Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

tripla株式会社 (5136)

triplaは宿泊施設向けホスピタリティソリューション事業を展開する。主力はクラウド型公式サイト予約システム「tripla Book」で、AIチャットボット等と連携する。最短2クリック予約のUX/UI、OTAより抑えた手数料率、多通貨・多言語対応、国内大手チャネルマネージャー連携による多機能性と拡張性が競争優位性である。月額固定と宿泊・決済取扱高に応じた従量課金で収益を得る。宿泊施設のDXと自社予約最大化を支援し、APAC中心に海外展開を加速する。 [本社]東京都新宿区 [創業]2015年 [上場]2022年

1. 事業概要と競争優位性

tripla株式会社は、宿泊施設の持続可能な成長と地域社会の発展を支援するパーパスを掲げ、ホスピタリティソリューション事業を展開する。主力はクラウド型公式サイト予約システム「tripla Book」であり、宿泊施設の公式サイトにJavaScriptを埋め込むことで自社予約を可能にする。日本、台湾、韓国、東南アジア等でサービスを提供する。

「tripla Book」の競争優位性は、多機能性と拡張性の高さにある。ユーザーが最短2クリックで予約を完了できるUX/UI設計、OTAより抑えた手数料率、多通貨・多言語対応、ベストレート機能、国内大手4社チャネルマネージャー連携、コネクティビティハブを通じた海外チャネル連携など、幅広い機能を提供する。AIチャットボット「tripla Bot」やCRM・MAツール「tripla Connect」等との連携により、提供価値を最大化する。宿泊施設は自社開発の多額の費用やノウハウ、工数を要することなく、容易にシステムを導入し、OTAより低い手数料率でユーザーデータを自社取得・活用できる。クラウド型での迅速な機能開発・改善、顧客ニーズを徹底的にヒアリングし内製開発する「Market-In for Customer Satisfaction」の思想が、継続的な拡張性を支える。

ビジネスモデルは、部屋数に応じた月額基本料金の「固定収益」と、宿泊・決済取扱高に応じた「従量収益」の組み合わせである。同社は「tripla Book」や「tripla Bot」の市場において、コアな特許等による参入障壁が存在しない業界であるため、競合他社が複数存在すると認識する。競合他社のレベル上昇や強力な新規参入者により優位性が損なわれるリスクを課題とし、サービス・プロダクトの強化、品質向上、新サービスローンチ、クロスセル推進により競争力維持に努める。

2. 沿革ハイライト

2015年4月に「株式会社umami」として設立され、2017年4月に「tripla株式会社」へ社名変更する。2017年1月に「tripla AIチャットボット」(現「tripla Bot」)を、2019年7月に宿泊予約エンジン「triplaホテルブッキング」(現「tripla Book」)をリリースする。2022年11月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。海外展開を積極的に推進し、2020年1月に台湾事業所、2023年3月に韓国事業所を設立する。M&A戦略も活発で、2023年11月にBOOKANDLINK PTE. LTD.を買収しインドネシア市場へ進出、2024年2月にはSurehigh International Technology Inc.を買収し台湾市場を拡大、ENDURANCE TECHNOLOGY SOLUTION PTE. LTD.を買収しシンガポール市場へ進出する。その後も香港、米国、フィリピン、タイに子会社を設立し、グローバルな事業基盤を構築する。

3. 収益・成長

同社は、訪日観光客増加による観光需要回復・拡大、および人手不足や運営コスト上昇に伴う宿泊施設のDX需要の高まりを成長機会と捉える。日本の宿泊市場規模は約5兆円、展開地域の海外市場も大規模である。

成長戦略として、「tripla Book」を中心に、AIチャットボット「tripla Bot」、CRM・MAツール「tripla Connect」等の導入施設数の拡大、取扱高・GMVの増加、ならびに付加価値提供による単価向上を重視する。各サービスが相互に関連し、クロスセルを推進することで、宿泊施設の自社予約増加と収益最大化を支援するWin-winのビジネスモデルを目指す。

「tripla Book」の導入施設数は、2023年10月期末の2,485施設から2025年10月期末には3,840施設へ増加する見込みである。取扱高・GMVも、2023年10月期の64,369百万円から2025年10月期には174,426百万円へ拡大する見込みである。2025年10月期の連結営業収益2,573,543千円のうち、単体営業収益2,150百万円の74.9%を「tripla Book」が、93.6%を「tripla Book」及び「tripla Bot」が構成する。海外事業においては、APACを中心とした販路拡大を継続し、買収子会社の顧客基盤に対し当社プロダクトを展開するPMIを推進することで収益拡大を図る。

