アウトルックコンサルティングは、企業の予算管理・予算編成・経費予算管理などの管理会計・経営管理を高度化・効率化する独自開発のクラウド対応型経営管理システム「Sactona」の開発・販売・導入・保守・インフラストラクチャー提供を行う。単一セグメントで事業を展開する。経営管理分野は企業ごとに管理手法が異なり、Microsoft Excelに依存する作業が長期化、ミス多発、属人化といった課題を抱えていた。「Sactona」はこれらの課題に対するソリューションとして利用が増加する。
競争優位性(Moat)は、技術的優位性とノウハウ蓄積、顧客ロックイン構造に存在する。「Sactona」はMicrosoft社のテクノロジーに準拠して設計・開発され、Excelとの高い親和性を持つ。これにより、使い慣れたExcelフォーマットをそのまま利用した入力表作成が可能となり、利用部門の負荷軽減と導入効率化を実現する。小規模な10ユーザから1,000ユーザを超える大規模利用まで広範に対応可能であり、億単位のデータをメモリ上で高速処理する技術やサーバ分散構成により、エンタープライズ向け基幹業務システムとしての性能を持つ。Automation機能を標準装備し、定型作業を自動化する。Microsoft社製品以外の基盤上でも利用可能な設計であり、幅広い利用環境に対応する。
当社は創業以来、経営管理業務の高度化・効率化プロジェクトを通じて様々なノウハウを蓄積し、それを「Sactona」に集約する。基盤となる「Sactona」は個別のカスタマイズをせず、顧客ごとに異なる帳票管理や運用は「Sactona」上で個別にアプリケーションを開発する方式を採用する。これにより、顧客ニーズに合致するシステムを柔軟かつ経済的に導入・利用可能とし、顧客企業側の簡単な作業で組織改編等に対応できるため、システム運用コストの低減を図る。この柔軟な対応力と運用コスト低減効果は、顧客のスイッチングコストを高め、ロックイン構造を構築する。直近の解約率は3.2%(2025年3月期)と一般的なSaaS型プラットフォーマーより低い水準で推移し、継続的な利用が評価される。既存顧客に対する機能・範囲拡張コンサルティング比率も直近期で55%と高く、継続的な顧客エンゲージメントと収益源を確保する。
参入障壁としては、高度な専門性と豊富な経営管理に関する業務知識を持つIT・会計・財務分野に精通した正社員コンサルタントを全従業員の約6割で擁し、社内教育と人材育成に力を入れる人的資本が挙げられる。このような専門人材の確保と育成は容易ではなく、新規参入者にとって高い障壁となる。ただし、新規参入を阻害する制度的な障壁はないと認識する。市場シェアに関する具体的な記載はないが、「市場のリーダー」としてのブランド確立を目指す方針である。
2006年4月、吉田裕次氏らがOutlookSoft Japan (株)を設立し、経営管理システム「OutlookSoft」の販売代理店業務を開始する。2007年5月、SAP SEによるOutlookSoft Corporation買収を契機に、販売代理店業務からの脱却を企図した。約2年間の研究開発を経て、2009年11月に自社製品「Sactona」の提供を開始する。2009年1月にはアウトルックコンサルティング (株)に商号変更した。2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場する。2024年11月にはマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社と資本業務提携契約を締結し、同年12月には同社の連結子会社となる。
当社の収益は「コンサルティングビジネス」と「ベースビジネス」の二つの構成で成り立つ。「ベースビジネス」は「Sactona」の利用対価として利用ユーザ数に応じて課金される年間利用料(製品ライセンス収入)と、インフラストラクチャー利用料(インフラサービス収入)であり、ストック型収益の性質を持つ。一方、「コンサルティングビジネス」は「Sactona」の利用方法や機能・範囲拡張に関する提案・サポートであり、稼働工数をベースにした課金体系である。
成長ドライバーとして、ソフトウエア業界全体の市場拡大が挙げられる。働き方改革や人手不足解消、業務自動化・効率化、リモートワークの広がりにより、市場は年々拡大する。特にSaaSの導入が進んでおり、国内ソフトウエア市場におけるSaaS比率は益々高まることが予測される。情報分析・可視化による意思決定支援ソフトウエアの需要も増加する。日本において経営管理分野のシステム化は途上にあり、強い需要が継続すると見込まれる。
当社は中長期の持続的成長のため、「新規顧客の拡大」「グローバル展開」「製品及びシステム・コンサルティングの機能強化」の3つの方向性を経営戦略とする。新規顧客の拡大では、これまでの問い合わせによるインバウンド型から、より積極的な訴求スタンスへ転換する。グローバル展開では、英語圏(北米、英国、オセアニア等)の日系企業をターゲットに販売網を拡大する。製品及びシステム・コンサルティングの機能強化では、2024年2月のバージョンアップでグーグル・スプレッドシート・ユーザーにも「Sactona」の利用を可能にし、AIサポートの導入を予定する。顧客企業の業種は幅広く、製造業が4割、非製造業が6割を占め、企業規模は「大企業」が中心である。顧客企業数は毎年純増ペースで進捗する。
当社は、直近3期において有利子負債が0円であり、無借金経営を維持する。2025年3月期末の純資産は966,819千円であり、自己資本の充実を図る方針である。営業活動によるキャッシュ・フローは2025年3月期で320,384千円、2024年3月期で409,865千円と安定的に創出する。事業運営に必要な資金は内部留保及び営業活動によるキャッシュ・フローで賄う。2025年3月期末の現金及び現金同等物は873,737千円と潤沢な手許流動性を確保し、不測の事態に備え金融機関と当座貸越契約を締結する。
提供テキストに株主還元に関する具体的な方針や配当実績の記載はない。
日本における経営管理分野のシステム化需要は継続的に高まる見込みである。SaaSモデルの優位性が市場で評価され、国内SaaS比率の増加が予測される中、「Sactona」のクラウド対応型システムとしての強みが活かされる。Microsoft Excelをはじめとするマイクロソフト社製品との高い親和性は、迅速な展開を可能にする。一方で、マイクロソフト社のサービス規約変更が事業に影響を及ぼすリスクも存在する。高度な専門性を持つコンサルタントが事業の根幹を支えるため、優秀な人材の確保、育成、定着が最重要課題である。グローバル展開は今後の大きな成長機会となる可能性がある。2024年12月にマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社の連結子会社となったことで、今後の事業シナジーや販売チャネルの拡大が期待される。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 6.4B | 14.1倍 | 5.9倍 | 0.9% | 1,792.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2.0B | 1.7B | 1.7B |
| 営業利益 | 580M | 501M | 565M |
| 純利益 | 402M | 377M | 453M |
