Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

三谷セキサン株式会社 (5273)

三谷セキサンは、コンクリートパイル、ポール、環境製品、砂利の製造販売及び消波ブロック型枠賃貸を主力とする。独自の製品・新技術開発に注力し、高品質コンクリート、施工技術、施工管理技術の研究を推進する。ニーディング工法や高強度パイルの認定・評定取得、多数の特許申請で技術的優位性を確立する。大規模な設備投資と許認可、ノウハウ蓄積が参入障壁となる。情報関連、環境衛生、ホテル、不動産賃貸、太陽光発電も手掛ける。 [本社]福井市 [創業]1946年 [上場]1963年

1. 事業概要と競争優位性

三谷セキサンは、コンクリート二次製品関連事業を主力とする。コンクリートパイル、ポール、環境製品、砂利の製造販売、消波ブロック型枠賃貸、技術提供収入を行う。情報関連事業(情報システム構築、ハード・ソフトウエア販売)や、環境衛生、施設管理、ホテル運営、不動産賃貸、太陽光発電を含むその他事業も展開する。

競争優位性は、独自の製品・新技術開発による技術的優位性にある。高品質コンクリート、施工技術、施工管理技術の研究を推進し、他社との差別化を図る。ニーディング工法(1980年)、SUPERニーディング工法(2000年)は建設大臣認定を取得する。105N/㎡、123N/㎡超高強度コンクリートパイルの評定を取得する。多数の特許申請により技術的優位性を確保する。ISO9001取得により品質マネジメントシステムを構築する。顧客の高度なニーズに対応する製品、工法、施工技術が必要であり、工事の受注から完成までに一定期間を要するため、顧客との長期的な関係性を構築する。

参入障壁としては、コンクリート二次製品関連事業への大規模な設備投資(当連結会計年度4,080百万円)、長年のノウハウ蓄積、建設業許可等の法的許認可が挙げられる。主力のパイル部門は、製品販売と請負工事を単一の履行義務とし、一定期間にわたり収益を認識するビジネスモデルを構築する。

2. 沿革ハイライト

同社は1946年2月26日に登記上の創業を迎える。1956年9月北陸石産工業株式会社として設立し、砂利生産販売を開始する。1963年2月コンクリートパイル生産を開始し、同年6月大阪証券取引所市場第二部に上場する。

1960年代から1980年代にかけ、全国的な生産・販売体制を構築し、ボウリング場、ホテル、オフィスビル貸室事業を開始し多角化を進める。1980年にニーディング工法、2000年にはSUPERニーディング工法の建設大臣認定を取得する。1983年に三谷セキサン株式会社へ商号変更した。

1990年代以降はM&Aを積極的に活用し、セキサンピーシー、東北セキサン、福井システムズ、ゲイトウェイ・コンピュータなどを子会社化し、事業領域と地域展開を拡大する。2013年東京証券取引所市場第一部銘柄に指定されるが、2022年4月にスタンダード市場へ移行した。

3. 収益・成長

当連結会計年度(2025年3月期)の売上高は87,765百万円、営業利益は13,892百万円、純利益は10,175百万円を計上する。

成長ドライバーは、顧客ニーズに対応した新製品・新技術の開発推進である。研究開発費は当連結会計年度で544百万円を投じ、コンクリート二次製品関連事業セグメントで基礎研究分野と国土保全開発分野に取り組む。M&A戦略により事業領域と地域展開を強化してきた。

経営環境は、景気回復期待と不透明感が混在する。海外景気下振れリスク、物価上昇、地政学リスク、金融資本市場の変動、価格競争激化、原材料価格高止まりが課題となる。主力製品であるコンクリートパイル業界の出荷量は前期比で6%減少した。

4. 財務健全性

当連結会計年度(2025年3月期)の総資産は125,234百万円、純資産は90,542百万円であり、自己資本比率は約72.3%と高い。現金及び現金同等物は42,819百万円を保有し、有利子負債は186百万円と極めて低い。強固な財務基盤を示す。キャッシュ・フロー経営を重視し、財務体質の強化を図る。設備投資は当連結会計年度で総額5,204百万円を実施し、生産合理化、品質向上、需要変化への対応を重点的に行う。

5. 株主還元

当連結会計年度(2025年3月期)の年間配当は141.0円である。EPSは561.44円、BPSは4989.87円を計上する。

6. 注目ポイント

建設業界の基礎支持力提供メーカーとして、長年の技術蓄積と継続的な研究開発投資により、高強度コンクリートパイルや独自の工法で技術的優位性を確立する点が強みである。大規模な設備投資と許認可、ノウハウ蓄積は高い参入障壁を形成する。全国に広がる生産・営業拠点とM&A戦略は、事業基盤の安定性と成長機会を創出する。財務体質は極めて健全であり、豊富な現金と低い有利子負債は、将来の投資や株主還元余力を示唆する。

一方で、主力製品の需要減少、価格競争激化、原材料価格高止まりといった外部環境リスクへの対応が課題となる。新製品・新技術開発による差別化とコスト管理の徹底が、今後の収益性を左右する重要な要素となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0AY | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
148.4B 12.6倍 1.4倍 0.0% 7,070.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 87.8B 83.1B 86.1B
営業利益 13.9B 12.1B 10.0B
純利益 10.2B 9.3B 8.2B
EPS 561.4 504.5 445.7
BPS 4,989.9 4,535.1 3,801.0

大株主

株主名持株比率
一般財団法人三谷市民文化振興財団0.12%
三谷商事株式会社0.10%
一般財団法人三谷進一育英会0.08%
UBE三菱セメント株式会社0.06%
住友大阪セメント株式会社0.06%
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (PRINCIPAL ALL SECTOR SUBPORTFOLIO) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.05%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.05%
三谷宏治0.04%
三谷滋子0.03%
敦賀セメント株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-07FMR LLC 6.39%+1.13%
2022-05-20FMR LLC 5.26%(1.12%)
2021-11-22FMR LLC 6.38%(1.82%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-11TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得結果および取得終了に関するお知らせ7,910+4.17%
2025-12-01TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得状況に関するお知らせ8,240-1.70%
2025-10-02TDNetその他三谷セキサン連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ8,480+1.65%
2025-10-01TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得状況に関するお知らせ8,570-1.05%
2025-09-26TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得状況に関するお知らせ8,820-0.91%
2025-08-04TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得状況に関するお知らせ8,560+1.40%
2025-06-19TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果に関するお知らせ7,740-0.39%
2025-06-18TDNet配当・還元三谷セキサン自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3) による自己株式買付に関するお知らせ7,580+2.11%
2025-04-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.39%5,300+6.04%
2022-05-20EDINET大量保有FMR LLC大量保有 5.26%
2021-11-22EDINET大量保有FMR LLC大量保有 6.38%