ブルーイノベーション株式会社は、複数の自律移動ロボット(ドローン、AGV)を遠隔制御・統合管理するソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を基軸に、設備の点検や物流等の業務を代替するソリューションを提供する。これにより、業務の効率化、安全化、省力化を図る。事業ドメインは点検、教育、物流、ネクストの4つで構成され、2024年度の売上比率は点検が46%、物流が26%、教育が23%、ネクストが5%を占める。
主力事業の点検ソリューションは、プラント点検「BEPインスペクション」、送電線点検「BEPライン」、自動巡回点検「BEPサーベイランス」を展開する。「BEPインスペクション」は、Flyability SA(スイス)と国内独占提携し、屋内で安全に飛行可能なドローン「ELIOS」シリーズを活用し、320以上の現場で導入実績を持つ。「BEPライン」は東京電力グループと共同開発した送電線検知センサモジュールとソフトウェアを電力会社向けに提供し、東京電力管内で複数台導入・実用化に成功する。このシステム構成は特許出願中である。物流ソリューションでは、津波避難広報ドローンシステムを仙台市で本格運用し、常設ドローンポートの自動化事例として国内初、自動運航ドローンによる津波避難広報と専用LTE通信網での制御において世界初の事例となる。
同社の競争優位性は、BEPを軸とした統合的なシステム開発力と、非GPSかつ複雑・狭小な特殊環境下でのセンシング技術に強みを持つ点にある。Flyability SAとの国内独占販売契約は、屋内点検市場における優位性を確立する。導入コンサルティングから運用・サポートまで一気通貫で提供するワンストップサービスは、顧客ロックイン構造を構築する。世界10ヵ国・地域以上からエンジニアを採用し、国内で希少なセンシング開発可能な技術者を確保するグローバルな人材戦略も強みである。ドローンポートの設備要件を国際標準規格化「ISO5491」を推進する。
当社は1999年6月に有限会社アイコムネットとして設立された。2001年8月、東京大学と「ドローンを活用した海岸モニタリングシステム」を開発し、ドローンにおける知見を蓄積する。2013年4月にブルーイノベーション株式会社へ社名変更した。2014年7月、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)の設立に参画する。2018年1月にドローン統合管理システム「BEP」を発表。同年3月、Flyability SAと業務提携し、屋内点検ソリューションを開始した。2022年11月には仙台市で津波避難広報ドローンシステムの本格運用を開始し、国内初・世界初の事例を創出する。2023年12月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場する。
同社の収益構造は、実証実験等のフロー型売上から、ドローン等のハードウェアのリースやBEPを軸としたソフトウェア、保守メンテナンス等のストック型売上を継続的に拡大することで、収益性を高めつつ安定した売上成長を重視する。年間取引企業数、ストック型売上比率、BEPユーザー数、BEPユーザー利用料(ソフトウェア売上高)を重要な経営指標とする。
成長ドライバーとして、国内IoT市場は2023年度の6兆4,672億円から2028年度には9兆4,818億円へ年平均8.0%の伸長が見込まれる。国内ドローン事業市場は2023年度3,854億円から2028年度9,054億円へ拡大予測され、ドローンの点検分野市場も2023年度774億円から2028年度2,088億円に達すると見込まれる。インフラ老朽化、労働力不足、ノウハウの属人化といった社会課題が、ドローン・ロボット導入の追い風となる。ドローンの国家ライセンス制度導入(2022年12月)は教育ソリューションの需要を高め、都市部を含む有人地帯での目視外飛行(レベル4)解禁(2022年12月)はドローンの社会実装を加速させる。同社は、レベル4解禁で求められるドローンの自動化技術として不可欠な「ドローンポート」の開発と国際標準化を推進する。既存顧客へのアップセルと新規顧客開拓を両輪で進め、中長期的にはBEPに蓄積されたビッグデータを活用し、自律移動ロボットサービスを提供するプラットフォーマーとなることを目指す。
同社は、主力サービスへの開発資金調達や組織体制整備に伴う先行投資により、過年度の業績に関して継続的に赤字を計上する。2024年12月期は営業損失398,416千円、営業活動によるキャッシュ・フローは△494,231千円を計上する。中長期的な利益及びキャッシュ・フローの最大化を目指し、今後も継続的に必要な投資を実施する方針である。
現金及び現金同等物は2024年12月期に668,505千円、有利子負債は474,080千円、自己資本は633,346千円である。JUIDAへの売上高比率は2024年12月期で18.7%を占めるが、ソリューションサービス提供拡大に伴い相対的な割合は逓減見込みである。
提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針や実績の記載はない。
同社は、BEPを核とした自律移動ロボット統合管理ソリューションにより、インフラ老朽化や労働力不足といった社会課題解決に貢献する。Flyability社との独占契約、東京電力との共同開発、津波避難広報ドローンシステムの国内初・世界初の実用化は、技術力と実績に基づく競争優位性を示す。ドローンポートの国際標準化推進やレベル4解禁は、今後のドローン社会インフラ構築における同社の先行者優位性を強化する。利益率の高いソフトウェアサービスを中心としたストック型収益モデルへの転換は、収益の安定性と成長性を高める上で重要である。継続的な先行投資による赤字計上は成長戦略の一環であるが、中長期的な収益化への道筋とキャッシュ・フローの改善が今後の課題となる。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 7.7B | -19.8倍 | 38.4倍 | 0.0% | 1,921.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 420M | 1.6B | 1.1B |
| 営業利益 | -72M | -380M | -548M |
| 純利益 | -68M | -390M | -635M |
| EPS | -17.0 | -96.9 | -160.6 |
