Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大同特殊鋼株式会社 (5471)

大同特殊鋼は、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品を主力とする。特殊鋼をベースとした高い技術力と長年のノウハウ蓄積が競争優位性である。半導体製造装置向け高清浄SUS316L鋼「クリーンスター」は特殊プロセスで不純物を低減し、多く使用される。耐水素環境材料DSN9はASTM規格に登録される。自動車電動化、半導体、航空宇宙、クリーンエネルギー、医療分野を成長ドライバーと捉え、事業ポートフォリオ変革を推進する。 [本社]愛知県名古屋市東区 [創業]1950年 [上場]1950年

1. 事業概要と競争優位性

大同特殊鋼グループは、特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品、エンジニアリング、流通・サービスの5セグメントで事業を展開する。中核は特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料、自動車部品・産業機械部品の製造・販売である。

競争優位性は、特殊鋼をベースとした高い技術力と長年のノウハウ蓄積に由来する。研究開発活動を通じて、工具鋼のザク圧着予測技術、耐水素環境材料DSN9のASTM規格登録、電磁鋼板を上回る飽和磁束密度をもつモータコア用軟磁性材、半導体製造装置向け高清浄SUS316L鋼「クリーンスター」の開発を進める。「クリーンスター」は特殊プロセスで不純物を低減し、半導体製造装置で多く使用される。これらの技術は、高機能素材の製造に不可欠な高度な知見と大規模な設備投資を要し、高い参入障壁を構築する。ビジネスモデルは、高機能素材の提供により顧客の高度なニーズに応え、コスト削減と価格転嫁により適正マージンの確保を図る。

2. 沿革ハイライト

当社は1916年8月、株式会社電気製鋼所として設立された。1950年2月、新大同製鋼株式会社として再発足し、同年9月名古屋証券取引所、1951年6月東京証券取引所、大阪証券取引所に上場する。1976年9月、日本特殊鋼株式会社および特殊製鋼株式会社を合併し、商号を大同特殊鋼株式会社に変更する。以降、国内外で子会社設立や合併を繰り返し、事業領域を拡大する。

3. 収益・成長

経営理念「素材の可能性を追求し、人と社会の未来を支え続けます」のもと、高機能素材の価値を極め、持続的な企業価値向上を目指す。2026中期経営計画では、社会経済・産業構造の変化を事業好機と捉え、事業ポートフォリオの変革を推進する。

成長ドライバーとして、半導体関連分野(高耐食材料開発、真空アーク再溶解炉導入)、CASE(自動車)分野(電動化、e-Axle用特殊鋼製品、重希土類フリー磁石、極異方性磁石を用いたモータ開発)、クリーンエネルギー分野(耐水素脆化用鋼の開発、カーボンニュートラル熱処理炉の開発)、航空宇宙分野、医療分野に注力する。

当連結会計年度の設備投資額は46,858百万円であり、高合金製造能力増強、特殊溶解能力増強、チタン用特殊溶解能力増強などを実施する。国際情勢の不安定化や主要需要先の需要低迷に対し、コスト削減と価格転嫁、成長市場製品の拡販で対応する。

4. 財務健全性

2026中期経営目標として、D/Eレシオ0.5を目安とする。財務基盤の強靭化のため、運転資金、CCC管理強化やROICによる投資判断を導入する。政策保有株式の縮減を進め、2024年度末の純資産比率17.7%を2026年度までに15%以下、長期的には10%以下を目指す。2024年度には6銘柄241億円の売却を実施した。2025年3月31日時点の総資産は782,974百万円、純資産は429,278百万円、有利子負債は136,550百万円である。

5. 株主還元

2026中期経営目標として、配当性向30%以上を掲げる。資本効率向上と株主還元の拡充を目的とし、2024年11月には自己株式の取得(取得株式数7,398,900株)を実施した。2025年3月31日時点の年間配当は47.0円である。

6. 注目ポイント

特殊鋼分野における長年の技術蓄積と研究開発力が、高機能素材市場での競争優位性を確立する。半導体製造装置向け「クリーンスター」や耐水素環境材料、モータコア用軟磁性材など、次世代産業の基盤を支える素材開発に注力する。自動車の電動化、半導体市場の成長、クリーンエネルギー、航空宇宙、医療といった成長市場への事業ポートフォリオ変革を中期経営計画の柱とし、戦略的な設備投資とM&Aを通じて成長機会を捕捉する方針である。財務面では、政策保有株式の縮減やROIC導入による資本効率向上、D/Eレシオ目標設定など、財務健全性と資本効率の両立を図る姿勢を示す。ESG経営の高度化にも取り組み、CO2排出量削減目標(2030年50%削減、2050年カーボンニュートラル)や人的資本投資、ガバナンス強化を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W28E | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
425.6B 14.6倍 1.3倍 0.0% 1,959.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 574.9B 578.6B 578.6B
営業利益 39.4B 42.2B 50.0B
純利益 28.3B 30.6B 36.3B
EPS 134.6 143.4 170.3
BPS 1,464.5 2,009.9 1,730.0

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)0.10%
㈱日本カストディ銀行(信託口)0.07%
日本製鉄㈱0.05%
明治安田生命保険(相)0.05%
㈱みずほ銀行0.04%
日本発條㈱0.04%
㈱三菱UFJ銀行0.03%
本田技研工業㈱0.02%
トヨタ自動車㈱0.02%
日鉄興和不動産㈱0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-06株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2025-06-19三井住友信託銀行株式会社 4.11%(1.19%)
2025-05-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2025-01-14日本製鉄株式会社 5.00%(2.14%)
2024-12-05日本製鉄株式会社 5.00%(2.14%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.09%+0.19%
2024-07-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2024-04-04三井住友信託銀行株式会社 5.30%+0.29%
2024-02-22株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2023-08-07株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2023-02-07株式会社みずほ銀行 0.04%N/A
2023-01-06株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.90%(1.02%)
2022-05-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.92%(0.34%)
2021-07-20野村アセットマネジメント株式会社 4.14%(1.05%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-24TDNet人事大同特鋼取締役および執行役員の異動に関するお知らせ2,220+0.92%
2026-02-06EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%2,044+0.12%
2026-01-29TDNet決算大同特鋼2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)1,946+1.98%
2026-01-29TDNetIR大同特鋼2026年3月期 第3四半期決算説明会1,946+1.98%
2026-01-29TDNet業績修正大同特鋼業績予想の修正に関するお知らせ1,946+1.98%
2025-07-29TDNet配当・還元大同特鋼自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果および取得終了に関するお知らせ1,184+0.04%
2025-07-28TDNet配当・還元大同特鋼自己株式の取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知ら1,093+8.28%
2025-07-28TDNet決算大同特鋼2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)1,093+8.28%
2025-07-28TDNetIR大同特鋼2026年3月期第1四半期決算説明会1,093+8.28%
2025-06-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 4.11%999-2.51%
2025-05-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%951+2.13%
2025-01-14EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 5.0%
2024-12-05EDINET大量保有日本製鉄株式会社大量保有 5.0%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.09%
2024-07-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2024-04-04EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 5.3%
2024-02-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2023-08-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2023-02-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%
2023-01-06EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.9%