株式会社大阪チタニウムテクノロジーズは、チタン事業と高機能材料事業を展開する。チタン事業では、スポンジチタン、チタンインゴット、四塩化チタンを製造販売し、主要用途は航空機向け高品質金属チタンである。高機能材料事業では、高純度チタン、SiO、球状チタン合金粉末(TILOP)などを製造販売する。これらは半導体、積層造形、積層セラミックコンデンサ(MLCC)市場、リチウムイオン電池用負極材市場に繋がる。
同社は1952年4月に我が国で初めて金属チタンの工業生産を開始した。長年のノウハウと技術蓄積が競争優位性の源泉となる。商号変更時には「世界トップのスポンジチタンメーカー」としての発展を期した。チタン事業は「業界トップクラスの製品品質、生産性を有する」。独自の製品開発、生産技術、品質保証体制で競合他社との差別化を図る。高品質スポンジチタンの安定供給がサプライチェーンより強く要請されており、既存インフラを活用した生産能力増強を進める。特長ある製品や技術を武器に市場プレゼンスを高め、知財活動も活発化させ無形資産増大に取り組む。大規模な設備投資と客先認証の取得は、新規参入障壁として機能する。
同社の前身である大阪特殊製鉄所は1937年1月に設立された。1952年4月、我が国で初めて金属チタンの工業生産を開始し、同年11月に大阪チタニウム製造㈱へ商号を変更する。1960年1月、ポリシリコンの工業生産に成功し、半導体事業分野へ業容を拡大した。1997年10月、住友シチックス㈱から金属チタン・ポリシリコン・関連開発商品の製造販売に関する営業譲渡を受け、㈱住友シチックス尼崎として操業を開始する。2002年1月、住友チタニウム㈱へ商号変更し、同年3月、東京証券取引所市場第二部に株式上場した。2007年10月、「世界トップのスポンジチタンメーカー」としての発展を期し、現在の株式会社大阪チタニウムテクノロジーズに商号を変更する。2019年1月、ポリシリコンの製造を終了し、2022年4月、東京証券取引所プライム市場へ移行した。
同社の成長ドライバーは、航空機需要の回復と中長期的な持続的成長である。ウクライナ情勢を発端とする航空機向けチタンのグローバルサプライチェーン再編による代替需要も加わり、中長期的なスポンジチタン需要は堅調に推移すると想定する。これに対応するため、本社・尼崎工場におけるスポンジチタンの生産能力増強を2027年度末完成目標で進める。
中期経営課題として事業構造の強化を掲げ、高機能材料事業の育成・強化に注力する。高機能事業部を新設し、半導体や積層造形市場で成長が期待される高純度チタンや球状チタン合金粉末(合金TILOP)を上市する。積層セラミックコンデンサ(MLCC)市場に繋がる四塩化チタンの需要捕捉も図る。リチウムイオン電池用SiO負極材をはじめとする新規事業の創出と事業化加速にも継続して取り組む。これらの活動によってチタン事業を主軸とする成長戦略を補強し、安定成長のための経営基盤強化を推進する。
生産性向上とコスト削減のため、AIやIoT技術を駆使したスマートファクトリー化を推進し、革新的技術開発と知財活動の強化にも取り組む。
事業リスクとして、ボーイング社の品質問題やストライキ等による民間航空機増産計画の遅延、中国経済減速による一般産業用途需要の減少を挙げる。原材料・エネルギー価格、資機材・人件費上昇、米国の追加関税や各国の報復関税による不確実性も存在する。輸出売上高の69.7%が米ドル建てであり、為替変動リスクも認識する。競合他社との競争激化、電力供給制限、自然災害、生産トラブル、品質リスク、情報流出、知的財産に関するリスクも事業に影響を与える可能性がある。
当事業年度末における有利子負債残高は437億円である。長期借入金は固定金利での調達を実施するが、中長期的な金融情勢の変動による金利リスクが存在する。同社は財務体質の健全化を中期経営課題の一つとして掲げ、安定成長基盤の構築を目指す。借入金の一部には財務制限条項が付されており、抵触した場合のリスクを認識する。固定資産の減損損失、繰延税金資産の変動リスクも考慮する。
提供された一次情報には、株主還元に関する具体的な方針の記載はない。当事業年度の年間配当は50.0円、前事業年度は70.0円、前々事業年度は35.0円である。
同社は、航空機需要の回復とグローバルサプライチェーン再編を背景に、高品質スポンジチタンの安定供給を担う「世界トップのスポンジチタンメーカー」としての地位を確立する。2027年度末完成予定の生産能力増強は、中長期的な成長を牽引する主要なドライバーとなる。同時に、半導体、積層造形、MLCC、リチウムイオン電池といった高成長市場をターゲットとした高機能材料事業のポートフォリオ変革と新規事業創出は、将来の収益源多様化と安定成長に寄与する。独自の技術力と品質、活発な研究開発・知財活動、スマートファクトリー化による生産性向上は、同社の競争優位性を支える。一方で、航空機メーカーの動向、世界経済の変動、原材料・為替リスク、競合との競争激化といった外部環境要因への対応力が今後の経営を左右する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 88.0B | 12.4倍 | 2.1倍 | 0.0% | 2,390.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 51.9B | 55.3B | 43.1B |
| 営業利益 | 10.1B | 8.3B | 4.8B |
| 純利益 | 7.1B | 9.7B | 4.4B |
| EPS | 192.7 | 263.3 | 119.3 |
| BPS | 1,164.2 | 1,046.5 | 828.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社神戸製鋼所 | 0.12% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.10% |
| 日本製鉄株式会社 | 0.05% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.03% |
| 住友商事株式会社 | 0.02% |
| GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 0.02% |
| CLEARSTREAM BANKING S.A. (常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部) | 0.01% |
| J.P.MORGAN SECURITIES PLC FOR AND ON BEHALF OF ITS CLIENTS JPMSP RE CLIENT ASSETS-SETT ACCT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店) | 0.01% |
| BofA証券株式会社 | 0.01% |
| JPモルガン証券株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-17 | 野村證券株式会社 | 8.56% | +0.89% |
