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新報国マテリアル株式会社 (5542)

新報国マテリアルは、特殊合金素形材及び精密加工品の製造販売、不動産賃貸を行う。半導体・FPD製造装置向け低熱膨張合金鋳物、高温高強度合金鋳物等の高付加価値製品を提供。低熱膨張合金、シームレスパイプ製造用工具のトップメーカーであり、独自インバー合金開発を進め「インバー合金グローバルニッチトップ」を目指す。金属3D積層造形技術への大型投資も実施する。半導体・FPD業界への依存度が高い事業構造を持つ。 [本社]埼玉県川越市 [創業]1949年 [上場]1963年

1. 事業概要と競争優位性

新報国マテリアルは、特殊合金素形材及び精密加工品の製造販売、不動産賃貸を主な事業内容とする。特殊合金事業では、半導体及びFPD製造装置業界向けの低熱膨張合金鋳物、鉄鋼業界向けの高温高強度合金鋳物等の付加価値の高い製品を製造販売する。自社工場や外注メーカーで素形材を製造・調達し、機械加工等を施した精密加工製品(半導体・FPD製造装置用部品等)や鍛圧製品を製造販売する。不動産賃貸事業は、本社工場跡地等の賃貸を行う。

競争優位性として、同社は低熱膨張合金、シームレスパイプ製造用工具のトップメーカーである。創造的な金属材料技術、生産技術、加工技術を培い、独創的な金属材料を創製し先端技術の基盤を支える。極低温環境で低熱膨張を維持する独自インバー合金を開発し、国際学会等でPRする。特殊環境対応インバー合金(水素環境、強磁場下、超高真空、高応力下)の開発にも注力する。革新的な製造技術として、金属3D積層造型への大型投資を実施し、P-DED(粉末指向性エネルギー蓄積)方式の3D積層造形装置を導入し新合金開発に取り組む。長年のノウハウ蓄積と金属3D積層造形装置等の設備投資規模が、高い参入障壁を形成する。市場シェアにおいては、低熱膨張合金、シームレスパイプ製造用工具のトップメーカーであり、中期目標として「低熱膨張合金世界一」を掲げ、「インバー合金グローバルニッチトップ」を目指す。ビジネスモデルは、半導体・FPD製造装置向け高付加価値特殊合金製品が収益の柱であり、不動産賃貸事業は安定的なストック型収益に貢献する。

2. 沿革ハイライト

1949年10月、新報国製鉄株式会社を埼玉県川越市に設立する。1963年5月、店頭登録銘柄となる。2004年12月、ジャスダック証券取引所へ上場する。2017年1月、子会社である株式会社新報国製鉄三重を吸収合併する。2021年10月、新報国製鉄株式会社から新報国マテリアル株式会社へ社名を変更する。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場へ移行する。

3. 収益・成長

直近の売上高は6,209,236千円、営業利益は644,592千円を計上する(current期)。成長ドライバーとして、同社は「売上100億円企業への成長」を目標に掲げる。世界半導体市場、環境分野、天文・航空宇宙分野、液体水素インフラ分野といった成長市場に狙いを定め、積極的な販売戦略を進める。インバー合金ラインナップ拡充や最先端半導体製造装置メーカーへの販売強化を図る。インバー特性の原理機構解明や特殊環境対応インバー合金の開発を進める。鋳造・3D・鍛造の3本柱確立、金属3D積層造型への大型投資と製造技術確立、AI等による鋳造工程の省力化・自動化を推進する。航空・宇宙・環境分野への新規参入も成長戦略の一環である。事業等のリスクとして、半導体業界及びFPD業界への依存度が高く、両業界への売上高は全売上高の7割程度を占めるため、これら業界の受注量減少が経営成績に影響を及ぼす可能性がある。ニッケル等の希少原材料の市況高騰もリスク要因である。

4. 財務健全性

総資産は7,799,956千円、純資産は5,614,583千円である(current期)。現金及び現金同等物は3,426,326千円、有利子負債は1,100,000千円を保有する(current期)。生産設備の増強及び改善、研究開発機能の充実及び強化を目的とした設備投資を継続的に実施し、当事業年度の設備投資総額は136百万円である。

5. 株主還元

年間配当金は50.0円である(current期)。前々期30.0円、前期40.0円から増加傾向にある。一株当たり当期純利益(EPS)は85.69円である(current期)。

6. 注目ポイント

低熱膨張合金、シームレスパイプ製造用工具におけるトップメーカーとしての技術的優位性と、インバー合金のグローバルニッチトップを目指す戦略が注目される。半導体・FPD製造装置向けの高付加価値製品に強みを持つ一方、特定業界への高い依存度がリスク要因である。金属3D積層造形技術への投資や、極低温・液体水素環境下、磁場影響下での使用可能な新合金開発といった研究開発活動が、将来の成長ドライバーとなる。航空・宇宙・環境分野への新規参入は、事業ポートフォリオの多角化と市場拡大に貢献する。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VGU1 | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.9B 9.5倍 1.0倍 0.1% 817.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 6.2B 6.5B 6.4B
営業利益 645M 628M 638M
純利益 576M 476M 492M
EPS 85.7 70.8 73.1
BPS 834.6 778.8 716.3

大株主

株主名持株比率
日本製鉄株式会社0.15%
村 岡 克 彦0.11%
株式会社湊組0.08%
株式会社埼玉りそな銀行0.05%
石 田 龍 山0.05%
株式会社山本本店0.03%
日東紡績株式会社0.03%
清 水 長 助0.02%
新報国マテリアル取引先持株会0.01%
新報国マテリアル従業員持株会0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-08株式会社SBI証券 5.01%+1.01%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-07-02TDNetその他新報国マテリアル譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ721+0.69%
2025-05-08EDINET大量保有株式会社SBI証券大量保有 5.01%686-0.73%