Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

クニミネ工業株式会社 (5388)

クニミネ工業は、ベントナイト原鉱石の採掘から製造販売まで一貫するベントナイト事業、精製ベントナイト等のクレイサイエンス事業、農薬加工のアグリ事業を展開する。長年培った「品質と技術」、国内バリューチェーン完結力、鉱山保有による垂直統合が競争優位性。素形材分野で高い販売占有率を誇る。採石法・農薬取締法に基づく許認可が参入障壁を形成する。脱炭素・国土強靭化関連、新規事業、アセアン市場展開を成長ドライバーとする。 [本社]宮城県刈田郡蔵王町 [創業]1943年 [上場]1989年

1. 事業概要と競争優位性

クニミネ工業グループは、ベントナイト原鉱石の採掘から製造販売まで一貫するベントナイト事業、精製ベントナイト等を扱うクレイサイエンス事業、農薬加工のアグリ事業を展開する。ベントナイト事業は素形材用、環境建設用、ペット用トイレ砂等を製造販売し、子会社3社が原鉱石採掘を担う。クレイサイエンス事業は精製ベントナイト、環境保全処理剤、飼料添加物等を製造販売する。アグリ事業は農薬加工、農薬基剤、農業資材等の製造販売を行う。

競争優位性は、創業以来培った「品質と技術」に立脚する。鉱山会社3社を保有し、原鉱石採掘から製造販売まで一貫する垂直統合型ビジネスモデルを構築する。これにより原料安定確保と品質管理を実現し、新規参入への参入障壁を形成する。ペット関連分野では「原料調達から生産販売までのバリューチェーンを国内で完結できる強み」を持つ。素形材分野で「高い販売占有率」を活かす。アグリ事業は「製剤技術力、特に造粒技術の高度化」に強みを持つ。研究開発では産学官連携を推進し、大阪大学との共同研究で三次元細胞培養スフェロイド促進機能を見出し試薬販売を開始、文部科学大臣賞を受賞した。採石法、農薬取締法に基づく許認可も参入障壁となる。

2. 沿革ハイライト

当社は1943年6月に國峯鉱業株式会社として設立された。1949年12月、ベントナイト鉱石採掘と製品製造を開始し、事業基盤を確立する。1973年11月には精製ベントナイトの商品化に成功した。1978年6月にクニミネ工業株式会社へ商号を変更する。1989年6月、株式を日本証券業協会東京地区協会へ登録し上場企業となる。鉱山子会社の設立・買収で鉱山事業体制を強化し、2015年1月にはタイにKUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.を設立し、海外市場展開を開始する。

3. 収益・成長

当社グループの連結売上高は、直近3期で15,325百万円から15,707百万円へと微増傾向を示す。連結営業利益は1,231百万円から1,280百万円へ増加し、連結純利益も842百万円から1,078百万円へと堅調に推移する。中期経営計画(2023年度を初年度とする3ヵ年計画)では、2025年度に連結売上高169億円、連結営業利益16億円、ROE5.7%以上を目標とする。

成長ドライバーとして、脱炭素関連・国土強靭化関連・静脈産業への取組み(地熱発電、放射性廃棄物処理、インフラ整備)を掲げる。新規事業領域の拡大として、種子コーティング事業やガスバリア材料の開発と市場展開を進める。海外市場展開・海外鉱探査も推進し、アセアン市場展開、高品質原鉱の安定調達を目指す。当連結会計年度の研究開発費は207百万円であり、高付加価値製品開発や新規用途開発を推進する。

4. 財務健全性

当社グループは、高い財務健全性を維持する。直近の総資産25,839百万円に対し、純資産22,351百万円であり、自己資本比率は約86.5%に達する。有利子負債は0百万円で実質無借金経営を継続する。現金及び現金同等物は7,881百万円と潤沢な手元流動性を確保する。

5. 株主還元

当社は、直近3期にわたり年間配当金40.0円を安定的に実施する。直近のEPSは88.13円であり、配当性向は約45.4%となる。中期経営計画ではROE5.7%以上を目標とし、株主資本コストを安定的に上回るROE実現を目指す方針である。

6. 注目ポイント

クニミネ工業は、ベントナイトの採掘から加工、販売まで一貫する垂直統合型ビジネスモデルを確立する。長年の技術蓄積と産学官連携による研究開発力で、高付加価値製品や新規事業領域(地熱発電、放射性廃棄物処理、種子コーティング、ガスバリア材料等)への展開を図る。国内市場縮小リスクに対し、アセアン市場への海外展開を推進する。鉱山会社保有による原料確保力と法的許認可が、事業安定性と参入障壁を形成する。財務面では無借金経営かつ潤沢な現金を保有し、高い健全性を維持する。一方で、競合、為替変動、原料確保、エネルギー・原材料価格変動、法的規制変更、環境規制強化等の外部環境リスクへの対応が課題となる。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W6IN | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.6B 14.6倍 0.7倍 0.0% 1,286.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.7B 15.7B 15.3B
営業利益 1.3B 1.2B 829M
純利益 1.1B 1.0B 842M
EPS 88.1 83.6 66.2
BPS 1,769.2 1,699.8 1,663.5

大株主

株主名持株比率
クニミネエンタープライズ株式会社0.40%
クニミネ工業取引先持株会0.06%
日本化薬株式会社0.03%
クミアイ化学工業株式会社0.03%
川上 悟0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%
日昭株式会社0.02%
BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC(常任代理人株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.01%
クニミネ社員持株会0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-06-22大橋 健司 5.00%--
2021-12-09小川 義行 4.43%(1.18%)
2021-11-22小川 義行 4.43%(1.18%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-19TDNet人事クニミネ工業役員等の異動に関するお知らせ
2026-01-08TDNetその他クニミネ工業低レベル放射性廃棄物埋設センターにおけるベントナイト製品の受注に関するお知らせ1,247+3.05%
2025-11-21TDNet人事クニミネ工業組織変更および役員の異動に関するお知らせ1,137+0.62%
2022-06-22EDINET大量保有大橋 健司大量保有 5.0%
2021-12-09EDINET大量保有小川 義行大量保有 4.43%
2021-11-22EDINET大量保有小川 義行大量保有 4.43%