Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ノバシステム株式会社 (5257)

ノバシステムは、システムインテグレーション(SI)を主力とし、特に金融・保険業界向けシステム開発がSI売上高の50.6%を占める。長年の実績で培った保険業界の「業務知識」と、要件定義から一貫した開発ノウハウを持つ人材が競争優位性となる。元請SI企業との強固なパートナーシップを基盤に継続的案件受注を図る。クラウドサービスはSaaS型でサブスクリプション収益を構築し、DX技術と提案型活動で開発領域を拡大する。 [本社]大阪府大阪市西区 [創業]1982年 [上場]2023年

1. 事業概要と競争優位性

ノバシステムは、ソフトウエア開発事業の単一セグメントで、システムインテグレーション(SI)とクラウドサービスを提供する。2024年12月期においてSIが事業全体の98.6%を占める。

SI事業は、生命保険会社、損害保険会社、銀行等の金融業界向け業務用情報処理システムの開発を中心とする。特に保険業界向けシステム開発は、2024年12月期におけるSI売上高の50.6%を占める主要事業領域である。

競争優位性(Moat)として、同社は既存顧客でのシステム開発実績を積み重ねることで、保険業界の「業務知識」(業界特性、事業環境、業務内容、必要となる許認可といった顧客業界に関する総合的な理解量)を蓄積し、同業界における優位性を確立する。この業務知識は、高品質なシステム実現や新たなシステム開発案件創出に繋がる基本要素であり、業界特化型戦略の強みとなる。要件定義からプログラム製造・テスト工程まで一貫したシステム開発ノウハウと、開発経験を通じて培った業務知識を持つ人材を保有する。

元請システムインテグレーション企業またはユーザー企業系列のシステム開発企業との契約が売上高の90%以上を占め、良好なパートナーシップ関係を継続的に築くことで安定的な受注基盤を構築する。特定顧客3社(日本アイ・ビー・エム株式会社、ニッセイ情報テクノロジー株式会社、SCSK株式会社)への売上依存度は2024年12月期で68.1%に達し、安定的な収益基盤を形成する。

クラウドサービス事業では、飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」、受付業務支援システム「アイウェルコ」、AI顔認証入退室管理システム「アイウェルコトール」をSaaS型で提供する。これらはサブスクリプション型で収益を構築し、新規導入設置料及び月額利用料により継続的収益を確保するビジネスモデルである。

2. 沿革ハイライト

1982年9月、大阪府大阪市東区(現中央区)にノバシステム株式会社を設立する。1985年4月、生命保険業界向けシステム開発事業を開始する。2010年12月、飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」の提供を開始する。2023年3月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場する。

3. 収益・成長

同社の経営戦略は、システム開発実績と業務知識を基盤とした既存開発領域における取引の拡大、DX技術及び提案型活動を基とした開発領域の新規拡大、クラウドサービスの推進の三本柱である。既存開発領域では継続的案件の受注と業務知識を基にした新規案件の受注、業界特化型戦略の推進を図る。DX技術を活用した提案型活動により、新たな開発領域の拡大を目指す。クラウドサービスはサブスクリプション型であり、新規受注の拡大と継続契約の維持により収益拡大を図る。

経営環境としては、デジタル社会形成基本法に基づく「デジタル社会の形成に関する重点計画」の策定により、行政サービスのデジタル化、産業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進され、フィンテック、AI、デジタルトランスフォーメーションといったトピックスが業界への追い風となる。

財務データでは、売上高は2024年12月期に6,461,829千円、前年度の5,422,716千円から増加する。営業利益も528,186千円、前年度の490,776千円から増加傾向を示す。純利益は394,676千円、前年度の342,235千円から増加する。

4. 財務健全性

2024年12月期末の総資産は3,730,478千円、純資産は2,233,984千円である。現金及び現金同等物は758,979千円を保有し、有利子負債は628,234千円である。有利子負債は前年度の894,070千円から減少する。営業キャッシュフローは253,242千円を計上し、事業活動による資金創出能力を持つ。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載がない。

6. 注目ポイント

同社の競争優位性は、金融・保険業界で培った深い「業務知識」と、上流工程から一貫対応可能な開発ノウハウを持つ人材である。これは高い参入障壁となる。元請SI企業との強固なパートナーシップと、クラウドサービスのサブスクリプション型収益モデルが安定的な収益基盤を形成する。

成長ドライバーは、デジタル社会形成の国家戦略とDX・AI・フィンテックといった技術トレンドによるシステム開発需要の喚起である。同社はDX人材育成と提案型活動で新たな開発領域を開拓する。

リスクとして、特定顧客3社への売上依存度が高い点が挙げられる。技術革新や競合他社との価格競争への対応も課題である。不採算プロジェクト発生リスクに対し、「プロジェクトリスク管理グループ」を発足させ、リスク管理機能の強化を図る。人材の確保・育成も重要な課題である。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VHTS | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.6B 8.1倍 1.4倍 4.1% 2,560.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.7B 7.5B 6.7B
営業利益 121M 617M 325M
純利益 69M 442M 234M
EPS 49.8 315.4 167.7
BPS 1,822.4

大株主

株主名持株比率
芳山 政安0.34%
ノバシステム従業員持株会0.09%
株式会社SBI証券0.04%
河 鳳基0.03%
ML INTL EQUITY DERIVATIVES (常任代理人 BofA証券株式会社)0.02%
林 潤0.02%
平山 貞美0.01%
川上 秀樹0.01%
成田 由奈0.01%
西山 仁徳0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-16芳山 政安 33.78
2024-11-25芳山 政安 33.65
2023-07-14芳山 政安 33.65
2023-04-05芳山 政安 34.96

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-06-19TDNet指名委員会の設置に関するお知らせ
2025-05-16TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ
2025-05-16TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ
2025-05-16TDNetHolding change by 芳山 政安
2025-05-02TDNetearnings: 2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)(監査法人による期中
2025-05-02TDNet2025年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)(監査法人による期中レビューの完了)
2025-04-17TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ
2025-04-17TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ
2024-11-25TDNetHolding change by 芳山 政安
2023-07-14TDNetHolding change by 芳山 政安
2023-04-05TDNetHolding change by 芳山 政安