Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ヤマウホールディングス株式会社 (5284)

ヤマウホールディングスは、コンクリート製品製造・販売を主軸に、水門・堰の製造・施工・保守、地質調査・コンサルタント、情報機器販売・保守、構造物点検・補修、橋梁伸縮装置製造・販売・設置工事、不動産事業を展開する。主要市場は九州で公共事業依存度が高い。コスト縮減、プレキャスト化、長寿命・高耐久、防災減災・環境対応製品、締め固め不要コンクリート等の技術開発力とM&Aによる事業多角化が競争優位性となる。防災・減災、国土強靭化予算を成長ドライバーとし、民間分野参入や新収益柱創出を図る。 [本社]福岡県福岡市中央区 [創業]1968年 [上場]1995年

1. 事業概要と競争優位性

ヤマウホールディングスグループは、コンクリート製品製造・販売を主軸に、水門・堰の製造及び施工並びに保守、地質調査・コンサルタント業務及び土木工事、情報機器の販売及び保守、コンクリート構造物の点検・調査、補修工事、橋梁・高架道路用伸縮装置の製造・販売・設置工事、不動産賃貸事業を展開する。主要市場は九州であり、公共事業への依存度が高い。

競争優位性(Moat)として、研究開発による技術力強化を推進する。コンクリート製品事業では、コスト縮減を目指した製品開発、プレキャスト化による省人・省力化、長寿命・高耐久、施工性・安全性に配慮した製品開発に取り組む。防災減災・環境等の社会ニーズに沿った防災関連製品や温室効果ガス排出削減製品の開発、締め固め不要コンクリートの製造技術開発も行う。橋梁・高架道路用伸縮装置の改良も進める。M&Aを通じた事業領域の多角化とノウハウ獲得により、事業基盤を強化する。水門・堰の保守、情報機器保守、構造物点検・補修、不動産賃貸事業は、ストック型収益の要素を持つ。

参入障壁として、製造設備の新設及び更新に継続的な設備投資を実施する。当連結会計年度の設備投資総額は866百万円であり、特にコンクリート製品製造・販売事業に777百万円を投じる。長年の事業活動で培われた技術・製造ノウハウの蓄積も参入障壁となる。一般建設業の大臣許可も取得する。主要市場である九州圏内は過剰供給構造下にあると認識しており、過当競争による受注量減少や販売単価下落のリスクを抱える。

2. 沿革ハイライト

1968年2月にコンクリート二次製品の製造を開始し、1974年9月に㈱ヤマウへ商号変更する。1995年10月に日本証券業協会に店頭登録、2004年12月にジャスダック証券取引所に上場する。2003年5月には事業再構築の一環として本州事業より全面撤退する。2008年以降、M&Aを活発化させ事業領域を多角化する。2021年4月には持株会社体制へ移行し、ヤマウホールディングス㈱に商号変更、新設分割により㈱ヤマウを設立する。本社を福岡県福岡市中央区へ移転する。2022年4月には東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。直近では2024年4月に㈱ヤマウが㈱リペアエンジを吸収合併する。

3. 収益・成長

成長ドライバーとして、国が進める防災・減災、国土強靭化のための予算が主要市場である九州の公共投資を支える。中・長期的には公共投資の縮減が予想されるため、民間分野への参入や新たな収益の柱創出を課題とし、研究開発やM&A戦略を通じて事業拡大を図る。

中期経営計画「Plan C³」(2024年4月~2027年3月)では、「変革と創造への挑戦」を基本方針とし、グループの構造改革、重点注力分野の深耕、新たな成長機会獲得を目指す。2027年3月期の数値目標として、連結売上高220億円、連結営業利益27億円(営業利益率12.5%)、ROIC10%以上を設定する。

直近の業績は堅調に推移する。2025年3月期の連結売上高は228億37百万円、連結営業利益は35億65百万円を計上し、前連結会計年度からそれぞれ増加する。EPSは2025年3月期に393.61円を記録し、前連結会計年度から伸長する。営業利益率は前連結会計年度の13.08%から当連結会計年度の15.61%へ改善する。

4. 財務健全性

財務状態は健全性を維持する。現金及び現金同等物は2025年3月期に52億38百万円へ増加する。有利子負債は2025年3月期に34億18百万円を計上する。総資産238億58百万円に対し、純資産は123億72百万円であり、自己資本比率は約51.9%と高い水準を維持する。企業結合により生じたのれん及び顧客関連資産、関係会社株式の減損リスクが存在する。

5. 株主還元

株主還元については、安定的な配当を継続し、増配傾向にある。年間配当は2023年3月期の65.0円から2025年3月期には119.0円へ増加する。

6. 注目ポイント

ヤマウホールディングスは、公共事業依存からの脱却と民間分野への事業拡大を重要な課題と位置付ける。防災・減災、国土強靭化といった社会ニーズに対応する製品・技術開発の進捗、特にプレキャスト化や締め固め不要コンクリート等の技術革新が競争力強化に繋がるか注目される。M&Aを通じた事業ポートフォリオの最適化と成長戦略、及び中期経営計画「Plan C³」における構造改革と新たな収益柱創出の具体化が今後の成長を左右する。九州圏内の過当競争環境下で、いかに収益性維持・向上を図るかが焦点となる。季節的変動、資材価格変動、情報セキュリティ、自然災害、のれん及び関係会社株式の減損といったリスク要因への対応も重要となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W5Q9 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
14.9B 6.0倍 1.2倍 0.1% 2,364.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 22.8B 19.7B 18.5B
営業利益 3.6B 2.6B 2.0B
純利益 2.4B 1.7B 1.3B
EPS 393.6 283.9 216.4
BPS 2,019.7 1,728.7 1,478.3

大株主

株主名持株比率
福岡商事株式会社0.14%
株式会社麻生0.07%
株式会社トクヤマ0.07%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.05%
株式会社福岡銀行0.04%
株式会社鹿児島銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
元村 寿吉0.03%
株式会社西日本シティ銀行0.03%
株式会社佐賀銀行0.02%
リックス株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-08-31平松 裕将 4.93%(1.10%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet不祥事・訂正ヤマウHD弊社連結子会社の従業員による不正行為に関するお知らせ
2026-02-06TDNet決算ヤマウHD2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,475-1.74%
2025-11-05TDNet決算ヤマウHD2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)2,461-5.85%
2025-09-12TDNet配当・還元ヤマウHD自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ2,572-2.45%
2025-08-29TDNet配当・還元ヤマウHD自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ2,409+4.65%
2025-08-01TDNet決算ヤマウHD2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,180-2.43%
2025-06-26TDNet人事ヤマウHD役員人事に関するお知らせ2,054-0.44%
2025-06-25TDNet決算ヤマウHD「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について2,041+0.64%
2023-08-31EDINET大量保有平松 裕将大量保有 4.93%