Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

東洋炭素株式会社 (5310)

東洋炭素は、等方性黒鉛材料を中心とした高機能カーボン製品の製造・加工・販売を行う。1974年に国内外に先駆け等方性黒鉛材料の量産化と静水圧成形法を確立し、世界最大の生産能力を誇る。素材から製品まで一貫した直販体制で顧客ニーズに対応し、エレクトロニクスから原子力、宇宙航空、医療等の最先端分野まで幅広い用途に供給する。長年蓄積した技術とノウハウが競争優位性となる。 [本社]大阪市北区 [創業]1947年 [上場]2006年

1. 事業概要と競争優位性

東洋炭素は、等方性黒鉛材料を主素材とする高機能カーボン製品の製造、加工、販売を主たる事業とする。当企業グループは、当社および連結子会社11社、非連結子会社5社、持分法適用関連会社2社で構成され、顧客の多様なニーズに対応するため多品種少量生産体制を構築する。

競争優位性として、1974年に国内外の企業に先駆けて等方性黒鉛材料の量産化および大型化を実現し、静水圧成形法を確立した技術的優位性を持つ。これにより、等方性黒鉛材料の「世界最大の生産能力」を保有する。素材製造から製品加工、販売まで一貫した体制を構築し、国内および米国、欧州、アジアの海外各国に展開する直販体制により、安定的かつ短納期の製品供給と顧客との協調開発を可能にする。カーボン専業メーカーとして長年蓄積された分析データと顧客ニーズに基づく基礎研究・応用研究も強みとなる。これらの技術的優位性、生産能力、一貫した供給体制、顧客との密接な関係が参入障壁を形成する。

製品用途は、エレクトロニクス分野(半導体、化合物半導体、太陽電池製造用部材)、一般産業分野、先端プロセス装置用、原子力・宇宙航空・医療用等の特殊黒鉛製品を展開する。また、機械用カーボン製品、電気用カーボン製品、複合材その他製品(SiCコーティング黒鉛、C/Cコンポジット、黒鉛シート、多孔質炭素CNovel®等)も手掛ける。

2. 沿革ハイライト

1947年7月、近藤カーボン工業株式会社として設立し、1949年11月に東洋炭素株式会社へ社名変更する。1974年3月には大野原工場を設置し、等方性黒鉛材料の量産化を推進した。1980年代以降、米国、欧州、アジアに海外子会社を設立し、グローバル展開を加速する。2006年3月には東京証券取引所市場第一部に上場し、2022年4月にはプライム市場へ移行した。2024年1月、大阪市北区梅田に本社を移転する。

3. 収益・成長

当企業グループは、デジタル社会や循環型社会の進展を背景に、エレクトロニクス、エネルギー、モビリティ等の分野で新たなニーズと事業機会の創出を見込む。成長ドライバーとして、SiC半導体用途の調整局面とシリコン半導体用途の緩やかな回復、冶金用等の堅調な需要を捉える。多孔質炭素CNovel®は燃料電池の触媒担体としてNEDOに明記される等高い評価を得ており、水素エネルギー分野での採用を視野に入れる。次世代電池向け材料研究やカーボンのリサイクル技術開発も推進する。窒化アルミニウムの試作品開発により通信機器の放熱用途への適用を見据える。

2030年経営Vision『「どこにもないものを、あるに」地球に優しい製品と技術で世界No.1』を掲げ、2029年に売上高820億円、営業利益220億円、ROE12%以上を目標とする。研究開発活動では、基礎研究、製品開発、生産技術の階層的体制を構築し、NEDO採択研究「黒鉛材料の非化石原料化に向けた研究開発」や大学・研究機関との共同研究を積極的に進める。DXを活用したマテリアルインフォマティックス技術の導入により、開発リードタイムの短縮を図る。当連結会計年度の設備投資は12,737百万円であり、生産能力増強と技術革新を推進する。

