Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社中山製鋼所 (5408)

株式会社中山製鋼所は、鉄鋼製品の製造・販売を中核に、エンジニアリング、不動産事業を展開する。高炉・転炉技術を併せ持つ電気炉メーカーとして、世界初の微細粒鋼開発や大河内記念技術賞受賞の実績を持つ。全国の問屋・溶断業者とのきめ細かなサプライチェーンを構築し、需要リスク分散と差別化を図る。カーボンニュートラル需要増に対応するため、新電気炉投資と日本製鉄との合弁・業務提携を進め、高付加価値製品拡販と加工戦略強化で収益向上を図る。 [本社]大阪府大阪市 [創業]1919年 [上場]1949年

1. 事業概要と競争優位性

当社グループは、鉄鋼、エンジニアリング、不動産の三事業を展開する。鉄鋼は製品製造・販売、二次加工、輸送を、エンジニアリングは鋼製魚礁・ロール製造・機械加工を、不動産は賃貸・販売・仲介等を行う。競争優位性は、高炉・転炉技術を併せ持つ電気炉鋼材生産の限られたメーカーである点。世界初の微細粒鋼(NFG)開発や微細粒熱延鋼板製造技術での大河内記念技術賞受賞実績を持つ。耐食性めっき製品や海洋事業の研究開発も進める。販売面では、全国にきめ細かな問屋・溶断業者サプライチェーンを構築し、中小最終ユーザーへの地場密着販売で需要リスク分散と競合差別化を図る。大規模設備投資やノウハウ蓄積は参入障壁となる。ビジネスモデルは、販売価格や主原料価格の動向に応じ、電気炉鋼片と購入鋼片を柔軟に使い分け、鋼材スプレッドの最大化を図る。

2. 沿革ハイライト

当社は1919年9月個人経営で創業、1923年12月株式会社中山悦治商店設立、1934年6月株式会社中山製鋼所へ改称する。1939年7月第1高炉火入れで銑鋼一貫生産体制を確立し、1949年5月東京・大阪証券取引所市場第一部に上場した。2001年11月世界初の微細粒鋼(NFG)を開発、2002年7月高炉・転炉を休止し電気炉生産へ移行する。2004年3月微細粒熱延鋼板製造技術で大河内記念技術賞を受賞した。2013年8月日本製鉄などスポンサー6社を引受先とする第三者割当増資を実行し、2022年4月プライム市場へ移行する。

3. 収益・成長

経営環境は、国際保護貿易、中国製品安値流入、コスト上昇、人手不足、資材高騰など厳しい状況が継続する。当社グループは「中山製鋼所グループ2030長期ビジョン」を策定し、成長戦略を推進する。成長ドライバーは、カーボンニュートラル意識の高まりに伴う電気炉鋼の需要増である。CO2排出量が高炉鋼の約1/4である電気炉鋼の需要は今後高まると見込む。これに対応し、2025年5月9日「新電気炉投資」を公表した。日本製鉄との合弁会社設立・業務提携に向け基本合意書を締結し、船町工場構内に電気炉設備を新設する。生産能力を大幅増強(新電気炉生産量120万トン/年、既設の2倍以上)し、自社鉄源化でCO2排出量を大幅削減(2030年度2013年度比46%削減、2050年度カーボンニュートラル目標)と収益性改善を図る。製品ポートフォリオ改革として、日本製鉄との提携による電気炉鋼片・熱延製品供給、電気炉鋼材適用拡大、製品開発、加工戦略強化で付加価値向上を図る。DX・人的資本経営も強化する。長期計画の経営目標は、2030年度経常利益100億円以上、EBITDA220億円以上、ROE5%以上、2033年度経常利益130億円以上、EBITDA260億円以上、ROE6%以上を設定する。

4. 財務健全性

財務健全性は、2024年度実績でネットD/Eレシオが△0.06倍と、中期経営計画目標0.1倍程度を下回る。有利子負債9,061百万円に対し現金及び現金同等物15,326百万円が上回る。金融機関からの借入契約には財務制限条項が付されており、抵触した場合、期限の利益を喪失するリスクがある。当社は経営計画実行により収益確保と財務体質強化に努める。投資有価証券の価格変動リスクに対し、純投資目的株式は保有せず、年金資産は国内債券等安全資産が過半を占め、リスク低減を図る。

