Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社イトーヨーギョー (5287)

株式会社イトーヨーギョーは、バイコン製法による高強度・CO2抑制型コンクリート二次製品の製造・販売を主力とする。道路関連製品「ライン導水ブロック」やノンポイント汚染対策「ヒュームセプター」等で技術的優位性を確立し、複数回「注目技術賞」を受賞する。インフラ老朽化対策、無電柱化、環境・再生可能エネルギー関連製品開発を強化し、公共事業に加え民間市場への参入を推進する。不動産賃貸も手掛け、高付加価値製品で「小さくて強い会社」を目指す。 [本社]大阪府大阪市 [創業]1950年 [上場]1999年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社イトーヨーギョーは、コンクリート関連事業、建築設備機器関連事業、不動産関連事業の三つのセグメントを展開する。

主力であるコンクリート関連事業では、省エネルギーかつ環境にやさしい「バイコン製法」によるコンクリート二次製品を製造・販売する。この製法は高強度な製品を効率よく製造し、CO2排出量を抑制する特徴を持つ。主要製品は道路関連製品、バイコンパイプ、バイコンマンホール、ゴムジョイント、環境関連製品等である。

同社は「高品質」「高価値」を旨とし、他社にない製商品の創造と提供を通して、売上規模は小さくとも利益率の高い「小さくて強い会社」を目指す。技術的優位性として、路肩コンクリートエプロンを不要にする「ライン導水ブロックF型」及び「V型」は交通安全対策で実績を伸ばし、2005年に「注目技術賞」を受賞した。ノンポイント汚染対策製品「ヒュームセプター」も高速道路や民間企業での採用が拡大し、2009年に「注目技術賞」を受賞する。これらの製品開発力と実績は、同社の競争優位性を示す。

近年は、マイクロプラスチック対策の「MP2フィルター」、グリーンインフラ技術の「レインガーデンシステム」、路面発電が可能な「路面ソーラー」や「ソーラー縁石システム」、非常用充電スポット「ソナエナジー」といった環境・再生可能エネルギー関連製品の研究開発を強化する。これらは国の「安全・安心なまちづくり」や「環境にやさしい国づくり」といった政策的ニーズに合致し、インフラ老朽化対策、無電柱化、局地的な豪雨対策、再生可能エネルギー活用といった成長ドライバーに対応する。

建築設備機器関連事業では、空調設備を中心とする建築設備関連機器の販売・施工・メンテナンスを行う。不動産関連事業では、自社所有の賃貸用マンション等の賃貸を行い、安定的なストック型収益源を確保する。公共事業への依存度が高いものの、民間企業への積極的参入と高付加価値製品の開発により、市場縮小リスクへの対応を図る。

2. 沿革ハイライト

1950年12月に株式会社伊藤商店として建築資材販売を目的に設立する。1966年4月に株式会社イトーヨーギョーへ商号変更した。1967年9月にはデンマークよりバイコン成型機を導入し、バイコン製品の製造・販売を開始、現在の主力事業の基盤を築く。1990年4月には加西工場と岡山工場が日本下水道協会のバイコンマンホール認定工場となり、製品の信頼性を確立した。1999年1月には大阪証券取引所市場第二部に上場し、2013年7月には東京証券取引所市場第二部に上場、2022年4月には東証スタンダード市場へ移行した。2024年6月には名古屋証券取引所メイン市場にも上場する。

3. 収益・成長

同社は公共事業の動向に大きく影響を受ける事業構造を持つが、高付加価値製品・商品の販売により収益確保に努める。中期ビジョン「自ら需要をつくれる企業」の実現に向け、公共事業だけでなく民間市場への積極的な参入を進める。インフラ老朽化対策、無電柱化、交通安全対策、局地的な豪雨対策、再生可能エネルギー活用といった社会課題解決に資する製品開発を成長ドライバーとする。研究開発活動では、マイクロプラスチック対策や気候変動対策といった環境関連製品に注力し、新たな市場ニーズの開拓を図る。

2025年3月期(current)の売上高は3,402,549千円、営業利益は201,647千円、純利益は349,034千円を計上する。EPSは118.67円である。

