Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社朝日ラバー (5162)

株式会社朝日ラバーは、工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品の製造・販売を行う。独自の「色と光のコントロール技術」「素材変性技術」「表面改質およびマイクロ加工技術」をコア技術とし、OEMからODMへの移行で付加価値向上と収益力強化を図る。光学、医療・ライフサイエンス、機能、通信の4事業分野で、新エネルギー自動車、再生可能エネルギー、IoT、医療現場のニーズに対応する製品を開発し、グローバルに展開する。クリーンルーム設置やISO統合マネジメントシステムで品質を確保する。 [本社]埼玉県川口市 [創業]1970年 [上場]1998年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社朝日ラバーは、工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品の製造・販売を行う。工業用ゴム事業は車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品向け、医療・衛生用ゴム事業は医療用および衛生性・衝撃吸収性に優れた製品を提供する。販売は国内、中国、アジア諸国、欧米へ展開する。

同社グループの競争優位性は、独自の「色と光のコントロール技術」「素材変性技術」「表面改質およびマイクロ加工技術」の3つのコア技術を源泉とする付加価値提供と製品開発力にある。OEMからODMへの移行を推進し、高付加価値化と収益力向上を図る。2025年4月には技術本部を設置し、技術知識と権限を集中させ、成果早期実現の体制を整備する。

成長ドライバーとして、光学、医療・ライフサイエンス、機能、通信の4事業分野に注力する。新エネルギー自動車向けASA COLOR LED、省エネルギー化に貢献する白色シリコーンインキ、ガラス・樹脂レンズでは困難な用途向けASA COLOR LENSの開発を進める。再生可能エネルギー分野(風力発電機)の維持管理技術開発、IoT向けRFIDタグ製品のラインナップ拡充、農業分野への参入実証実験も行う。医療・ライフサイエンス分野では、薬剤投与システム用プレフィルドシリンジガスケットの低摺動コーティング技術開発、JIS規格準拠逆止弁の採用拡大、超親水性処理技術の医療機器展開、内視鏡シミュレータや学習用「3D心電図XII-lead」の開発・販売を通じて、医療現場の安心・安全に貢献する。国内3拠点にクリーンルームを設置し、ISO統合マネジメントシステムを運用することで、品質管理体制を確立する。

2. 沿革ハイライト

1970年5月、有限会社朝日ラバーとして創業。1976年6月に株式会社朝日ラバーを設立する。1987年4月、研究開発部門を独立させ株式会社朝日FR研究所を設立し、研究開発体制を強化する。1998年9月に株式を店頭登録し、2004年12月ジャスダック証券取引所に上場、2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。

海外展開では、1999年6月に北米、2005年以降中国・香港に販売・生産拠点を設立し、アジア市場を強化する。国内では、2002年3月に医療工場として第二福島工場、2006年11月に白河工場、2017年2月には医療・ライフサイエンス分野の白河第二工場を新設し、生産能力を拡充する。2024年8月には東京都中央区に販売会社「株式会社朝日フロントメディック」を設立し、医療分野の販売体制を強化する。

3. 収益・成長

同社グループは、2030年を見据えた「AR-2030 VISION」を掲げ、2023年4月~2026年3月を対象とする第14次三ヵ年中期経営計画を策定する。中期基本方針は「魅力を高めて新たな価値を提供しよう」であり、中期経営戦略として「事業活動の深化・進化・新化」「スマートファクトリーの実践」「Well-beingを高める」「地域社会貢献」を掲げ、ESG経営を進化させる。連結売上高85億円以上、連結営業利益率5%以上を業績目標とする。

事業等のリスクとして、主要製品減少、新製品開発遅れ、採用未達、エネルギー・原材料高騰、従業員高齢化、人件費上昇、新市場認識不足、幹部育成遅れ、社内ルール逸脱、顧客からの大幅コストダウン要求を認識する。これらに対し、原価改善、価格転嫁交渉、代替材料確保、生産性向上、人材育成、リスク分析、内部統制強化などの対応策を進める。

研究開発活動は、コア技術価値を高め、光学、医療・ライフサイエンス、機能、通信の重点事業分野の成長に向けた新たな価値創造を目的とする。当連結会計年度の研究開発費総額は160,246千円である。

4. 財務健全性

同社グループの財務状況は、current期において総資産9,299,013千円、純資産4,880,443千円である。現金及び現金同等物はprior1期1,386,339千円からcurrent期1,205,319千円へ減少する。有利子負債はprior1期1,755,265千円からcurrent期1,888,444千円へ増加する。

当連結会計年度の設備投資総額は1,041百万円であり、工業用ゴム事業に933百万円、医療・衛生用ゴム事業に103百万円を投じ、生産設備増強や省力化投資を実施する。

5. 株主還元

同社は、prior2期、prior1期、current期ともに年間配当20.0円を継続する。

6. 注目ポイント

同社グループは、独自のコア技術を基盤としたODMへのビジネスモデル転換と、光学、医療・ライフサイエンス、機能、通信の4つの重点事業分野における新製品開発・市場開拓を通じて、高付加価値化と持続的成長を目指す。新エネルギー自動車、医療、IoT、再生可能エネルギーといった成長市場のニーズに対応する製品群の開発は、将来の収益ドライバーとなる可能性を秘める。グローバルな生産・販売体制と、中期経営計画で掲げる「選択と集中」戦略の実行が、目標達成と企業価値向上に寄与するか注目される。外部環境リスクに対し、原価改善や価格転嫁交渉、生産性向上といった対応策が奏功するかが重要である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7N4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.3B 0.9倍 0.0% 925.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 7.6B 7.2B 7.2B
営業利益 2M 156M 185M
純利益 -236M 134M 203M
EPS -51.7 29.4 44.8
BPS 1,069.6 1,105.6 1,077.9

大株主

株主名持株比率
有限会社伊藤コーポレーション0.10%
朝日ラバー従業員持株会0.05%
佐藤 尚美0.05%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社0.05%
朝日ラバー共栄持株会0.05%
株式会社東邦銀行0.05%
株式会社武蔵野銀行0.04%
株式会社SBI証券0.03%
横山 林吉0.03%
第一生命保険株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-20晋文金属株式会社 6.54%+6.54%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-11-11TDNet配当・還元朝日ラバー自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに係る事項の決定690-0.14%
2025-10-20EDINET大量保有晋文金属株式会社大量保有 6.54%623+4.49%