5. 株主還元

株主還元は、中期経営計画で配当性向30%を目標とする。2024年度実績は配当性向38.0%、年間配当金40円である。安定収益確保と財務体質強化を通じ、株主への貢献を継続する方針である。

6. 注目ポイント

当社グループの注目ポイントは、カーボンニュートラル実現に向けた「新電気炉投資」と「日本製鉄との合弁・業務提携」である。CO2排出量の少ない電気炉鋼の需要増を捉え、生産能力増強、自社鉄源比率向上によるコスト競争力強化、日本製鉄との連携による製品ポートフォリオ改革を推進する。これにより、環境負荷低減と収益性改善の両立を目指す。高炉・転炉技術を持つ電気炉メーカーとしての技術的優位性と、全国に構築されたきめ細かなサプライチェーンによる顧客基盤の強固さも、今後の成長を支える要素である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1Y9 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
38.9B 5.9倍 0.3倍 0.1% 616.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 169.3B 184.4B 188.5B
営業利益 8.4B 12.3B 13.6B
純利益 5.7B 8.9B 10.2B
EPS 105.1 164.4 188.9
BPS 1,971.6 1,930.5 1,789.2

大株主

株主名持株比率
阪和興業株式会社0.15%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(注)0.10%
エア・ウォーター株式会社0.09%
丸一鋼管株式会社0.05%
大阪瓦斯株式会社0.04%
尼崎製罐株式会社0.02%
BANK JULIUS BAER AND CO. LTD. SG FAO KAZUTAKA HOSAKA(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(注)0.02%
中山持株共栄会0.02%
日鉄物産株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-12-14日本製鉄株式会社 0.00%(8.71%)
2022-12-09日本製鉄株式会社 8.71%(1.09%)
2022-01-20日鉄物産株式会社 4.13%(1.06%)
2021-09-24日鉄物産株式会社 5.19%(1.21%)
2021-09-15日鉄物産株式会社 6.40%(1.11%)
2021-09-09日鉄物産株式会社 7.51%(1.06%)
2021-08-04エア・ウォーター株式会社 7.50%--
2021-06-10日本製鉄株式会社 9.80%(2.48%)
2021-05-31エア・ウォーター株式会社 7.50%+2.50%
2021-05-06日本製鉄株式会社 12.28%(1.00%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-27TDNetその他中山鋼連結子会社における固定資産の譲渡及び特別利益の計上に関するお知らせ634-0.32%
2026-02-05TDNet決算中山鋼2026年3月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)626+0.96%
2026-02-05TDNetその他中山鋼2025年度第3四半期決算補足資料626+0.96%
2025-12-12TDNet新規事業中山鋼株式会社ヨドコウとの業務提携に向けた基本合意書締結に関するお知らせ591-0.85%
2025-11-26TDNet新規事業中山鋼(開示事項の経過)合弁会社設立に関する合弁契約締結のお知らせ592-0.17%
2025-10-31TDNet業績修正中山鋼連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ617-8.59%
2025-08-06TDNet決算中山鋼2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)647+0.62%
2025-07-25TDNet人事中山鋼取締役及び執行役員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ639-0.31%
2025-06-26TDNet人事中山鋼取締役及び執行役員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ618+0.65%
2022-12-14EDINET大量保有日本製鉄株式会社変更
2022-12-09EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 8.71%
2022-01-20EDINET大量保有日鉄物産株式会社大量保有 4.13%
2021-09-24EDINET大量保有日鉄物産株式会社大量保有 5.19%
2021-09-15EDINET大量保有日鉄物産株式会社大量保有 6.4%
2021-09-09EDINET大量保有日鉄物産株式会社大量保有 7.51%
2021-08-04EDINET大量保有エア・ウォーター株式会社大量保有 7.5%
2021-06-10EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 9.8%
2021-05-31EDINET大量保有エア・ウォーター株式会社大量保有 7.5%
2021-05-06EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 12.28%