Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

アジアパイルホールディングス株式会社 (5288)

アジアパイルホールディングスは、持株会社体制で国内外の基礎工事関連事業を営む。国内唯一の総合基礎建設会社として、コンクリート杭、鋼管杭、場所打ち杭の製造・施工・販売を行う。業界屈指の設計・施工部門、独自の施工マニュアル、永年蓄積された高度な技術力、国土交通大臣認定工法が競争優位性。製品・工法開発の多大な時間とコストが参入障壁。アセアン市場へM&Aと技術力で差別化し、大径・大規模工事シフトと新分野開拓で全杭種トップシェアを目指す。 [本社]東京都中央区日本橋浜町 [創業]2005年 [上場]2005年

1. 事業概要と競争優位性

アジアパイルホールディングスは、持株会社体制の下、当社、子会社22社、関連会社7社により構成され、国内外で基礎工事関連事業を営む。国内事業では、子会社ジャパンパイル株式会社がコンクリート杭、鋼管杭、場所打ち杭の製造・施工・販売を行う。同社は国内唯一の総合基礎建設会社であり、業界屈指の設計部門と施工部門を擁し、多種多様なニーズに応じた最適な設計提案と独自の施工マニュアルに基づく高品質の施工を実施する。海外事業はアセアン地域が中心で、ベトナムのPhan Vu Investment Corporation等が基礎工事を請け負い、コンクリート杭の製造・施工・販売を行う。ミャンマーではVJP Co., Ltd.がコンクリート杭の製造・販売を行う。海外においては、現地パートナー企業の生産能力や営業力、日本で培ってきた建設基礎の高度な技術力を活かして他社との差別化を図る。

競争優位性(Moat)は、永年にわたり蓄積された技術やノウハウ、優秀な技術者の育成、杭材及び杭施工法の開発力にある。国土交通大臣認定工法として「Hyper-MEGA工法」「BASIC工法」「MAGNUM-BASIC工法」「MAGNUM工法」「Smart-MAGNUM工法」「JP-Pile工法」等多数を取得する。これらの製品・工法開発や公的な評定取得、国土交通省の認定取得には多くの時間とコストが必要とされ、高い参入障壁となる。知的財産(特許権、商標権、意匠権等)の調査と出願(当連結会計年度3件)を行い、既存特許の管理にも取り組む。コンクリートパイル業界は大手企業による再編と寡占化が進む状況にあり、当社グループは業界大手企業として主導的な役割を果たす方針である。市場シェアについては、中期経営計画「新5か年計画」において「全杭種でのトップシェア実現」を目標に掲げる。ビジネスモデルは、基礎工事の請負、コンクリート杭・鋼管杭・場所打ち杭の製造・施工・販売を主軸とする。

2. 沿革ハイライト

2005年4月、株式会社ジオトップと大同コンクリート工業株式会社の共同株式移転により当社を設立し、大阪証券取引所市場第二部に上場する。2010年7月にはベトナムのPhan Vu Investment Corporationと資本提携を開始し、2013年12月には子会社化するなど、アセアン市場への進出を加速する。2015年10月、持株会社体制へ移行し、アジアパイルホールディングス株式会社に商号変更する。同時に当社が営む事業を100%子会社であるジャパンパイル株式会社に承継させる。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

中期経営計画「新5か年計画」(2024年4月~2029年3月)において、「基礎建設業界を代表し、高い専門性を有するリーディングカンパニー」を目指す。成長ドライバーは、アセアン市場への積極的な事業展開である。M&Aや共同出資を通じてグループ拡大策を検討し、成長著しいアセアン地域での基礎建設関連事業を推進する。国内事業では、大径・大規模工事へのシフト、ビジネス変革による最適かつ最短ルートの効率化を進め、マンパワー余力を創出することで既存事業の競争力を強化する。全杭種でのトップシェア実現や新分野マーケット開拓に向けた体制整備を図る。国内での技術革新を進めると同時に、海外市場開拓に向けグループ全体の技術力向上に努める。サステナビリティ戦略として、気候変動への取組、働きやすい職場の実現、ガバナンス体制の一層の充実を推進し、持続的に成長できる経営基盤の構築を図る。