4. 財務健全性

2025年3月期(current)の総資産は5,859,705千円、純資産は3,696,307千円である。自己資本比率は約63.08%と高く、財務基盤は安定している。有利子負債は985,982千円であり、現金及び現金同等物は830,450千円を保有する。営業キャッシュフローは524,624千円と潤沢であり、事業活動による資金創出能力は高い。設備投資は61百万円と抑制的である。

5. 株主還元

2025年3月期(current)の年間配当金は20.0円である。EPSが118.67円であることから、配当性向は約16.85%となる。

6. 注目ポイント

同社の注目ポイントは、公共事業への依存度を低減しつつ、高付加価値な環境・再生可能エネルギー関連製品を軸に民間市場での成長を追求する戦略である。バイコン製法という独自の技術基盤と、長年の実績で培ったノウハウを活かし、インフラ老朽化や気候変動といった社会課題に対応するソリューションを提供することで、持続可能な収益モデルの確立を目指す。特に、マイクロプラスチック捕捉に特化した「MP2フィルター」や、道路インフラを活用した「ソーラー縁石システム」などは、将来の市場拡大が期待されるニッチ分野での競争優位性を構築する可能性を秘める。「自ら需要をつくれる企業」という中期ビジョンを掲げ、既存製品の進化と新たなビジネスモデルの構築に挑戦する姿勢は、長期的な成長ドライバーとなり得る。為替リスクやセメント価格変動リスクも継続的な課題となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W417 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.2B 13.2倍 0.7倍 2.2% 899.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.0B 3.9B 3.6B
営業利益 270M 336M 270M
純利益 200M 320M 245M
EPS 67.8 108.8 83.2
BPS 1,351.8

大株主

株主名持株比率
畑 中 千 弘0.20%
畑 中 浩太郎0.11%
畑 中 雄 介0.11%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)0.08%
畑 中 浩0.02%
株式会社SBI証券0.01%
楽天証券株式会社0.01%
鈴 木 啓 介0.01%
畑 中 真0.01%
野村證券株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-25畑中 浩太郎 10.37
2026-03-25畑中 浩太郎 9.25
2026-03-04畑中 千弘 1.0
2026-03-04畑中 浩太郎 1.0
2024-03-25畑中 千弘 18.51
2024-03-15畑中 千弘 18.51
2022-03-02畑中 千弘 20.33
2022-03-02畑中 浩太郎 9.25
2022-03-02畑中 雄介 9.25
2021-12-10伊藤 泰博 1.88
2021-12-01伊藤 泰博 5.17
2021-08-27伊藤 泰博 5.17
2021-07-14伊藤 泰博 9.94

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-25TDNetHolding change by 畑中 浩太郎
2026-03-25TDNetHolding change by 畑中 浩太郎
2026-03-04TDNetHolding change by 畑中 千弘
2026-03-04TDNetHolding change by 畑中 浩太郎
2025-10-30TDNet(開示事項の経過)固定資産の譲渡完了及び特別利益の計上に関するお知らせ
2025-08-29TDNet(開示事項の変更)固定資産の譲渡に関するお知らせ
2025-07-29TDNet従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一部失権に関するお知
2025-07-29TDNetbuyback: 従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分の払込完了及び一
2025-05-23TDNet代表取締役及び役員の異動に関するお知らせ
2025-04-25TDNet配当予想の修正(創業75周年記念配当)に関するお知らせ
2025-04-25TDNetdividend: 配当予想の修正(創業75周年記念配当)に関するお知らせ
2025-04-15TDNet従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-04-15TDNetbuyback: 従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブとしての自己株式の処分に関するお知らせ
2024-03-25TDNetHolding change by 畑中 千弘
2024-03-15TDNetHolding change by 畑中 千弘
2022-03-02TDNetHolding change by 畑中 雄介
2022-03-02TDNetHolding change by 畑中 千弘
2022-03-02TDNetHolding change by 畑中 浩太郎
2021-12-10TDNetHolding change by 伊藤 泰博
2021-12-01TDNetHolding change by 伊藤 泰博