| EPS | 127.5 | 106.3 | 128.1 |
| BPS | — | 305.3 | 284.6 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| マネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社 | 0.69% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN (CASHPB)(常任代理人野村證券株式会社) | 0.02% |
| BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE (常任代理人株式会社三井住友銀行) | 0.01% |
| 長谷部 寿美 | 0.01% |
| 株式会社SBI証券 | 0.01% |
| 楽天証券株式会社 | 0.01% |
| MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 0.01% |
| 光通信株式会社 | 0.01% |
| 松井証券株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-02-03 | マネーフォワードコンサルティング株式会社 | 88.63 | |
| 2026-01-21 | マネーフォワードコンサルティング株式会社 | 84.31 | |
| 2025-12-01 | マネーフォワードコンサルティング株式会社 | 61.39 | |
| 2025-03-11 | アスパラントグループ株式会社 | ||
| 2024-12-20 | 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 | 1.95 | |
| 2024-12-18 | アスパラントグループ株式会社 | 11.51 | |
| 2024-12-17 | マネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社 | 61.41 | |
| 2024-12-12 | マネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社 | 61.41 | |
| 2024-11-20 | アスパラントグループ株式会社 | 47.71 | |
| 2024-11-20 | アスパラントグループ株式会社 | 47.41 | |
| 2024-11-08 | SMBC日興証券株式会社 | 5.31 | |
| 2023-12-25 | SMBC日興証券株式会社 | 4.39 | |
| 2023-12-21 | アスパラントグループ株式会社 | 47.82 | |
| 2023-12-19 | SMBC日興証券株式会社 | 10.81 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-24 | TDNet | 当社株式の上場廃止に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-02-24 | TDNet | tender_offer: 当社株式の上場廃止に関するお知らせ | — | — | ||
| 2026-02-03 | TDNet | Holding change by マネーフォワードコンサルティング株式会社 | — | — | ||
| 2026-01-28 | TDNet | マネーフォワードコンサルティング株式会社による当社株券等に係る株式等売渡請求を行うことの決定、承認及 | — | — | ||
| 2026-01-28 | TDNet | tender_offer: マネーフォワードコンサルティング株式会社による当社株券等に係る株式等売渡 | — | — | ||
| 2026-01-21 | TDNet | 親会社であるマネーフォワードコンサルティング株式会社による当社株券等に対する公開買付けの結果に関する | — | — | ||
| 2026-01-21 | TDNet | tender_offer: 親会社であるマネーフォワードコンサルティング株式会社による当社株券等に対 | — | — | ||
| 2026-01-21 | TDNet | Holding change by マネーフォワードコンサルティング株式会社 | — | — | ||
| 2025-12-25 | TDNet | (変更)親会社であるマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社による公開買付けに関する | — | — | ||
| 2025-12-25 | TDNet | tender_offer: (変更)親会社であるマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式 | — | — | ||
| 2025-12-01 | TDNet | Holding change by マネーフォワードコンサルティング株式会社 | — | — | ||
| 2025-11-13 | TDNet | (訂正)「2026 年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕 (非連結)」の 一部訂正につ | — | — | ||
| 2025-11-13 | TDNet | (訂正)親会社であるマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社による公開買付けに関する | — | — | ||
| 2025-11-13 | TDNet | tender_offer: (訂正)親会社であるマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式 | — | — | ||
| 2025-11-13 | TDNet | earnings: (訂正)「2026 年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕 (非連結 | — | — | ||
| 2025-11-12 | TDNet | 親会社であるマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティング株式会社による 当社株券等に対する公開買 | — | — | ||
| 2025-11-12 | TDNet | 2026年3月期の期末配当予想の修正(無配)に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-11-12 | TDNet | 2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料 | — | — | ||
| 2025-11-12 | TDNet | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結) | — | — | ||
| 2025-11-12 | TDNet | earnings: 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結) | — | — |