Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

美濃窯業株式会社 (5356)

美濃窯業は、耐火煉瓦製造・販売を基礎に、産業向け耐火物、工業炉等のプラント設計・施工、建材及び舗装用材の販売を展開する。耐火物事業は高品質・高耐久性、顧客要求に応じたカスタマイズ・サポートに強みを持つ。プラント事業では世界トップクラスのセメント設備メーカーFLSmidth Cement社の日本販売店を担い、一貫した技術サービスを提供する。セラミックス事業を新たな柱とし、電子部品・半導体産業向けキルンファニチャーや受託加工の拡大を図る。 [本社]岐阜県瑞浪市 [創業]1918年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

美濃窯業株式会社は、耐火煉瓦の製造・販売を基礎に、産業向け耐火物の製造販売、プラントの設計・施工、建築材料及び舗装用材の販売、不動産賃貸等の事業を展開する。事業セグメントは耐火物事業、プラント事業、建材及び舗装用材事業、不動産賃貸事業の4部門である。

耐火物事業は、セメント業界向けに高温下での耐久性・耐火性が求められる炉や窯向け製品を製造・販売する。高品質かつ高耐久で信頼性が高く、顧客の要求スペックに応えるカスタマイズやサポートが可能であり、技術的優位性とスイッチングコストの高さによる競争優位性を有する。

プラント事業は、工業炉等の設備設計・製造・施工を行うプラント部門と、耐火物施工を行うエンジニアリング部門で構成される。エンジニアリング部門は、セメント製造、石灰製造、環境・再資源化事業向けに耐火物の設計・施工から提案型技術サービスまで一貫提供し、顧客ロックイン構造を構築する。また、世界トップクラスのセメント設備メーカーFLSmidth Cement社の日本販売店を担い、そのブランド力とネットワーク効果を活用する。子会社の岩佐機械工業株式会社はロータリーキルンの設計・製造・施工・販売を手掛ける。

建材及び舗装用材事業は、屋内向け塗床材と屋外向け舗装材の販売及び施工を行い、耐久性や施工性に優れ、環境に配慮した製品ラインナップを展開する。

研究開発活動は、耐火物、先進セラミックス、各種工業炉、建材及び舗装用材料・工法技術の4分野に注力し、非酸化物系・酸化物系高機能セラミックス部材や軽量複合材料の研究開発を進め、技術的優位性の維持・強化を図る。

2. 沿革ハイライト

当社は1918年8月、岐阜県瑞浪市において耐火煉瓦製造を目的として会社を設立する。1949年5月名古屋証券取引所に株式を上場し、1958年10月には築炉部門を新設し窯炉の設計施工を開始する。美州興産株式会社(1953年設立)や岩佐機械工業株式会社(2021年完全子会社化)など、M&Aを通じて事業領域を拡大・再編する。2017年9月には花王株式会社より高機能セラミックスに関する事業を譲受け、セラミックス分野を強化する。2024年3月には東京証券取引所スタンダード市場に上場した。

3. 収益・成長

当社グループは、中期経営計画「MINO トランスフォメーション・プラン2025」で2025年3月期に過去最高の売上高及び利益額を達成した。2030年のありたい姿として「“セラミックス α カンパニー”への進化」を掲げ、新市場、新製品、新規事業の開発によりセラミックス事業を耐火物事業と並ぶ新たな柱へと成長させ、売上高220億円+α、営業利益30億円+αの実現を目指す。

新たな中期経営計画「Take Off~新しいステージへの挑戦~」では、耐火物事業から耐火物セラミックス事業への転換を図り、2028年3月期には売上高175億円、営業利益21億円の達成を計画する。成長ドライバーは、海外・セラミックス事業の拡大、国内セメント市場向け耐火物シェア拡大、高付加価値品売上拡大、電子部品・半導体産業向けキルンファニチャー・セラミックス受託加工拡大、次世代省エネルギー型工業炉・リサイクル分野等の新分野開拓、機能性セラミックス骨材による景観舗装材業界牽引である。耐火物セラミックス事業のセグメント利益率10%早期引き上げ、連結営業利益率12%達成を目指す。

課題は、国内セメント生産量の漸減、プラント事業の競争激化と原価上昇、原材料費・労務費の高騰である。特定の業界への依存リスクとして、国内建設業界向け売上が当社グループ全体の約3割を占める。これらに対し、事業ポートフォリオ最適化、高付加価値品シフト、新分野開拓、価格改定、生産性向上で対処する。

4. 財務健全性

2025年3月期末の連結財務状況は、総資産21,336,585千円、純資産14,507,589千円を計上する。現金及び現金同等物は4,153,856千円を有し、有利子負債は1,470,000千円に留まる。当連結会計年度の設備投資額は711百万円であり、生産能力向上やCO2排出量削減のための燃料転換工事に重点的に投資した。

5. 株主還元

当社は、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、PBR1倍を目指す。株主還元では、配当総額を段階的に増やすことで、2025年3月期の配当性向29.5%を2028年3月期までに40%程度に引き上げる方針を示す。IR活動も強化する。2025年3月期の年間配当は35.0円を実施した。

6. 注目ポイント

美濃窯業の今後の成長は、国内セメント市場漸減に対し、セラミックス事業を新たな成長の柱とする事業ポートフォリオ転換戦略の進捗に大きく依存する。高機能セラミックス部材の研究開発成果が新たな収益源となるかが注目される。FLSmidth Cement社の日本販売店としての地位や、長年培った耐火物・プラント技術における高品質・高耐久性、カスタマイズ対応といった競争優位性を維持・強化し、新分野開拓に繋げられるかが重要である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2GO | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
15.6B 10.2倍 0.9倍 0.0% 1,212.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.1B 14.2B 14.6B
営業利益 1.6B 1.4B 1.4B
純利益 1.2B 1.1B 1.1B
EPS 118.7 102.9 104.6
BPS 1,414.6 1,325.6 1,215.5

大株主

株主名持株比率
太田事務所株式会社0.07%
太平洋セメント株式会社0.05%
株式会社みずほ銀行0.04%
株式会社十六銀行0.04%
日本坩堝株式会社0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.04%
株式会社名古屋銀行0.03%
株式会社大垣共立銀行0.03%
美濃窯業従業員持株会0.03%
吉野 友裕0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-05-25太田事務所株式会社 5.48%N/A
2023-05-24太田事務所株式会社 5.48%+5.48%
2021-12-07株式会社みずほ銀行 0.04%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-13TDNet決算美濃窯業2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,227+0.98%
2025-08-22TDNet新規事業美濃窯業株式会社ニッカトーとの資本提携に関するお知らせ1,140+1.32%
2023-05-25EDINET大量保有太田事務所株式会社大量保有 5.48%
2023-05-24EDINET大量保有太田事務所株式会社大量保有 5.48%
2021-12-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%