Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社JMC (5704)

株式会社JMCは、3Dプリンター、鋳造、CTの3事業を展開する。3次元CADデータ技術を核に、樹脂3Dプリンターと金属砂型鋳造で試作品から最終製品まで一貫サポートし、高度な検査・測定サービスを提供する。鋳造の一貫内製化による短納期・高品質、特許技術「HEARTROID」による医療分野展開、産業用CTの国内最高水準サービスが競争優位性となる。高額装置導入とノウハウ蓄積が参入障壁を構築し、一部完成車メーカーからTier1選定される。 [本社]神奈川県横浜市港北区 [創業]1992年 [上場]2018年

1. 事業概要と競争優位性

株式会社JMCは、「MADE BY JMC」を企業理念、「ものづくりに知性を。」をビジョンに掲げ、3次元CADデータ技術を核に、樹脂3Dプリンター、金属砂型鋳造、産業用CTの3事業を展開する。製造業の試作品から最終製品までトータルサポートし、3事業間でノウハウ共有や資源活用によるシナジーを創出する。

3Dプリンター事業では、光造形方式や粉末焼結(ナイロン造形)方式など主要工法を備え、CADデータ処理や装置メンテナンスを自社で行う。メーカーと受託サービス会社双方のノウハウを一貫して有する点が競争優位性となる。医療分野では、心臓カテーテルシミュレーター「HEARTROID」を自社製品として展開し、特許技術(特許番号5236103号)を保有する。高額な装置導入コストと高度な運用ノウハウが必要なプロユース装置を扱うため、高い参入障壁を構築する。

鋳造事業は、多品種少量生産に適した砂型鋳造法を採用する。木型から鋳造、熱処理、機械加工、検査まで一貫した製造工程を内製化することで、安定した製品品質と短納期を実現する。この一貫内製化が競争優位性となる。精緻な3次元CADデータ活用により、砂型鋳造の精度をダイカスト法と同等レベルまで向上させ、試作品のみならず最終製品の受託も手掛ける。砂型3Dプリンター導入により、大型化・複雑化する設計や手作業で造型困難な砂型にも対応可能となる。トヨタ生産方式を導入し、製造工程の効率化を進める。品質検査体制ではベーカーヒューズ製の産業用CTを複数機種導入し、自動車や航空宇宙分野で求められる品質水準を確保する。これらの強みにより、一部の完成車メーカーからTier1企業として選定される。

CT事業は、産業用CTによる非破壊検査や三次元測定などの高度な検査・測定サービスを提供する。ベーカーヒューズ製の産業用CTを複数機種導入し、ミリフォーカス、マイクロフォーカス、ナノフォーカスといった全ての領域を顧客ニーズに応じて使い分け、国内最高水準の検査・測定サービスを提供する。製品評価やリバースエンジニアリング、全数検査・選別サービスに加え、産業用CT、関連サービス、ソフトウェアの販売も行う。

JMCは、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001、航空宇宙分野における品質規格JISQ9100の認証を取得し、製品品質を担保する。高額な装置投資、一貫内製化、特許技術、品質認証、そして3事業の融合による総合的なソリューション提供が、JMCの強固な競争優位性と高い参入障壁を構築する。

2. 沿革ハイライト

1992年12月、有限会社ジェイ・エム・シーを設立する。1999年9月に株式会社へ組織変更し、2006年1月には3Dプリンター事業を開始する。2011年7月、鋳造事業を開始する。2017年1月、「HEARTROID」を発売し、同年4月には産業用CTを導入する。2018年1月、東京証券取引所マザーズに上場し、同年11月にはCT事業を開始する。2022年4月、東証グロース市場へ移行する。2023年9月、大型低圧鋳造設備を導入し、2024年9月には株式会社STGと業務提携契約を締結する。

3. 収益・成長

JMCは、売上高、営業利益、営業利益率を重視した経営管理を行う。

3Dプリンター事業では、ハイエンド樹脂3Dプリンター導入、AMサービスの量産品受注体制確立、協業プロジェクト「3D innovation Hub」によるニーズ発掘を推進する。「HEARTROID」は国内外医療現場での需要に応え、ラインナップ増強と営業活動強化により売上増を見込む。樹脂AMサービスは日本国内では黎明期であり、新規顧客への普及と市場開拓を進める。

