Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ブルーイノベーション株式会社 (5597)

ブルーイノベーションは、ドローンやAGVを統合管理するソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を基軸に、点検(2024年度売上比率46%)、教育、物流ソリューションを提供する。インフラ老朽化や労働力不足に対応し、業務の安全化・効率化・低コスト化を実現する。Flyability社製ドローンの国内独占販売権、東京電力との共同開発実績(特許出願中)、非GPS環境下でのセンシング技術が競争優位性。津波避難広報ドローンシステムは国内初・世界初の実用化を達成する。ストック型収益モデルへの転換を図る。 [本社]東京都文京区 [創業]1999年 [上場]2023年

1. 事業概要と競争優位性

ブルーイノベーション株式会社は、複数の自律移動ロボット(ドローン、AGV)を遠隔制御・統合管理するソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を基軸に、設備の点検や物流等の業務を代替するソリューションを提供する。これにより、業務の効率化、安全化、省力化を図る。事業ドメインは点検、教育、物流、ネクストの4つで構成され、2024年度の売上比率は点検が46%、物流が26%、教育が23%、ネクストが5%を占める。

主力事業の点検ソリューションは、プラント点検「BEPインスペクション」、送電線点検「BEPライン」、自動巡回点検「BEPサーベイランス」を展開する。「BEPインスペクション」は、Flyability SA(スイス)と国内独占提携し、屋内で安全に飛行可能なドローン「ELIOS」シリーズを活用し、320以上の現場で導入実績を持つ。「BEPライン」は東京電力グループと共同開発した送電線検知センサモジュールとソフトウェアを電力会社向けに提供し、東京電力管内で複数台導入・実用化に成功する。このシステム構成は特許出願中である。物流ソリューションでは、津波避難広報ドローンシステムを仙台市で本格運用し、常設ドローンポートの自動化事例として国内初、自動運航ドローンによる津波避難広報と専用LTE通信網での制御において世界初の事例となる。

同社の競争優位性は、BEPを軸とした統合的なシステム開発力と、非GPSかつ複雑・狭小な特殊環境下でのセンシング技術に強みを持つ点にある。Flyability SAとの国内独占販売契約は、屋内点検市場における優位性を確立する。導入コンサルティングから運用・サポートまで一気通貫で提供するワンストップサービスは、顧客ロックイン構造を構築する。世界10ヵ国・地域以上からエンジニアを採用し、国内で希少なセンシング開発可能な技術者を確保するグローバルな人材戦略も強みである。ドローンポートの設備要件を国際標準規格化「ISO5491」を推進する。

2. 沿革ハイライト

当社は1999年6月に有限会社アイコムネットとして設立された。2001年8月、東京大学と「ドローンを活用した海岸モニタリングシステム」を開発し、ドローンにおける知見を蓄積する。2013年4月にブルーイノベーション株式会社へ社名変更した。2014年7月、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の設立に参画する。2018年1月にドローン統合管理システム「BEP」を発表。同年3月、Flyability SAと業務提携し、屋内点検ソリューションを開始した。2022年11月には仙台市で津波避難広報ドローンシステムの本格運用を開始し、国内初・世界初の事例を創出する。2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場する。

3. 収益・成長

同社の収益構造は、実証実験等のフロー型売上から、ドローン等のハードウェアのリースやBEPを軸としたソフトウェア、保守メンテナンス等のストック型売上を継続的に拡大することで、収益性を高めつつ安定した売上成長を重視する。年間取引企業数、ストック型売上比率、BEPユーザー数、BEPユーザー利用料(ソフトウェア売上高)を重要な経営指標とする。

成長ドライバーとして、国内IoT市場は2023年度の6兆4,672億円から2028年度には9兆4,818億円へ年平均8.0%の伸長が見込まれる。国内ドローン事業市場は2023年度3,854億円から2028年度9,054億円へ拡大予測され、ドローンの点検分野市場も2023年度774億円から2028年度2,088億円に達すると見込まれる。インフラ老朽化、労働力不足、ノウハウの属人化といった社会課題が、ドローン・ロボット導入の追い風となる。ドローンの国家ライセンス制度導入(2022年12月)は教育ソリューションの需要を高め、都市部を含む有人地帯での目視外飛行(レベル4)解禁(2022年12月)はドローンの社会実装を加速させる。同社は、レベル4解禁で求められるドローンの自動化技術として不可欠な「ドローンポート」の開発と国際標準化を推進する。既存顧客へのアップセルと新規顧客開拓を両輪で進め、中長期的にはBEPに蓄積されたビッグデータを活用し、自律移動ロボットサービスを提供するプラットフォーマーとなることを目指す。