| BPS | — | — | 50.0 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 熊田 貴之 | 0.38% |
| 福田 重男 | 0.04% |
| 株式会社SBI証券 | 0.03% |
| 熊田 雅之 | 0.03% |
| 重田 康光 | 0.03% |
| 大成株式会社 | 0.03% |
| 楽天証券株式会社 | 0.03% |
| 株式会社SBI新生銀行 | 0.02% |
| 大成温調株式会社 | 0.01% |
| FUSO-SBI Innovation Fund | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-11-07 | シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | 9.42 | |
| 2025-10-30 | シンプレクス・キャピタル・インベストメント株式会社 | 9.3 | |
| 2024-05-14 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 3.97 | |
| 2024-05-13 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 5.6 | |
| 2024-05-13 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 5.6 | |
| 2024-05-10 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 7.17 | |
| 2024-05-07 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 8.68 | |
| 2024-04-24 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 9.82 | |
| 2024-04-17 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 11.11 | |
| 2024-04-11 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 12.25 | |
| 2024-04-08 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 13.53 | |
| 2024-04-03 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 14.9 | |
| 2024-03-28 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 16.26 | |
| 2024-03-21 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 17.44 | |
| 2023-12-22 | 熊田 貴之 | 0.55 | |
| 2023-12-19 | 熊田 貴之 | 39.26 | |
| 2023-12-19 | 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | 18.48 |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-26 | TDNet | 事業計画及び成長可能性に関する事項 | — | — | ||
| 2026-01-06 | TDNet | 取締役の異動に関するお知らせ | — | — | ||
| 2025-11-07 | TDNet | Holding change by シンプレクス・アセット・マネジメント株式会社 | — | — | ||
| 2025-10-30 | TDNet | Holding change by シンプレクス・キャピタル・インベストメント株式会社 | — | — | ||
| 2025-10-23 | TDNet | 第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権の発行に係る払込完了に関 | — | — | ||
| 2025-10-06 | TDNet | 第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11回新株予約権の発行条件等の決定に関す | — | — | ||
| 2025-09-26 | TDNet | 資本業務提携及びファイナンス補足説明資料 | — | — | ||
| 2025-09-26 | TDNet | 資本業務提携契約の締結並びに第三者割当による新株式、第1回無担保転換社債型新株予約権付社債及び第11 | — | — | ||
| 2025-03-27 | TDNet | 事業計画及び成長可能性に関する事項 | — | — | ||
| 2024-05-14 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-05-13 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-05-13 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-05-10 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-05-07 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-04-24 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-04-17 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-04-11 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-04-08 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-04-03 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — | ||
| 2024-03-28 | TDNet | Holding change by 日本ベンチャーキャピタル株式会社 | — | — |