Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ジャニス工業株式会社 (5342)

ジャニス工業は衛生機器の製造・販売を主事業とする。自社生産とOEM生産受託(売上の半分程度)を両立するビジネスモデルを構築する。特異性技術である水流体解析・流路構造の追求、陶器材質・製法を活かした独自の設計・デザイン性により、節水トイレやデザイン性の高い陶器製品を商品化する競争優位性を持つ。ロングライフ設計思想「サスティナブルデザイン」を反映した商品開発を進める。非住宅・リフォーム市場の拡販、高付加価値商材による新規チャネル開拓を成長ドライバーとする。 [本社]愛知県常滑市 [創業]1935年 [上場]1967年

1. 事業概要と競争優位性

ジャニス工業は、当社と連結子会社1社で構成され、衛生機器の製造・販売を主な事業とする単一セグメント企業である。ビジネスモデルは、自社生産に加え、生産能力を超える部分は国内外の仕入先に生産委託し、OEM先からの生産委託も受ける。売上の半分程度をOEM生産に依存する。

競争優位性(Moat)として、特異性技術である水流体の解析・流路構造の追求、陶器材質・製法を活かした独自の設計・デザイン性を製品に反映させ、節水トイレやデザイン性の高い陶器製品の商品化を実現する。この技術力とノウハウの蓄積は、衛生機器業界における参入障壁の一因となる。ロングライフ設計思想「サスティナブルデザイン」を掲げ、自社ブランドと他社ブランド(OEM)双方で商品開発を進める。

2. 沿革ハイライト

1935年5月、愛知県常滑市に西浦製陶株式会社を設立し、1948年1月には本社工場で衛生陶器の製造を開始した。1967年7月に名古屋証券取引所市場第2部に上場。1979年1月、愛知陶管工業及び常磐西浦製陶と合併し、ジャニス工業株式会社に社名変更した。1996年8月には株式会社INAX(現LIXIL)と業務提携。2016年4月、株式会社ファインテック高橋を連結子会社化。2022年4月、名古屋証券取引所の市場区分見直しにより、メイン市場に移行した。

3. 収益・成長

当社グループは「人にやさしい快適な生活環境づくりに貢献する」を経営理念とする。2024年4月から2027年3月を対象とした「第7次中期経営計画」を推進し、売上高回復を図る。成長ドライバーとして、高付加価値商材による新規チャネル開拓と非住宅・リフォーム市場の拡販を掲げる。顧客ニーズに対応した生産体制の再構築、デザイン性の高い商品・ロングライフ設計商品の投入による顧客満足度向上を図る。環境負荷低減と働き方改革の推進も重点施策とする。

研究開発活動では、環境負荷低減・持続可能な社会実現に貢献できる商品提供を目指し、水流体解析・流路構造の追求、陶器材質・製法を活かした独自の設計・デザイン性を追求する。これにより節水トイレやデザイン性の高い陶器製品の商品化を実現する。2024年9月には手洗器や洗面化粧台の新商品を発売した。当連結会計年度の研究開発費は86,023千円である。

経営環境は、国内景気の緩やかな拡大基調に対し海外景気の下振れリスクを抱え、新設住宅着工戸数は低調に推移すると予想される。企業間競争激化が続く中、資材・エネルギー価格高騰や賃上げ等に対し、製造原価低減活動や一部販売価格改定で対応する。

事業等のリスクとして、新設住宅着工戸数の影響、OEM顧客企業の業績変動、原材料・燃料等の価格変動、為替相場変動、競合による価格競争激化、製品の欠陥、生産拠点の集中による災害リスクを認識する。

4. 財務健全性

当社グループは、前々連結会計年度より3期連続で営業損失、経常損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローを計上したことから、継続企業の前提に関する疑義を生じさせる状況が存在すると認識する。この状況を解消すべく、中期経営計画に掲げた売上確保、生産体制再構築、高付加価値商品提供等の施策を実施する。資金面では、取引銀行から必要な融資枠を確保しており、当面の資金繰りに懸念はないと判断する。

直近の財務状況(2025年3月31日時点)では、総資産4,370,260千円、純資産1,014,461千円である。現金及び現金同等物は483,324千円、有利子負債は1,634,207千円を計上する。営業キャッシュ・フローは63,635千円とプラスに転換した。

5. 株主還元

提供された情報には、株主還元に関する具体的な方針や配当実績の記載はない。

6. 注目ポイント

ジャニス工業は、衛生機器製造における陶器材質・製法、水流体解析技術を活かした独自の設計・デザイン性による競争優位性を有する。国内新設住宅着工戸数の低迷が続く市場環境において、非住宅・リフォーム市場開拓や高付加価値商材による売上確保を成長戦略とする。「サスティナブルデザイン」思想に基づくロングライフ設計商品の開発は、環境意識の高まりに対応する。OEM生産への依存は顧客企業の業績変動リスクを内包する。継続企業の前提に関する重要事象の解消に向けた中期経営計画の進捗と財務状況の改善、生産拠点の集中による災害リスクが注目点となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7C4 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.8B 4.4B 4.7B
営業利益 -111M -348M -182M
純利益 46M -1.2B -189M
EPS 12.4 -318.0 -51.1
BPS 270.7 260.0 554.0

大株主

株主名持株比率
タカラスタンダード株式会社0.16%
ジャニス工業取引先持株会0.14%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
株式会社LIXIL0.05%
阪  田  和  弘0.03%
株式会社三井住友銀行0.03%
三井住友信託銀行株式会社0.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.03%
山  川  芳  範0.03%
伊  奈  啓  一  郎0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-16株式会社ニッソウ 8.40%+1.04%
2026-02-03株式会社ニッソウ 7.36%+1.06%
2025-12-10株式会社ニッソウ 6.30%+1.02%
2025-12-09株式会社ニッソウ 6.30%+1.02%
2025-04-07株式会社ニッソウ 5.28%+5.28%
2021-09-10山口 茂樹 12.37%+1.03%
2021-09-10山口 茂樹 0.00%(12.37%)
2021-09-10岩間 健太郎 12.83%+7.83%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-24TDNet人事ジャニス工取締役の辞任及び人事異動に関するお知らせ
2026-02-16EDINET大量保有株式会社ニッソウ大量保有 8.4%
2026-02-09TDNet決算ジャニス工2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2026-02-03EDINET大量保有株式会社ニッソウ大量保有 7.36%
2025-12-10EDINET大量保有株式会社ニッソウ大量保有 6.3%
2025-12-09EDINET大量保有株式会社ニッソウ大量保有 6.3%
2025-11-11TDNet決算ジャニス工2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-10-27TDNet業績修正ジャニス工業績予想の修正に関するお知らせ
2025-08-08TDNetその他ジャニス工営業外費用(デリバティブ評価損)の計上に関するお知らせ
2025-08-08TDNet決算ジャニス工2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-06-25TDNetその他ジャニス工公益財団法人財務会計基準機構への加入状況及び加入に関する考え方等に関するお知らせ
2025-04-07EDINET大量保有株式会社ニッソウ大量保有 5.28%
2021-09-10EDINET大量保有山口 茂樹大量保有 12.37%
2021-09-10EDINET大量保有山口 茂樹変更
2021-09-10EDINET大量保有岩間 健太郎大量保有 12.83%