4. 財務健全性

同社は、主力サービスへの開発資金調達や組織体制整備に伴う先行投資により、過年度の業績に関して継続的に赤字を計上する。2024年12月期は営業損失398,416千円、営業活動によるキャッシュ・フローは△494,231千円を計上する。中長期的な利益及びキャッシュ・フローの最大化を目指し、今後も継続的に必要な投資を実施する方針である。

現金及び現金同等物は2024年12月期に668,505千円、有利子負債は474,080千円、自己資本は633,346千円である。JUIDAへの売上高比率は2024年12月期で18.7%を占めるが、ソリューションサービス提供拡大に伴い相対的な割合は逓減見込みである。

5. 株主還元

提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載はない。

6. 注目ポイント

同社は、BEPを核とした自律移動ロボット統合管理ソリューションにより、インフラ老朽化や労働力不足といった社会課題解決に貢献する。Flyability社との独占契約、東京電力との共同開発、津波避難広報ドローンシステムの国内初・世界初の実用化は、技術力と実績に基づく競争優位性を示す。ドローンポートの国際標準化推進やレベル4解禁は、今後のドローン社会インフラ構築における同社の先行者優位性を強化する。利益率の高いソフトウェアサービスを中心としたストック型収益モデルへの転換は、収益の安定性と成長性を高める上で重要である。継続的な先行投資による赤字計上は成長戦略の一環であるが、中長期的な収益化への道筋とキャッシュ・フローの改善が今後の課題となる。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VJ3L | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
6.5B 10.2倍 1,648.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1.2B 1.3B 908M
営業利益 -398M -290M -350M
純利益 -395M -299M -345M
EPS -100.2 -90.3 -106.0
BPS 160.8 261.0 111.6

大株主

株主名持株比率
熊田 貴之0.38%
福田 重男0.04%
株式会社SBI証券0.03%
熊田 雅之0.03%
重田 康光0.03%
大成株式会社0.03%
楽天証券株式会社0.03%
株式会社SBI新生銀行0.02%
大成温調株式会社0.01%
FUSO-SBI Innovation Fund0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-07シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 9.42%+6.42%
2025-10-30シンプレクス・キャピタル・インベストメント株式会社 9.30%+4.30%
2024-05-14日本ベンチャーキャピタル株式会社 3.97%(1.63%)
2024-05-13日本ベンチャーキャピタル株式会社 5.60%(1.57%)
2024-05-13日本ベンチャーキャピタル株式会社 5.60%(1.57%)
2024-05-10日本ベンチャーキャピタル株式会社 7.17%(1.51%)
2024-05-07日本ベンチャーキャピタル株式会社 8.68%(1.14%)
2024-04-24日本ベンチャーキャピタル株式会社 9.82%(1.29%)
2024-04-17日本ベンチャーキャピタル株式会社 11.11%(1.14%)
2024-04-11日本ベンチャーキャピタル株式会社 12.25%(1.28%)
2024-04-08日本ベンチャーキャピタル株式会社 13.53%(1.37%)
2024-04-03日本ベンチャーキャピタル株式会社 14.90%(1.36%)
2024-03-28日本ベンチャーキャピタル株式会社 16.26%(1.18%)
2024-03-21日本ベンチャーキャピタル株式会社 17.44%(1.04%)
2023-12-22熊田 貴之 0.55%N/A
2023-12-19日本ベンチャーキャピタル株式会社 18.48%+13.48%
2023-12-19熊田 貴之 39.26%+39.26%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-06TDNet人事G-ブルーイノベ取締役の異動に関するお知らせ1,178+25.47%
2025-11-07EDINET大量保有シンプレクス・アセット・マネジメント株式大量保有 9.42%1,804+1.16%
2025-10-30EDINET大量保有シンプレクス・キャピタル・インベストメン大量保有 9.3%1,992-0.40%
2025-10-23TDNet資本政策G-ブルーイノベ第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権の発行に係る払込完了に関2,135+1.50%
2025-10-06TDNet資本政策G-ブルーイノベ第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権の発行条件等の決定に関す2,286-0.70%
2025-09-26TDNet資本政策G-ブルーイノベ資本業務提携契約の締結並びに第三者割当による新株式、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第112,206+1.54%
2025-09-26TDNet新規事業G-ブルーイノベ資本業務提携及びファイナンス補足説明資料2,206+1.54%
2024-05-14EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 3.97%
2024-05-13EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 5.6%
2024-05-13EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 5.6%
2024-05-10EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 7.17%
2024-05-07EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 8.68%
2024-04-24EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 9.82%
2024-04-17EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 11.11%
2024-04-11EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 12.25%
2024-04-08EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 13.53%
2024-04-03EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 14.9%
2024-03-28EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 16.26%
2024-03-21EDINET大量保有日本ベンチャーキャピタル株式会社大量保有 17.44%
2023-12-22EDINET大量保有熊田 貴之大量保有 0.55%