日本興業株式会社は、当社および子会社3社で構成され、プレキャストコンクリート製品の製造・販売、輸送、工事請負を行う。事業は土木資材、景観資材、エクステリアの3セグメントに区分する。土木資材事業は公共事業向けボックスカルバート、ヒューム管、L型擁壁などを製造・販売する。景観資材事業はパブリックスペース向けコンクリート舗装材、擬木、擬石などを製造・販売する。エクステリア事業は民間住宅向けガーデン製品、積みブロックなどを製造・販売する。子会社は法面保護工事業、製品の全国販売、運送手配、型枠製作、鉄筋加工品製造・販売を担う。積水樹脂株式会社と企業提携基本契約を締結する。
競争優位性は、同業他社が地域や事業を限定する中で、3事業を全国展開することで実現する幅広い品揃えと豊富なソリューションにある。役所や建設コンサルタントへの提案営業を軸とした特注対応力、オリジナルカスタマイズ技術を駆使した高付加価値製品・工法開発力が強みとなる。知的財産権の確立を進め、産官学との連携も推進する。これらの要素は、新規参入者にとって大規模な設備投資、ノウハウ蓄積、全国的なネットワーク構築、顧客関係構築を要するため、高い参入障壁を形成する。
当社は1956年8月に香川ブロック工業株式会社として設立され、空洞コンクリートブロックの製造販売を開始した。1969年4月に日本興業株式会社へ商号変更する。1993年2月に店頭売買銘柄として登録され、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場、2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。事業拡大では、1997年4月に積水樹脂株式会社と企業提携基本契約を締結し、M&Aや営業譲受を通じて工場新設や事業領域の拡大を図る。2023年1月には葉月工業株式会社を連結子会社化、2024年2月には完全子会社化する。
当社グループの成長ドライバーは、国の「国土強靭化」やインフラ老朽化対策、建設現場の省力化・生産性向上ニーズに対応するプレキャストコンクリート製品の重要性増大にある。当社はプレキャストコンクリートのメリットを訴求し、地域の需要や特性に応じた提案を推し進める。オリジナルカスタマイズ技術を駆使した高付加価値製品・工法の開発と拡販に注力し、シェアおよび収益の拡大を目指す。デジタル技術を駆使した特注物件への対応力強化や、グリーンインフラ、カーボンニュートラルに貢献する素材・製品の開発を進める。エリア戦略として、関東地区での販売拡大や、連結子会社化した葉月工業株式会社を起点とした九州地区での事業展開を推進する。公共事業の動向による影響を軽減するため、民間需要の開拓にも注力する。
研究開発活動では、道路安全対策、都市環境改善、エクステリア新規市場開拓をテーマとする。港湾・空港施設向け製品、環境調和型人工藻場礁、雨水貯留・浸透機能を持つ側溝「アクアゲッター®」浸透型、防災関連製品、ペット関連製品「わんGOO」シリーズなどを開発する。
経営環境としては、原材料価格やエネルギーコストの高騰、工事発注の遅延や需要の減退が懸念される。これに対し、生産部門を始めとするあらゆる部門での管理強化と効率化によるコスト低減、および販売価格の適正化を推し進めることで利益創出を図る。老朽化した生産設備の計画的な更新も実施する。
2025年3月期末の総資産は16,209,490千円、純資産は7,913,472千円となる。現金及び現金同等物は1,467,297千円を保有する。有利子負債は2025年3月期末で3,662,461千円、2024年3月期末で3,693,015千円と推移する。当連結会計年度の設備投資は585百万円を実施した。
当社グループは、ROEおよびPBRの向上に注力する。株主還元については、成長投資や財務の健全性を維持しつつ、目標配当性向35%、目標総還元性向50%を設定し、安定的かつ継続的な配当を図る方針を示す。直近3期の年間配当は、2023年3月期25円、2024年3月期30円、2025年3月期40円と推移する。IRの拡充とガバナンス強化も進める。
当社グループは、公共事業向けプレキャストコンクリート製品を主力とし、国の「国土強靭化」やインフラ老朽化対策、建設現場の省力化といった中長期的な需要を背景に事業を展開する。全国展開と幅広い品揃え、特注対応力、オリジナルカスタマイズ技術による高付加価値製品開発は、同業他社に対する競争優位性を確立する。今後は、デジタル技術を活用した製品モデル提案、グリーンインフラやカーボンニュートラルに貢献する製品開発、関東・九州地区でのエリア戦略、民間需要の開拓を通じて、持続的な成長を目指す。サステナビリティへの取り組みとして、2040年までのカーボンニュートラル実現に向けた脱炭素製品の開発・生産・販売、再生可能エネルギーの採用、ブルーカーボンへの取組みを推進する。一方で、原材料価格やエネルギーコストの高騰、公共投資の動向、大規模自然災害、人材確保などのリスク要因への対応が経営課題となる。人的資本の活性化も持続的成長に不可欠と認識し、教育・研修の充実や健康経営への取組み強化を通じてウェルビーイングの実現を目指す。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 4.1B | 9.9倍 | 0.5倍 | 0.0% | 1,337.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14.7B | 13.7B | 11.3B |
| 営業利益 | 595M | 414M | 281M |
| 純利益 | 394M | 295M | 199M |
| EPS | 135.7 | 101.9 | 68.6 |
| BPS | 2,725.4 | 2,645.7 | 2,522.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 積水樹脂株式会社 | 0.24% |
| ニッコー共栄会 | 0.11% |
| ニッコー持株会 | 0.05% |
| UBE三菱セメント株式会社 | 0.04% |
| 株式会社伊予銀行 (常任代理人) 株式会社日本カストディ銀行 | 0.03% |
| アサノ産業株式会社 | 0.02% |
| 中 山 盛 雄 | 0.02% |
| 株式会社香川銀行 | 0.02% |
| 株式会社商工組合中央金庫 | 0.01% |
| 住友生命保険相互会社 (常任代理人) 株式会社日本カストディ銀行 | 0.01% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-28 | TDNet | 決算 | 日本興業 | 2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結) | 1,518 | -5.14% |
| 2025-10-28 | TDNet | 決算 | 日本興業 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結) | 1,435 | -4.88% |
| 2025-10-28 | TDNet | 業績修正 | 日本興業 | 2026年3月期第2四半期(中間期)連結業績予想と実績との差異に関するお知らせ | 1,435 | -4.88% |
| 2025-09-08 | TDNet | その他 | 日本興業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ | 1,550 | -4.84% |
| 2025-08-22 | TDNet | その他 | 日本興業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ | 1,294 | +1.55% |
| 2025-07-25 | TDNet | 決算 | 日本興業 | 2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結) | 1,397 | -2.79% |
| 2025-07-08 | TDNet | その他 | 日本興業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の払込完了に関するお知らせ | 1,259 | +0.16% |
| 2025-06-20 | TDNet | その他 | 日本興業 | 譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ | 1,184 | +8.11% |