設備投資は、当連結会計年度に総額4,122百万円を実施する。主な内訳はジャパンパイル株式会社茨城工場における大径・高強度杭の生産能力増強投資、コンクリートパイル製造用設備、型枠、杭打機及び付属設備である。研究開発活動は、子会社ジャパンパイル株式会社の技術部門が中心。当連結会計年度の研究開発費は280百万円(国内事業262百万円、海外事業18百万円)である。主力工法「Smart-MAGNUM工法」の高支持力性能向上、独自工法である小径鋼管杭新工法「JP-Pile工法」の開発と水平展開、地中熱利用杭工法「地熱トルネード工法」の普及活動、基礎杭に関する共同研究や委員会活動を行う。

4. 財務健全性

当社グループは、連結経営指標として営業利益、自己資本当期純利益率(ROE)を重視する。2025年3月期(current)の総資産は97,395百万円、純資産は49,314百万円である。現金及び現金同等物は19,698百万円、有利子負債は17,078百万円である。

5. 株主還元

年間配当は、2025年3月期(current)で45.0円、2024年3月期(prior1)で40.0円、2023年3月期(prior2)で30.0円と推移する。

6. 注目ポイント

国内唯一の総合基礎建設会社としての地位と、国土交通大臣認定工法に裏打ちされた技術的優位性が競争優位性の中核をなす。製品・工法開発に要する多大な時間とコスト、建設業法等の法的規制が参入障壁となる。成長著しいアセアン地域でのM&Aを通じた積極的な事業展開は、国内市場の成熟化に対する成長ドライバーとなる。国内事業における大径・大規模工事へのシフトや新分野開拓、効率化による競争力強化といった事業戦略は、将来の収益性向上に寄与する可能性がある。業界の寡占化が進む中、大手企業として主導的な役割を果たす方針を掲げるが、価格競争激化のリスクも存在する。原材料等の市況変動、建設投資の動向、海外事業における政治・経済状況の変化や外国通貨レートの変動、法的規制の改廃、自然災害等が事業リスクとして認識される。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W5W9 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
60.9B 7.9倍 1.2倍 4.4% 1,600.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 120.0B 116.0B 115.0B
営業利益 11.2B 10.9B 9.5B
純利益 7.7B 7.6B 6.5B
EPS 202.2 199.3 170.7
BPS 1,370.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.12%
太平洋セメント㈱0.07%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.04%
アジアパイルホールディングスグループ取引先持株会0.04%
㈱三井住友銀行0.03%
㈱みずほ銀行 (常任代理人㈱日本カストディ銀行)0.03%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券㈱)0.02%
丸大産業㈱0.02%
村上 貴輝 (常任代理人三田証券㈱)0.02%
KIA FUND 136 (常任代理人シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-05-21野村アセットマネジメント株式会社 8.21
2026-04-06野村アセットマネジメント株式会社 7.12
2026-02-03野村アセットマネジメント株式会社 6.02
2025-11-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.4
2025-10-21野村アセットマネジメント株式会社 6.92
2025-09-18野村證券株式会社 6.83
2025-07-04野村證券株式会社 7.9
2025-06-30株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.53
2025-02-06野村證券株式会社 7.48
2024-09-20野村證券株式会社 5.94
2024-09-20三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 3.4
2024-08-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.33
2024-07-22株式会社みずほ銀行 0.03
2024-05-08三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 6.65
2024-03-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.13
2023-11-21野村アセットマネジメント株式会社 5.08
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.09
2023-08-22株式会社みずほ銀行 0.03
2022-12-22野村アセットマネジメント株式会社 3.93
2021-11-19野村アセットマネジメント株式会社 5.21

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-29TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2026-05-21TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2026-04-06TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2026-02-03TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-11-11TDNetdividend: 業績予想および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-11-11TDNetearnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-11TDNet2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-11TDNet業績予想および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
2025-11-04TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-10-24TDNetdividend: 剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-10-24TDNet剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ
2025-10-21TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2025-09-18TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-07-04TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-06-30TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-06-09TDNet特定子会社の異動の経過に関するお知らせ
2025-05-30TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-30TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-02-06TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2024-09-20TDNetHolding change by 野村證券株式会社