鋳造事業では、「短納期」・「高品質」を強みに試作・少量量産の受注に注力し、量産用鋳造部品の受注も開始する。EV開発に伴う大型試作鋳造部品需要に対応するため、伊豆木産業用地工場棟で生産キャパシティを大幅に向上させる。これにより、非鉄砂型鋳造業界での圧倒的な生産キャパシティを誇る事業への成長を加速させる。株式会社STGとの業務提携により、マグネシウムを中心としたダイカスト工法領域での事業拡張を図る。

CT事業では、WEBセミナーやメディア露出等でスキャン需要を喚起する。製品評価、リバースエンジニアリング、全数検査・選別サービス、リチウムイオン電池等の非破壊検査ニーズが増加しており、需要は堅調に推移すると見込む。スキャン対応サイズ・バリエーション拡幅や新規分野への技術普及を図るため、業務提携や営業活動を強化する。

4. 財務健全性

2024年12月期(current)の総資産は4,701,386千円、純資産は2,901,740千円であり、自己資本比率は約61.7%と高い水準を維持する。現金及び現金同等物は419,712千円、有利子負債は1,088,958千円である。営業活動によるキャッシュフローは529,055千円のプラス、投資活動によるキャッシュフローは212,097千円のプラスである。当事業年度には生産力強化のため152,761千円の設備投資を実施する。今後もさらなる成長のための積極的な設備投資を継続する方針である。

5. 株主還元

JMCは、経営成績及び財務状態を勘案し、株主への利益配当を実現することを基本方針とする。しかし、業容拡大のための設備投資を優先しており、当面は無配の予定である。将来的には経営成績及び財政状態を勘案しながら配当を目指す方針である。

6. 注目ポイント

JMCは、3Dプリンター、鋳造、CTという相互補完的な先端技術を融合し、製造業のバリューチェーン全体をカバーする独自のビジネスモデルを構築する。鋳造事業の一貫内製化と3次元CADデータ活用による高品質・短納期、「HEARTROID」の自社製品展開、産業用CTによる国内最高水準の検査サービスは、高い競争優位性と参入障壁を形成する。EV開発に伴う大型鋳造品需要増加や、医療・教育分野への3Dプリンター技術応用拡大が成長ドライバーとなる。積極的な設備投資とSTGとの提携による生産キャパシティ・技術領域拡張は、持続的な成長を支える基盤となる。人材確保・育成、ブランド知名度向上を課題と認識し、コーポレート・アイデンティティの構築とそのブランディングに取り組む。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VGRT | 生成: gemini-2.5-flash (2026-03-21)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.3B 16.9倍 1.4倍 0.0% 402.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 736M 3.0B 3.2B
営業利益 99M 205M 104M
純利益 79M 132M -1.3B
EPS 14.2 23.8 -227.8
BPS 310.9 296.6

大株主

株主名持株比率
渡邊 大知0.23%
鈴木 浩之0.07%
渡邊商事株式会社0.04%
楽天証券株式会社0.03%
株式会社SBI証券0.02%
山﨑 晴太郎0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
松井証券株式会社0.01%
JMC従業員持株会0.01%
JMC役員持株会0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-24渡邊 大知 27.16
2024-04-26渡邊 大知 25.88
2024-02-26鈴木 浩之 7.18
2024-02-15鈴木 浩之 8.61
2023-11-24渡邊 大知 27.01
2023-11-10渡邊 大知 28.61
2023-03-01鈴木 浩之 9.19
2023-02-22鈴木 浩之 9.19
2022-12-09鈴木 浩之 9.52
2021-12-06渡邊 大知 28.79
2021-03-29株式会社JMC

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-27TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2026-03-27TDNet事業計画及び成長可能性に関する事項
2026-02-27TDNet2025年12月期 決算説明会資料
2026-02-24TDNetHolding change by 渡邊 大知
2026-01-27TDNetforecast_revision: 特別損失(減損損失)の計上および業績予想の修正に関するお知らせ
2026-01-27TDNet特別損失(減損損失)の計上および業績予想の修正に関するお知らせ
2025-10-17TDNet業績予想の修正に関するお知らせ
2025-10-17TDNetforecast_revision: 業績予想の修正に関するお知らせ
2025-08-25TDNet2025年12月期 第2四半期(中間期)決算説明会資料
2025-04-18TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-04-18TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-03-31TDNet事業計画及び成長可能性に関する事項
2025-03-25TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-03-25TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2024-04-26TDNetHolding change by 渡邊 大知
2024-02-26TDNetHolding change by 鈴木 浩之
2024-02-15TDNetHolding change by 鈴木 浩之
2023-11-24TDNetHolding change by 渡邊 大知
2023-11-10TDNetHolding change by 渡邊 大知
2023-03-01TDNetHolding change by 鈴木 浩之