Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

モリ工業株式会社 (5464)

モリ工業はステンレス管、条鋼、加工品、鋼管の製造販売及びパイプ切断機等の機械製造販売を行う。日本とインドネシアを報告セグメントとし、タイでも二輪・自動車向けステンレス管製造販売を展開する。独創的アイデアと経済的生産を基本とし、配管の小径管を得意とする。最新設備導入で品質・コスト競争力を強化し、高付加価値製品の開発・拡販、製造原価低減を図る。新規事業領域への進出も推進する。 [本社]大阪市中央区 [創業]1929年 [上場]1973年

1. 事業概要と競争優位性

モリ工業グループは、ステンレス管、ステンレス条鋼、ステンレス加工品、鋼管の製造販売を主力事業とする。併せて、パイプ加工の省力化用としてパイプ切断機等の機械製造販売も行う。事業セグメントは「日本」と「インドネシア」の2つで構成する。インドネシアでは連結子会社PT. MORY INDUSTRIES INDONESIAがステンレス管の製造から販売までを手掛け、タイの持分法適用会社Auto Metal Company Limitedは二輪車及び自動車業界向けステンレス管の製造販売を行い、当社は技術支援を提供する。

競争優位性として、独創的なアイデアに基づく製品開発と経済的な生産体制を基本方針とする。主力事業であるステンレス管では、配管の小径管を得意とし、最新設備の導入により品質およびコスト競争力を高める。研究開発活動では、新製品開発、生産性向上、高付加価値化、コストダウンをテーマに、基礎技術と応用研究に注力する。具体的には、AIによる溶接部異常検出装置の精度向上や外観検査装置の検討、3Dスキャナ型三次元測定機の導入を進める。国内市場では、海外からの廉価な製品流入リスクに対し、国内メーカーとしての品質とアフターサービスで対抗する。参入障壁として、老朽化設備の計画的な更新と省力化・高精度化を実現する最新鋭設備の導入、新工場建設による生産効率向上を図る。現業部門は一定の経験と熟練を要し、ノウハウ蓄積が事業基盤となる。

2. 沿革ハイライト

モリ工業は1929年(昭和4年)4月、森 明長が堺市で自転車部品製造を目的として個人経営の森製作所を設立したことに始まる。1949年(昭和24年)1月に株式会社に組織変更し、日本輪業株式会社を設立。1961年(昭和36年)2月には商号をモリ工業株式会社に変更した。

株式上場は1973年(昭和48年)6月に大阪証券取引所市場第2部へ、1980年(昭和55年)7月には東京証券取引所市場第2部へ上場。1983年(昭和58年)6月には東京・大阪両証券取引所市場第1部に上場を果たした。2022年(令和4年)4月、東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場へ移行している。海外展開は、2010年(平成22年)10月にAuto Metal Company Limited(タイ)へ資本参加し、2012年(平成24年)10月にはPT. MORY INDUSTRIES INDONESIA(インドネシア)を設立した。本社は2006年(平成18年)5月に大阪市中央区へ移転した。

3. 収益・成長

当社グループは、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、ROE5年平均8%以上の維持を目標とする。2024年度から2026年度までを対象とした中期経営計画「MORY-PLAN26」を策定し、売上高、営業利益、ROE、投資計画の定量的な数値目標を設定する。

成長ドライバーとして、主力事業であるステンレス管の収益力強化を掲げ、高付加価値製品の開発・拡販、製造原価の低減に取り組む。特に配管の小径管において、最新設備の導入により品質およびコスト競争力を高める。中長期的な収益基盤の多様化を視野に、新規事業領域への進出を推進する。環境規制や高度情報化社会など、新しい課題の解決に貢献する技術向上と製品開発に取り組み、これらを将来の柱となる事業へと育成する方針である。インドネシア市場では、自動車用製品以外の新しい分野への取扱い製品拡大に向けた現地調査を開始する。生産設備のリニューアルと設備競争力の確保も重要な成長戦略であり、計画的な更新と最新鋭設備の導入、新工場建設による生産効率向上を図る。