4. 財務健全性

当企業グループは、健全な財務基盤を維持する。2024年12月31日時点の総資産は113,190百万円、純資産は94,205百万円である。現金及び現金同等物は14,652百万円を保有し、有利子負債は1,100百万円と低水準に抑える。自己資本比率が高く、財務の安定性が特徴である。

5. 株主還元

当企業グループは、安定的な株主還元を実施する。年間配当は2022年12月期70.0円、2023年12月期110.0円、2024年12月期145.0円と推移する。

6. 注目ポイント

当企業グループは、海外売上高比率が53.9%に達するグローバル企業であり、海外事業活動が経営成績に与える影響が大きい。為替レート変動、政治情勢、法規制の変化、特に中国における政治・政策変化がリスク要因となる。原燃料価格の変動、エレクトロニクス市場の動向、競合による技術・価格競争、法的規制、情報セキュリティ、大規模災害、戦略的投資の市場環境変化や投資回収期間長期化も事業リスクとして認識する。これらのリスクに対し、リスク・コンプライアンス委員会を推進組織とし、リスクマネジメント体制を構築する。サステナビリティへの取り組みとして、資源循環技術の開拓や温室効果ガス排出量削減への貢献を強化する。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VJ1Y | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
158.7B 31.7倍 1.6倍 1.9% 7,560.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 10.6B 49.0B 46.2B
営業利益 634M 6.2B 6.8B
純利益 609M 5.0B 5.5B
EPS 29.1 238.4 260.6
BPS 4,648.6

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.08%
近藤朋子0.07%
近藤尚孝0.06%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.06%
近藤ホールディングス㈱0.06%
公益財団法人近藤記念財団0.04%
BNYMSANV RE BNYMIL RE MIL MCINROY AND WOOD BALANCED FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.03%
NTコーポレーション㈱0.03%
近藤孝子0.03%
森田純子0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-16近藤ホールディングス株式会社 6.37
2026-03-13三井住友信託銀行株式会社 10.59
2026-03-05三井住友信託銀行株式会社 1.0
2026-03-05野村證券株式会社 151.0
2026-02-04ウエリントン・マネージメント・ジャパン・ピーティーイー・リミ 4.11
2026-01-21野村アセットマネジメント株式会社 6.22
2026-01-21三井住友信託銀行株式会社 8.31
2026-01-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.1
2025-12-04三井住友信託銀行株式会社 7.14
2025-11-07野村證券株式会社 7.24
2025-11-07三井住友信託銀行株式会社 5.05
2025-10-21野村證券株式会社 7.15
2025-09-04野村アセットマネジメント株式会社 7.1
2025-07-04野村アセットマネジメント株式会社 6.5
2025-05-20ウエリントン・マネージメント・ジャパン・ピーティーイー・リミ 5.16
2025-05-08野村證券株式会社 5.04
2025-03-06野村證券株式会社 5.57
2024-12-06株式会社みずほ銀行 0.02
2024-12-03スパークス・アセット・マネジメント株式会社 4.2
2024-11-20野村證券株式会社 5.24

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-16TDNetHolding change by 近藤ホールディングス株式会社
2026-03-13TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2026-03-05TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2026-03-05TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2026-02-24TDNet2025年12月期 決算説明資料
2026-02-24TDNet中期経営計画(2026-2030年)
2026-02-16TDNet役員人事および執行役員人事に関するお知らせ
2026-02-16TDNet中期経営計画(2026~2030年)の策定に関するお知らせ
2026-02-16TDNet配当方針の変更に関するお知らせ
2026-02-16TDNet2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-16TDNetearnings: 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-16TDNetdividend: 配当方針の変更に関するお知らせ
2026-02-04TDNetHolding change by ウエリントン・マネージメント・ジャパン・ピーティーイー・リミテッ
2026-01-21TDNetHolding change by 野村アセットマネジメント株式会社
2026-01-21TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2026-01-19TDNetHolding change by 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
2025-12-04TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-11-07TDNetHolding change by 三井住友信託銀行株式会社
2025-11-07TDNetHolding change by 野村證券株式会社
2025-10-21TDNetHolding change by 野村證券株式会社