13TDNet2025年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-05-13TDNet2025年3月期 通期 決算説明資料
2025-05-13TDNet会計監査人の異動に関するお知らせ
2025-04-22TDNetarcbricks株式会社に対する転換社債の引受および貸付に関するお知らせ
2025-04-10TDNet特別損失の計上に関するお知らせ
2023-01-19TDNetHolding change by セールスフォース・インク