経営環境は、ウクライナ情勢や中東地域の不安定化、保護主義的な通商政策、国内のエネルギー価格・物流・人件費上昇など、複雑さを増す。翌連結会計年度の業績見通しは、世界的な景気の先行き不透明感や実需の本格回復に時間を要する見込みから、販売数量は前年並み、販売価格の低下傾向が継続すると予測する。材料価格は概ね安定推移と見るものの、販売価格とのスプレッド縮小や、エネルギー・物流・人件費の上昇影響を踏まえ、翌連結会計年度の業績は前年比で減収減益を見込む。当連結会計年度の設備投資は、生産能力増強、合理化・省力化のため総額1,233百万円を実施した。

4. 財務健全性

モリ工業グループは高い財務健全性を維持する。直近の連結会計年度(current)において、現金及び現金同等物は15,933百万円であるのに対し、有利子負債は2,006百万円と低い水準にある。これにより、実質無借金に近いネットキャッシュポジションを確保する。自己資本比率は、総資産69,842百万円に対し純資産55,572百万円であり、79.57%と極めて高い水準を維持する。

5. 株主還元

株主還元については、直近の連結会計年度(current)において、年間配当金は1株当たり210円を実施する。自己株式として128,000株を保有する。資本コストや株価を意識した経営を掲げ、ROE5年平均8%以上の維持を目標とする中で、安定的な株主還元を継続する方針である。

6. 注目ポイントと事業リスク

モリ工業の注目ポイントは、主力であるステンレス管事業における高付加価値製品開発とコスト競争力強化による収益性向上である。特に配管の小径管における強みを活かし、最新設備の導入と研究開発投資を通じて技術的優位性を維持・発展させる。中長期的な成長戦略として、環境規制や高度情報化社会に対応する新規事業領域への進出、及びインドネシア市場での製品ラインナップ拡大による収益源の多様化が挙げられる。

経営課題としては、老朽化設備の計画的な更新と新工場建設による生産効率の向上、並びにDX経営を加速させるための高度人材育成と組織体制強化が重要である。事業リスクとして、海外メーカーへの依存度が高い材料調達リスク、技術革新による素材変更リスク、ニッケル価格や為替変動による材料価格変動リスク、海外廉価製品の流入リスク、主力工場が被災した場合の自然災害リスク、そして熟練工を要する現業部門における人材不足リスクが存在する。これらのリスクに対し、供給元の多様化、情報収集、価格転嫁、品質・アフターサービスでの対抗、代替生産体制の構築、働き方の多様化などで対処する方針である。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W00V | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
7.6B 9.2倍 0.7倍 0.2% 980.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 46.1B 47.9B 48.7B
営業利益 5.4B 5.9B 6.7B
純利益 4.1B 4.5B 5.3B
EPS 107.0 116.4 136.3
BPS 1,462.2 1,405.2 1,305.5

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.08%
光通信株式会社0.07%
森 明信0.06%
大同生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.06%
株式会社三菱UFJ銀行0.04%
株式会社りそな銀行0.04%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.04%
公益財団法人森教育振興会0.03%
阪和興業株式会社0.03%
POSCO JAPAN株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-29光通信株式会社 6.97%(0.21%)
2025-02-25森明信 8.87%(1.37%)
2025-02-06森明信 8.87%(1.37%)
2024-08-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.03%(1.04%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.07%(0.34%)
2023-10-17光通信株式会社 7.18%+1.01%
2023-06-02光通信株式会社 6.17%+1.01%
2022-11-07光通信株式会社 5.16%+5.16%
2022-06-20株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.41%(1.07%)
2021-08-23森明信 10.24%+0.29%
2021-06-14森明信 10.24%+0.29%
2021-06-10森明信 9.95%+0.34%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-09-29EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.97%955+0.52%
2025-02-25EDINET大量保有森明信大量保有 8.87%
2025-02-06EDINET大量保有森明信大量保有 8.87%
2024-08-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.03%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.07%
2023-10-17EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 7.18%
2023-06-02EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.17%
2022-11-07EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.16%
2022-06-20EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.41%
2021-08-23EDINET大量保有森明信大量保有 10.24%
2021-06-14EDINET大量保有森明信大量保有 10.24%
2021-06-10EDINET大量保有森明信大量保有 9.95%