| 2026-03-04 | マラソン・アセット・マネジメント・リミテッド | 1.00% | (6.22%) |
| 2026-02-24 | 株式会社 神戸製鋼所 | 9.59% | (1.03%) |
| 2026-02-19 | 野村證券株式会社 | 7.67% | +0.84% |
| 2026-02-18 | マラソン・アセット・マネジメント・リミテッド | 7.22% | +3.22% |
| 2026-02-05 | 野村證券株式会社 | 6.83% | (0.40%) |
| 2026-02-05 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 3.49% | (1.78%) |
| 2026-01-21 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 5.27% | +5.27% |
| 2026-01-08 | 野村證券株式会社 | 7.23% | +1.44% |
| 2026-01-07 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 13.75% | +1.35% |
| 2025-12-12 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 12.40% | +1.24% |
| 2025-12-08 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 11.16% | +1.32% |
| 2025-11-20 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 9.84% | +3.61% |
| 2025-11-20 | 野村證券株式会社 | 5.79% | +0.79% |
| 2025-11-07 | 野村證券株式会社 | 5.00% | (1.04%) |
| 2025-10-21 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 | 6.23% | +6.23% |
| 2025-09-18 | 野村證券株式会社 | 6.04% | +1.00% |
| 2025-08-06 | 野村證券株式会社 | 5.04% | (0.27%) |
| 2025-06-24 | 株式会社 神戸製鋼所 | 10.62% | (1.14%) |
| 2025-06-19 | 野村證券株式会社 | 5.31% | +5.31% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-17 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 8.56% | 2,398 | +6.71% |
| 2026-03-16 | TDNet | その他 | 大阪チタ | スポンジチタン生産能力増強に係る投資額変更に関するお知らせ | 2,455 | -2.32% |
| 2026-03-04 | EDINET | 大量保有 | マラソン・アセット・マネジメント・リミテ | 大量保有 1.0% | 2,875 | +8.70% |
| 2026-02-24 | EDINET | 大量保有 | 株式会社 神戸製鋼所 | 大量保有 9.59% | 2,805 | +1.25% |
| 2026-02-19 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 7.67% | 2,751 | -2.36% |
| 2026-02-18 | EDINET | 大量保有 | マラソン・アセット・マネジメント・リミテ | 大量保有 7.22% | 2,728 | +0.84% |
| 2026-02-16 | TDNet | その他 | 大阪チタ | 主要株主の異動に関するお知らせ | 2,631 | -3.99% |
| 2026-02-09 | TDNet | 決算 | 大阪チタ | 2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結) | 2,500 | +10.00% |
| 2026-02-09 | TDNet | 業績修正 | 大阪チタ | 2026年3月期 通期業績予想の修正に関するお知らせ | 2,500 | +10.00% |
| 2026-02-05 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 6.83% | 2,669 | -6.22% |
| 2026-02-05 | EDINET | 大量保有 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 大量保有 3.49% | 2,669 | -6.22% |
| 2026-01-21 | EDINET | 大量保有 | モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社 | 大量保有 5.27% | 2,312 | -0.78% |
| 2026-01-08 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 7.23% | 2,273 | -0.97% |
| 2026-01-07 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 13.75% | 2,095 | +8.50% |
| 2025-12-26 | TDNet | その他 | 大阪チタ | 経済安全保障推進法に基づくツーステップ・ローンによる資金調達のお知らせ | 1,885 | +0.58% |
| 2025-12-12 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 12.4% | 1,927 | -2.70% |
| 2025-12-08 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 11.16% | 1,947 | -2.93% |
| 2025-11-20 | EDINET | 大量保有 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント株 | 大量保有 9.84% | 2,095 | -0.76% |
| 2025-11-20 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 5.79% | 2,095 | -0.76% |
| 2025-11-10 | TDNet | 決算 | 大阪チタ | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結) | 2,515 | -11.25% |