Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

日本板硝子株式会社 (5202)

日本板硝子は建築用ガラス(売上高の43%)、自動車用ガラス(51%)、高機能ガラス(6%)を主軸にグローバル展開する。ガラスとその周辺技術に強みを持ち、断熱・遮熱ガラス、液体コーティング、ADAS・EV対応光学技術、高度なガラス曲げ技術、超薄板ガラス、高強度高弾性ガラス繊維など独自技術を開発する。太陽電池パネル用ガラスでは潜在的な競合他社に先んじる。建築用リノベーション、太陽電池パネル、ADAS・EV、高機能ガラス事業の拡大を成長ドライバーとし、脱コモディティ化を推進する。 [本社]東京都港区 [創業]1918年 [上場]1950年

1. 事業概要と競争優位性

日本板硝子株式会社は、建築用ガラス事業、自動車用ガラス事業、高機能ガラス事業を主として展開する。当連結会計年度における売上高構成比は、自動車用ガラス事業が51%、建築用ガラス事業が43%、高機能ガラス事業が6%を占める。子会社165社、持分法適用会社17社を擁し、日本を含むアジア、欧州、米州等、世界各国・地域で事業活動を行う。

当社グループは「ガラスとその周辺技術」に強みを持つ。建築用ガラス事業では、断熱ガラスやソーラーコントロール(遮熱)ガラスの改良、液体コーティング技術への投資、ゾル-ゲル法コーティングに関する豊富な経験を有する。太陽電池パネル用ガラス事業では、製造プロセスや顧客製品への組み込み技術改良により、潜在的な競合他社に先んじる。世界の多くの研究チームが当社グループのコーティングガラス製品を技術開発の基盤として使用する。自動車用ガラス事業では、高度な運転支援システム(ADAS)やEVの拡大に対応するため、ヘッドアップディスプレイや画像認識を可能にする高度な光学技術、スタイリッシュな形状や大型ルーフガラスに対応する高度なガラス曲げ技術を開発する。高機能ガラス事業では、ディスプレイ用薄板ガラス(UFF®)、プリンター向けレンズ、光ガイド、ガラス繊維製品などを展開し、高強度高弾性ガラス繊維(MAGNAVI®)やカメラ用高機能光学機能液などの新事業開発に成功する。特許権等の知的財産権を競争力の中核と位置付け、その保護と管理に努める。研究開発活動は日本、米国、欧州に拠点を持ち、顧客ニーズの把握、技術変化の先読み、選択的・重点的なリソース投入により、技術開発、商品化、事業化を効果的に実現する。デジタル分野ではシミュレーションツール、高度な工程管理ツール、機械学習・AIを活用する。当連結会計年度の設備投資額は628億円であり、大規模な設備投資と長年のノウハウ蓄積、グローバルサプライチェーンの構築が参入障壁となる。ビジネスモデルの質として、脱コモディティ製品化を推進し、高付加価値製品の売上増大に注力する。これらの製品は一般的な製品に比べて価格変動が小さく、経済状況悪化の影響を受けにくいと想定する。

2. 沿革ハイライト

1918年、日米板硝子株式会社として設立し、1931年に日本板硝子株式会社へ社名変更する。1950年に東京、大阪等の各証券取引所に株式上場。1965年には舞鶴工場に東洋初のフロート方式によるガラス製造設備を新設する。1971年にマレーシアに合弁会社を設立し本格的に海外進出を開始。1978年にはディスプレイ用途の超薄板ガラス(UFF®)の生産を開始する。2006年には英国ピルキントン社を完全子会社化し、グローバル展開を加速する。2011年に国際会計基準(IFRS)を早期適用し、ベトナムで太陽電池パネル用ガラス製造を開始する。2018年には創立100周年を迎え、新経営指針「Our Vision」を策定。2024年には新中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」を発表する。

3. 収益・成長

当社グループの成長ドライバーは、建築用ガラス事業における中長期的なリノベーション需要拡大と太陽電池パネル用ガラスの堅調な需要、自動車用ガラス事業における自動車生産台数の緩やかな改善とADAS・EV拡大対応、高機能ガラス事業における隣接市場での事業拡大と新技術の商業化である。脱炭素社会貢献のためガラスコーティング技術開発と設備へ集中的に投資する。高機能ガラス事業では半導体、データセンター、電池用途など3つのフォーカス領域で新事業構築を図る。当連結会計年度の研究開発費は99億円であり、Business Development、Decarbonization、Digital Transformationを戦略の柱として技術優位性の維持と新製品開発に注力する。