4. 財務健全性

2025年10月期末の連結総資産は19,729,819千円、純資産は1,689,750千円である。現金及び現金同等物は17,912,598千円と潤沢であり、有利子負債1,016,536千円を大きく上回る。2024年10月期において、連結子会社であるtripla Singapore Pte. Ltd.に係るのれん及び無形固定資産について連結上全額の減損損失を計上する。海外事業におけるPMIの遅延やローカライズ対応、為替変動等により、のれん及び無形資産等について減損損失を計上する可能性をリスクとして認識する。

5. 株主還元

同社は配当政策について、具体的な方針や実績の記載がない。

6. 注目ポイント

同社は、宿泊業界のDX需要と訪日観光客増加を追い風に、成長市場で事業を展開する。多機能性と拡張性を強みとする「tripla Book」は、宿泊施設の自社予約最大化と収益向上に貢献する。月額固定と従量課金を組み合わせたビジネスモデルは、安定性と成長性を両立する。積極的な海外M&AとPMIを通じたAPAC地域でのグローバル展開は、今後の大きな成長ドライバーとなる。既存顧客へのクロスセル戦略により、顧客単価の向上と収益最大化を図る。

一方で、コアな特許による参入障壁がないことによる競合リスク、海外事業におけるPMIの遅延やローカライズ対応の課題、為替変動リスク、のれん減損リスク(既に発生実績あり)は注視すべき点である。2025年12月には連結子会社での不正アクセス事案が発生しており、セキュリティ強化と内部管理体制の継続的な強化が重要課題となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100XH92 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
8.8B 17.2倍 5.4倍 0.0% 1,487.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.5B 2.6B
営業利益 215M 755M 520M
純利益 161M 510M 502M
EPS 27.4 86.3 85.3
BPS 275.7

大株主

株主名持株比率
鳥生 格0.19%
高橋 和久0.13%
INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)0.05%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
山田 裕一0.03%
楽天証券株式会社共有口0.02%
SCBHK AC SINGAPORE CLIENT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)0.02%
CACEIS BANK/QUINTET LUXEMBOURG SUB AC / UCITS CUSTOMERS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-11Wojciech Jakub Podobas 1.0
2025-12-22株式会社SBI証券 6.54
2025-11-20株式会社SBI証券 3.4
2025-11-07株式会社SBI証券 5.07
2025-09-11鳥生格 19.69
2025-06-25株式会社アドベンチャー 3.46
2025-05-02鳥生格 20.0
2025-05-01Wojciech Jakub Podobas 5.1
2024-12-06株式会社アドベンチャー 6.15
2024-11-13株式会社アドベンチャー 5.09
2024-06-26鳥生格 20.14
2023-11-15鳥生格 21.01
2023-01-05リード・キャピタル・マネージメント株式会社 4.4
2022-12-28イノベーション・エンジン株式会社 4.11
2022-12-28リード・キャピタル・マネージメント株式会社 5.54
2022-12-26リード・キャピタル・マネージメント株式会社 5.54
2022-12-19イノベーション・エンジン株式会社 5.16
2022-12-05リード・キャピタル・マネージメント株式会社 6.59
2022-11-30鳥生格 20.59
2022-11-30高橋和久 13.96

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-17TDNet2026年10月期 第1四半期決算説明資料
2026-03-17TDNetearnings: 2026年10月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-17TDNet2026年10月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-03-11TDNetHolding change by Wojciech Jakub Podobas
2026-02-24TDNet連結子会社に対する債権の株式化(デット・エクイティ・スワップ)の実施に関するお知らせ
2026-02-24TDNetオーストラリア子会社設立に関するお知らせ
2025-12-22TDNetHolding change by 株式会社SBI証券
2025-12-15TDNetearnings: 2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-12-15TDNet2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-12-15TDNet事業計画及び成長可能性に関する事項 中期経営計画(2026年10月期-2028年10月期)
2025-12-15TDNet個別業績と前期実績との差異に関するお知らせ
2025-12-15TDNet連結子会社Surehigh社株式の前株式所有者に対する条件付取得対価の支払完了に関するお知らせ(開示
2025-12-12TDNet連結子会社における不正アクセスの発生及び個人情報漏えいに関するお知らせ(第二報)
2025-12-08TDNet連結子会社における不正アクセスの発生及び個人情報漏えいに関するお知らせ(第一報)
2025-11-20TDNetHolding change by 株式会社SBI証券
2025-11-18TDNet(開示事項の経過)当社連結子会社によるタイ非連結子会社設立完了に関するお知らせ
2025-11-07TDNetHolding change by 株式会社SBI証券
2025-10-17TDNet第9回新株予約権(ストック・オプション)の発行に関するお知らせ
2025-09-16TDNetearnings: 2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-09-16TDNet2025年10月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)