4. 財務健全性

当社グループの重要な課題は、収益性向上、キャッシュ創出力強化、有利子負債削減、自己資本比率向上といった財務基盤の改善である。中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」では、有利子負債の抜本的な削減と自己資本の増強を目指す。当連結会計年度末時点の有利子負債は332,996百万円、現金及び現金同等物は62,978百万円である。当連結会計年度における設備投資額は628億円に達する。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な記述はない。

6. 注目ポイント

当社グループは、欧州の景気減速や世界的なインフレに伴うコスト上昇、地政学上の問題(米中貿易戦争、関税、ロシア・ウクライナ、中東紛争、台湾情勢)、為替・金利変動といった外部環境リスクに直面する。売上高の90%以上が建築用ガラス事業及び自動車用ガラス事業に依存しており、建設、住宅、自動車産業の需要変動が業績に影響を及ぼす可能性がある。自動車産業におけるCASEの進展による産業構造変化への対応も課題である。他のガラスメーカーや代替素材メーカーとの競争、低コストメーカーの台頭、政府助成制度の差も競争リスクとなる。新技術開発の遅れや競合他社による先行開発、代替技術・製品の市場受容もリスク要因である。海外事業では、市場環境悪化やジョイント・ベンチャーパートナーとの方針相違による投資損失の可能性も存在する。有能な人材の確保、育成、リテンションも重要な課題である。中期経営計画「2030 Vision : Shift the Phase」における「Business Development」「Decarbonization」「Digital Transformation」「Diverse Talent」の4つの「D」戦略の進捗が今後の注目点となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W4Q7 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
68.2B 22.7倍 0.4倍 0.0% 479.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 850.0B
営業利益 36.0B 28.8B 31.0B
純利益 3.0B 4.4B 2.0B
EPS 21.1 44.5 0.6
BPS 1,065.8

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.16%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)0.03%
BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
MLI FOR CLIENT GENERAL OMNI NON COLLATERAL NON TREATY-PB (常任代理人 BOFA証券株式会社)0.02%
日本板硝子取引先持株会0.02%
J.P. MORGAN SECURITIES PLC (常任代理人 JPモルガン証券株式会社)0.02%
J.P. MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.01%
株式会社SBI証券0.01%
住友生命保険相互会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-04-06野村證券株式会社 5.84
2026-03-31ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社 9.07
2026-03-27有限会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズ 17.8
2026-02-06みずほ証券株式会社 0.01
2026-01-22みずほ証券株式会社 0.06
2026-01-09みずほ証券株式会社 0.01
2025-12-22野村證券株式会社 3.8
2025-12-05みずほ証券株式会社 0.05
2025-12-04野村證券株式会社 5.3
2025-11-10みずほ証券株式会社 0.06
2025-10-22みずほ証券株式会社 0.07
2025-10-07みずほ証券株式会社 0.02
2025-09-22みずほ証券株式会社 0.03
2025-07-07みずほ証券株式会社 0.01
2025-06-20みずほ証券株式会社 0.03
2024-06-05野村證券株式会社 4.0
2024-05-08野村證券株式会社 5.21
2024-04-18野村證券株式会社 5.52
2024-04-04野村證券株式会社 6.7
2024-02-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.42

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-04-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-31TDNetHolding change by ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ株式会社
2026-03-31TDNet(訂正)第三者割当による新株式発行、定款の一部変更、株式併合及び単元株式数の定めの廃止等についてのお
2026-03-27TDNetHolding change by 有限会社DBJコーポレート・メザニン・パートナーズ
2026-03-24TDNet新生NSGグループに向けた抜本的施策について
2026-03-24TDNet第三者割当による新株式発行、定款一部変更、株式併合及び単元株式数の定めの廃止、債務の株式化による資本
2026-03-24TDNetA種種類株主によるA種種類株式の普通株式を対価とする取得請求権の行使に関するお知らせ
2026-03-24TDNet執行役の報酬の自主返上について
2026-03-24TDNetreverse_split: 第三者割当による新株式発行、定款一部変更、株式併合及び単元株式数の定め
2026-03-23TDNet当社に関する報道について
2026-02-27TDNetA種種類株主によるA種種類株式の普通株式を対価とする取得請求権の行使に関するお知らせ
2026-02-06TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2026-01-22TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2026-01-09TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2026-01-05TDNetA種種類株主によるA種種類株式の普通株式を対価とする取得請求権の行使に関するお知らせ
2025-12-22TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-12-05TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2025-12-04TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-11-10TDNetHolding change by みずほ証券株式会社
2025-10-22TDNetHolding change by みずほ証券株式会社